キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の「辺境クソブログ」。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

『ゼッケン67』ラナトゥンゲ・カルナナンダがぼくらに遺したもの

なにげなくネットをながめてて。
『ゼッケン67』っていうのを知った。

1964年東京五輪、男子10000m。
1971年度と74~76年度の
小学校4年生の国語の教科書に
載ってたとかいう、物語。

なので、おれよか10コぐらい上のひととか
リアルタイムで前の東京五輪をみてたひとは
覚えているのかもしれない。



こんなんような話。

ネットを検索して、かいつまんだだけなので。
あまつさえ、フインキをかいつまんだのを
感じだけで乗せてみるだけなので
細部は、知らん。



1964年の東京オリンピック。
男子10000m決勝。

いまのスリランカ、当時のセイロンから
たった1人の陸上選手として参加してた青年。
ラナトゥンゲ・カルナナンダ。28歳。

レース後、カルナナンダが英雄になったのは
なにも彼が金メダルを獲ったからでも
世界新記録を打ち立てたからでも、ない。

どころか、5000m地点で
先頭から2分半のビハインド。

先頭がゴールした時、
なんと3周遅れだった。



カルナナンダは
カルナナンダ以外の全選手がゴールしたあとも
レースをやめなかった。
走り続けた。

「周回遅れかよ」
「まだ走ってるよ」
嘲笑しながら冷ややかにそれを眺めていた
国立霞ヶ丘競技場の観客たち。

でもなおも、
ひたむきに前を向いて走る
カルナナンダ。

観客の嘲笑はやがて拍手に
そしてゴールするころには
満場の大声援に変わっていった。



。。。

ってまあ、ふつうにいい話っすよね。
最後の部分だけ、孫引きだけど引用すっと。

ゴール後、カルナナンダは言う。
国には、小さなむすめがひとりいる。そのむすめが大きくなったら、おとうさんは、東京オリンピック大会で、負けても最後までがんばって走ったと、教えてやるんだ

ってまあ、ふつうにいい話っすよね。
いい話だなあって、おもった。

話がいい話だなあから
一歩も進んでねえじゃねーかw



。。。



いや、なんというか、ですね。
たしかに、いい話ではある。

不思議な温かい気持ちにもなった。

でも、でも。
あえてこういう言い方をすれば
「どこがそんなにいいんだ?」



たしかにかに。
国語の教科書に載るだけあって。
「最後まで諦めないすばらしさ」
みたいな教訓は含まれてるのかもしれないが。

ソレ、小4への説教としては使えても。
43歳には、通じねえよ。

逆に変に人生ズレしちゃって
「早めに諦めちゃうことの適切さ」
ってのも、ある程度味わってきてるしさ。

こちとらは。



っていうか。

なんなら金メダルを獲ったひとって
少なくともカルナナンダとおんなじ以上は
最後まで諦めずにがんばってたはずだし。

がんばりと速さは
かならずしも比例しないかもしんないケド。
ほかの28選手は、
もっと歯くいしばってがんばったからこそ
カルナナンダより速くゴールしたんだろうし。



最後の部分にしたって。

まあ、いい話っすよ。
ふつうにいい話っすよ。

じぶんにも娘がいるから
気持ちは、よおおおく、わかりる。

でもまあ、よくあるいい話のたぐいで。



それは、後日談の。
「東京オリンピックから10年後。
ボート事故でカルナナンダは亡くなってる」
って情報が入ったにしても。

そこにある種の
あるていどのセンチメンタリズム
みたいなものは掻き立てられるが。

その程度のもので。



けどけどやっぱり、
いい話だとはおもってるわけで。

こう、ブログに書きたいなとおもうぐらいには
じゅうぶん、心を揺り動かされたわけで。



おれが「じゅうぶん心を揺り動かされた」のは。

「どこかの部分が刺さった」のか
「全体的によかった」のか
「余韻がなんともいえなかった」のか

はたまた、もしかすると、
「いい話っぽいから合わせたほうがいい」
って、擬似的におもいこんでるのか。

もしくは。
オリンピックムードってそういうもんなのか。

じぶんの「走る」について、刺激したのか。

どういうことなんだろう?



だからといって、上記してきた
「どこがそんなにいいんだ?」とて。

アマノジャクをカマしたわけでも
「そういうふうに言うおれってかっけえ」
をアッピールしたいわけでもけしてなく。

たんじゅんに、どこなんだろう?

カルナナンダが
ぼくらに遺してくれたものはなんだろう?

おもったおもいましたとさ。
ってだけのことで。



ここまでほざいてきたのなんか
しょせん、個人の感想なわけだし
「おめえがどうおもってるかなんか
どうでもいいし、知らねえよ」

って、ド正論なんだケド。

そのてめえの機微は
いったいどこから来たんだろうって
ちょっとは気になるし。



たとえば。
この話をいいなっておもったひとって
じゃあどこでいいとおもったのか
訊いてみたい気も、する。

酒場でのひとネタにはなると、おもう。

おれのかいつまんだ語り口が
ヘッタクソすぎて、ってのは措いても。



そろそろ、静岡マラソンの始末。
走るか走らないか。
本気で決断を下さなきゃいけない
タイムリミットが迫り来てるきょうび。

あ、これこそどうでもいいな。
ヒトサマにとって。