5年前ぐらいからだったか
10年前ぐらいからだったか。
アメフトで頻繁に使われるようになった言葉。
5年だか10年だか前からなので
大して新しい言葉でもないんだが。
ってのは、措いても。
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アメフトの「デザインされたプレイ」ってのは。
ものすごくはしょっていうと
作戦どおりの動きがハマったプレイ。
たとえば、
ややエキセントリックな攻撃が決まったとき。
「いやいや、これはちゃんと
デザインされたプレイなんですよ」
とかっていう感じ。
っていう解釈でいいんすかね?
*
野球でいうと。
無死ランナー1塁で送りバントって局面。
送りバントを決まって1死2塁。
ってのが「デザインされたプレイ」。
バント失敗して2ストライク。
もうバントはできないから
ヒッティングに出たらライト前ヒット。
エンドランが決まって、無死1塁3塁。
これは結果オーライだが。
「デザインされたプレイ」ではない。
みたいな。
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アメフトも野球もわからないひとにゃ
どっちもわかりづれえじゃねーか。
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作り込まれたコントで
計算通りに笑いを取るのが
「デザインされたプレイ」とか。
出川哲朗がすげえ天然っぷりを発揮して
たまたま笑いが取れちゃった。
のは、「デザインされたプレイ」ではない。
みたいな。
って、解釈でいいんすかね?
あ、もうたとえはいいっすね。
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こういうの。
表す言葉は既にあるんだろうけど。
わざわざ「デザイン」って
言っちゃうあたりがなんだかちょっと、いい。
わかりやすくも、ある。
「あえて横文字つかっちゃって
なんだかスカしてるよな」
っていうしゃらくささ
鼻持ちならなさはあるが、措いて。
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。。。
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マラソンでも「デザインされたプレイ」ってある。
練習の仕上がりぐあいから想定したペースを
バッチリ守れて結果が出せたバヤイ、とか。
「感覚で走ったら、なんだか気持ちくて
いい感じで自己ベスト出せちゃいましたー」
ってのも、それはそれで快感があるが。
想定がハマったときの快感
ってのも、あるじゃないすか。
そういう。
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あるいは。
「30k以降、ペースダウンするから
前半、貯金を稼いでおいて
終盤の落ち込みを○○までにする」
ってのも、ちゃんとソレで。
「破れかぶれのイチかバチかでつっこんでみる」
ってのより、デザイン性は高かったり。
それ以前にも市民ランナーの
マラソンに向けた準備って
まさに「デザイン」してるわけで。
やっぱりミョーな横文字はクソしゃくらさいが
抜群にわかりやすくは、ある。
「3ヶ月間、積み上げたとおりに
本番の別大ではレースをデザインできた」
とか、コンサルとかが喜びそうね。
知らねえけど。
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。。。
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きょうのハーフマラソン。
レース当日の変なアドレナリンとか
会場特有の変なアドレナリンに惑わされず。
じぶんのいまの状態を
なるべく冷静に見極めて走ろう。
とだけ、心がけてた。
去年末の足立フレンドリーみたく
「じぶんの絶頂期を念頭に置いた
過信したペースでツッコみ、7kで終了」
だけは避けないと、と、おもった。
(でいて、控えめすぎない
「あくまでいまのてめえの等身大」)
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1時間36~37分を想定し
1時間36分台でゴールした。
「デザインされたプレイ」が、でけた!
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でも、何ひとつおもしろくなかった。
三流のデザイナーが仕上げた五流のデザイン。
そんなもんいらねえよって、おもった。
おもいましたとさ。
これでも一所懸命は、走ったんだよな。
一所懸命走った結果だけに
走ってる途中、帰りの電車。
蜘蛛の糸とか、いましか見ることのできないもの
いろいろなことを、いろいろ考えた。
とにかくいろいろ、考えましたとさ。