ほうほうのていで新横公園に着き、
顔を合わせるなり、ユキさんはおっさった。
断る理由がない。
43歳にもなって。
短パンのまま、新横浜の街を闊歩し
鳥元に入り、親子丼を食った。
おれは勝俣かよ。おもった。
しゃーーーー!
*
そんな1月6日。
ふらっとさんとユキさんが
新横浜公園で走ってると聞きつけ
おうちから新横浜までジョグしてみた。
背水の陣ファッション的に
往復ともジョグするつもりだったので
なるべく最短距離をとろうと
スマホの地図アプリをみながら進んでたんだが。
交叉点のたびにスマホを取り出すのが
途中でめんどくなって
大通りから大通りへとざくざく
わかりやすく進むことにした。
そんな往路。
*
おれ比ねぼうしたわけじゃないが
新横公園着は10時30分。
9時集合のみなさんはすでに、
きょうのジョグ、一通り終えてたので
待たすのもナンだなって
申しわけていどに公園を1周だけして
冒頭のとおり、親子丼を食いにいった。
しゃーーーー!
きょう、おれは。
「新横に親子丼を食いにいくために
ついでにジョグした」
ように見えなくもねえな。
とかは措く。
*
復路。
往路走ったぶんつかれてるし
ご飯を食ってビールも飲んでかったるいしで
今度こそはってんで、スマホの地図に従順に
最短距離をとることにした。
ほんとうはきょう、40k走ろう
おもってたんだが、仕方ねえ。
運動不足ちゃんの身としては
そんなことどうでもいいほど、
早くおうちに帰りたかった。
ほえあいず背水の陣ぇ。。。
*
さて。
AI(人工知能)の発達などにより
いまある職業のほとんどが
将来的にはなくなるだろう。
なんて言われてるサッコン。
おれのなりわいなんか、ごく近い将来
よゆうでAIに取って代わられるよね。
ドッキドキのビックビクだぜ。
というのは、いらねえ情報としても。
*
地図アプリを開き、最短ルートを割り出し
それに従順になった復路。
こいつがひんぱんすぎるんだぜ(↓)。
なんつうの。
人工衛星みたく俯瞰で線を引きゃ、
確かに最短ルートかもしんない。
でも、角を曲がったしゅんかん。
コレが出てきて。
うげえとおもいながら上り。
上りきるやいなや。
コレ(画像略)が出てきて
こんどはおもくそ、下る。
*
あまつさえ。
最初のコレ()を上りきったとき
それなりの高みに上ったので
いい景色だなあなんてうっとりするのもつかの間
地図が示すルート上に
おなじ目線の高さの高みが見ゆる。。。
つまり。
コレ()を上り
コレ()を下ったしゅんかん。
上りのコレ()アゲイン。
上りつめたしゅんかん、
下りのコレ()アゲイン。
ってのが、3つもたてつづいて。
っていうか、上ってすぐ下るんなら
間をとってずっと平坦でよくね?
なにこの、パワハラリストラ感。
「議事録つくっといて」
「できました!」
「じゃあその議事録、シュレッダーかけといて」
的なやつ。
毒づきたくもなる。
*
そりゃたしかに。
人工衛星的視点では最短ルートかもしんないが
どんだけ杓子定規だよ。
『魁! 男塾』の直進行軍かよ。
おもった。
おれピューターなら
数キロ長くなったとしても
平坦な迂回路をえらぶであろう。
往路のように。
だもんだから、すげえなんとなくだが
「おれはまだまだ
コンピューターとやらには負けてねえな」
確信した。
*
いらねえ情報っていうか
おのれの無知をさらすだけだが。
「コレ()ってなんだろう」
おもって、軽く検索してみた。
軽く検索しただけなので
ほんとうに正しいかどうかはともかく。
こういうことらしい。
「急勾配の目印」ていどの認識で
まったく、知らなかった。
○急坂でこうするってのは、あってる。
○が、傾斜度による決まりはない。
○ふつうの道はアスファルト。
○コレ()はコンクリ。
○アスファルトのほうが安上がり。
○じゃあなんでコンクリにしたかってえと。
○アスファルトは柔らかくて轍ができる。
○急坂で轍できまくりは危険だし。
○とはいえそのメンテが急坂だとめんどいから。
○あとは舗装が固まる時間と技術。
○コンクリのほうが均一にできていい。
○たとえば傾斜に流し込むわけだから
○ムラができやすくて。
○アスファルトだとより、ムラができやすい。
○それが強度にもろにかかわる。
とかで、こうなってるらしくて。
「まあるい刻印みたいのは、滑りどめ」
ってのだけ、想像から1ミリもずれてなかった。
この形状の坂を何ていうのか
おなまえはわからずじまい。
*
。。。
*
このエントリーで
なにが言いたいかというと。
復路は、こういう。
往路、17.5k。
復路、18.0k。
地図アプリに従順になり
地図的に最短距離だからしようがねえって
クソみたいな急坂も上ったり下ったりしたのに
その復路のが
500mも長えじゃねーかwww
よくわかんねえけど
おれは、コンピューターに、勝った。
*
あと、きょうのルートは
超絶ビッグシティ狛江→世田谷区→
川崎市高津区→横浜市都筑区→港北区
とたどったんだが。
これはただおれが土地勘ないだけかもだが
なにしろ、川崎市高津区の主張がすげえええ。
*
とりたてて面積が広いわけでもないのに
進めど進めど川崎市高津区。
「あ、おれ、このまま一生
川崎市高津区なのかな()」
ぐらい、ずっと川崎市高津区の絶望感。
ってもう、いま。
川崎市高津区って打ちすぎて
軽くゲシュタルトがぶっ壊れそうなくらい
川崎市高津区の主張がすげえええ。
*
そんなおれさまちゃん。
川崎市高津区に13年間どっぷり、住んでた。
それも、たとえば。
オトナになってから住んでたところなら
家と職場との往復だけだったりして
あんがいよく知らない。
みたいなこともあるだろうが。
その13年間ってのは
生まれてからの13年間だから
探検だ秘密基地だの、うんぬんほざきつつ
チャリでくまなく走りまわってて。
*
どんくらいくまなくかというと。
むかし、竹やぶから1億円出てきたこと
あったじゃないすか。
あれは、川崎市高津区で。
おれんちはわりと高津区の端っこのほう
だったんだが、その竹やぶは
反対側の端っこのほうで。
でも、ニュースになったとき。
だいたいの場所はわかりますよ。
ぐらいの、くまなく。
*
そのどのクチが、土地勘がないだ?