キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

「勝負をしにいった結果」ムスメっこの体育祭中2編 1000mその1

「そういえば来年の体育祭って
もう『平成』じゃないんだよなあ」

校長先生の挨拶を聞きつつ。
にょうぼうとそんなピロートークをカマしてた。

雨降んじゃねーのかよ!
とはビタ一文おもうこともなく
朝、中学校のグラウンドに向かった。



校長先生や生徒会長の挨拶、
ラジオ体操、3年生の200mが終わると。

すぐ、女子の1000mがはじまった。
スタートライン。
2年生は黄色のビブスの1番。
ビブスは3年ミドリ、2年黄、1年赤。

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番号は見えないけど、大外に位置取ってる。

親の教えに忠実な、いい子じゃ。
(謎のじじいなてい1年ぶりに降臨)
(あまつさえ、浮かれ気味)

あ、ほんとうは。
外から2番目にいたので
「外に出ろ!」必死のゼスチャー。
父親、イレコミsugi www



ヨーイ、ズドン。
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大外から一気に前に出る作戦。
黄色の4番が、○○ちゃん。

いらねえ情報的には黄2番の子は
顔も背格好もムスメっこにクリソツで。
どんくらいクリソツかというと。

合唱コンクールのとき写真を撮りまくって
「ななちゃん、大きい口あけて歌ってたね」
ご満悦して。

夜におうちで写真を見返したら
ぜんぶ、その子だったでござる。ぐらい。

あまつさえ。
ムスメっこはその子の隣にいて
写真がことごとく見切れてたなり。



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コーナーの頂点あたり。
黄色の前のほうが○○ちゃん。
ひとりはさんで次にいる黄がムスメっこ。



ただ、1人、猛烈に速い3年生(緑)。
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この子だけぶっちぎってるので。
ほかの子は○○ちゃんを意識しすぎて
牽制してるのかなとおもったら。

1周目(200mトラック)33秒。

まあ、中距離ってそういうもんで。
マラソンの「イーブンペース」なんか考えてると
すっかり出遅れて手遅れ。

みたいなことになるんだが。

だいたいこの学校の女子って
3分45とか50くらいのレベル。
イーブンで200m45~48秒だから
いくらなんでも、速すぎる。

最初の200を33秒って
2分53~55めやすの入り。
ですもの。



この3年生が、
「急に現れた新星」なのか
「ムードに乗せられすぎちゃってるだけ」なのか
はたまた「成長期のなせるわざ」なのか
よく、わからない。

あるじゃないすか。成長期特有の、
いきなりわけのわかんない急カーブを描く
的なひと。

寝て起きたら速くなってた。
ってひととか。

数回、胸を合わせると
学校内とか区内とか市内とか
だいたいの序列ってわかってくるもんなのに。

いきなり「400mから転向してきました」
っていう「短距離でわりとスタミナある人」が
中距離に転向してきて、こわいもの知らずだかで
とんでもなく速いパッターン。
とか。



もし、カノジョがそういうんだったら
もう、仕方がない。

そのままどんどん突き放してく。
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2周目が終わって、2位と7秒差。
2周目も40秒。
ちょっと落ちたとはいえ
3分15ぐらいではあがれるペース。
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ところが。

3周目のカーブの終わりごろ。
先頭をぶっちぎってた3年生が
まさかの転倒。

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3周目の終わりでも、再度転倒(中央下)。
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どうやら、舞い上がってイキってた
だけのようだ。



とはいえ。
ここまで気分よく突っ走ってたわけじゃん。

「ほら、やっぱそうなった」ってのと
「ああ、なんとかがんばって」のが
2:8ぐらいでキョライす。



「じぶんのムスメっこと競走してる」
「ムスメっこにはどうしても勝ってほしい」
っていう現実はたしかにあるんだけど。

どうも、コウね。
なんていうのこういうの?
「この学校的な親目線」っていうの?
いい意味での。

この子の気持ちとか、
前の日どんだけわくわくしてたんだろなあ
ってことに、どうしても想いを馳せちゃって。

この子の親もたぶん、見にきてるはずだし。

「なんとか、がんばって!」
っておもっちゃう。

齢なのかなあ。



1度目の転倒ではなんとか持ち直して
3周目の終わりまで先頭をキープしてたカノジョ。

2度目の転倒で、身も心も切れちゃったらしくて
その後、大きくスローダウン。
でも号泣しながら、ゴールまで走りきった。

ゴールしてからもずっと、泣いてた。



こう言うとなんか、偽善っぽいケド。
きょうの体育祭の帰り道とか
それが早すぎるんなら、卒業までに
「中3の体育祭、でも、楽しかったよね」
っておもえてもらいたいな。

心底、おもったおもいましたとさ。

そもそも。
最初からこうやってツッコむって
そうとうの決意がなきゃできないことだもの。



で、4周目に入り。
きょくめんがガラッと変わる。

ぶっちぎってた3年生がいなくなり
こういう言い方がいいのかわからんが
本来、校内でぶっちぎりに速い
○○ちゃんを中心とした展開。
本来、想定してた展開。

4周目のはじまり。
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スタートからここまで。
1人の3年生の大逃げに目を奪われてたが。

ムスメっこに目を転じると。
最初っから、○○ちゃんと勝負しにいってんのね。
ずっと、○○ちゃんをマークして
すぐ後ろにピッタリ、くっついてきてる。

ムスメっこの1周目。37秒7。

スピードがないムスメっこにしては
ツッコみすぎてるかもしれない。



でもね、これ、TTじゃないの。
競走なの。

で、もって、ムスメっこは
○○ちゃんに真っ向から挑みかかって
周りの3年生が前に出ようと。
○○ちゃんにピッタリつけてきた。

最初にとびだした3年生と違う意味で
ムスメっこはある決意をもってここに臨み。
スピードも実績もだいぶかなわない
○○ちゃんに、ガチで勝ちにいこうとしてる。

「競走」ってそういうもんなんだよね。
持ちタイムとか、関係ないの。
どっちが速くゴールできたかが
自分の満足感? 走りできました? を凌駕する。

それが、本来の「レース」。



「ななちゃん、ここまで勝負できてるよ!」
「ここからも、ちゃんと勝負してみよう!」

そんな、クソ親の声援なんか
送らなくても、当人、ちゃんとわかってる。



校内で圧倒的な地力を持つ○○ちゃん。
ここからは○○ちゃんがぐいぐい引っ張る。
それにムスメっこはどこまで食い下がれるか。

勝負はここから。

そうおもって見てたら。
トップ集団から、
さっきとは違うほかの3年生が前に出て。
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他をするすると、引き離しはじめた。
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ラスト1周の鐘が鳴る。
先頭の3年生と2位集団とは3秒。
12~13mの差がついた。
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「ななちゃんここから! ここからなんだよ!」
クソ親父はすっかり
オーバーヒートしてるもようw



ってとこで、もったいぶってみますね。
つづく。