つくばマラソンについて。
細かく経過を振り返る前に。
どうしても書いておかなきゃいけない
澱みたいなものがあって。
え? おり? かす的な?
ぜんぜん、かす的なことじゃないが
経過の記述からあふれることって
あるじゃないすか。
今回のつくばのおれにとって。
それが、フジヤマだったり、
沿道の応援だったりする。
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で、フジヤマ。
フジヤマさんって誰それ、だよね?
知ってる人は知ってるし
知らない人は知るひつようねえ、ひと。
ブログをやってないのに
ブログをやってるひとの近況やけに詳しくて。
マラソンカテゴリーの、あくまで周辺人物なのに
2時間38分で走っちゃったりしてる。
なんのへんてつもない休日に。
500円玉1枚にぎりしめて
東京から甲府まで走りにいったり。
箱根駅伝の往路をおひとりさまで
コンプリートしたりしてる。
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かといって。
隙のないにんげんかといったらそうではなくて。
どちらかといえば、隙だらけで。
仕事の話になると、
いっちさんに説教されっぱなしだし。
ウタゲで1次会が盛り上がった後
てめえはなんらのアクションも起こさず
ただ、ものほしげにプロシードさんに
「2次会いきたいんっすよ光線」を放つだけ。
誰だよそれ、って感じだ。
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ブログ村マラソンカテゴリー的には
「ペース走っすよ、12kっすよ」
で、怪盗さんの衣をかりて名高い。ひと。
「レベルを1、あげればいいんっすよ」
とかも言う。
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なんで、フジヤマなんかを
おれがコウ、たんねんに紹介しなきゃ
いけねーのか、わかんないw
*
つくばマラソンの朝。
荷物を預けたついでに。
ブログ村の陣地にちょっと顔を出した。
フジヤマがいたので、声をかける。
ああ、そうそう。
フジヤマさんとか、敬称をつけないほうが
呼びやすいし、そぐってる。そういうやつ。
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「キクチさん、香ばしいっすね!」
おれさまちゃんごときに、
フジヤマは言う。
「先週のハーフ、86分とか
マジ、ビミョーすぎますよ」
お、お、おうよ。
それ、なんで知ってるんだぜ?
「そのマジビミョーっすよかげんだと
きょうは3時間03分~04分が妥当っすね」
うっせー、ばーか。
ぽまいが何を言ってんだってんだ。
家族と行動してた目を盗んで陣地に顔だしたので
ブログ村の陣地では、
ごくかぎられた会えたひとに挨拶して
陣地を去る。
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家族と合流して、スタート地点
Bブロックに向かう。
と、「キクチさーん」
芋洗い状態の会場のすぐ後ろに
ウシさん、官九郎さん、フジヤマ。
官九郎さんはAブロックなので別れて。
どういうわけか、フジヤマBブロック。
ウシさん、フジヤマ、おれ。
隣どうしで並ぶ。
茨城の伯父とか、にょうぼうムスメっこ。
いっしょに行動してたので
なんでこいつに紹介しなきゃいけねえんだ
おもいながら、フジヤマに紹介する。
ブログ人脈にまったくキョーミねえ
にょうぼうが、わけもわからず
「主人がいつもお世話になってます!」
なんだよ、主人て。
なんならフジヤマになんか、
ひとつも世話になってねえし。
いや、ひとつかふたつぐらいはあるのかな()
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Bブロックは、ターサーのすくつで。
ジール5だらけでクソはずい。
「フジヤマさんのシューズ、それなんすか?」
「きょうはソーティマジックっす」
そんなやつ、おれの隣に並ぶんじゃねえ。
とか情景描写はもういいな。
フジヤマジックぇ。。。
*
。。。
ネットでやっとこ
3時間05分をカットしてゴールした。
家族の目を盗んで、
ブログ村の陣地に顔を出す。
怪盗さんと乾杯する以外に
なんの必要性も感じない、年中行事パッターン。
陣地にいくと、手前にフジヤマがいる。
挨拶がてら、タイムを告げる。
「なんか、予言当たっちゃったっすね」
うん。おれ終盤。
「コレ、まんま
フジヤマが言ってた感じじゃんか」
おもいながら、走ってたわ。
なにこの、フジヤマなんかに
掌の上で踊らされてる感ぇ。
*
っていうか、ゴールして導線たどってたら
ニッキーさんがすぐ前にいらして。
「マラソンの力をつけようとおもったら
30k走とか5k閾値とかじゃなくて
やっぱ『ペース走っすよ』だとおもうんですよね」
ペース走っすよのありがたさについて
語り倒してたばっかりで。
なにこの、フジヤマなんかの
掌の上で踊らされてる感ぇ。
*
フジヤマさんになんとなく
みんなが魅きつけられて。
ジョグのいろんな話を聞きにいっちゃったり。
こいつと飲みたいなっておもわされたり。
ひそかにチャンネーにモテてるのは。
なにもこいつがやたら脚が速い
だけでは、ない。
*
あ、フジヤマがモテてるのかどうかは
ただのおれの妄想なので、知らん。
しいていうならば『陸王』のドラマで。
役所広司(宮沢)の息子役のイケメンいるじゃん。
あのひとって
官九郎さんとフジヤマを足して
(おれを引いて)2で割った。
ぐらいの感じだとおもうんだよね。
フジヤマはそのていどには、イケメンで。
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でも、フジヤマにみんなが魅かれるのは。
脚がやたら速いからでも
2で割ったイケメンだからでもなく
よくわかんない説得力があるからで。
かといって、その裏付け力はなんもなくって。
たとえば、たぶん。
フジヤマがおれていどの超絶ブサメンでも
おれていどの超絶鈍足でも
いまとおんなじ程度に、みんなが魅かれる。
「みんな」ってえと、アレだな。
「おれ含め、いろんなひとは気になっちゃう」
ぐらいのレンジ。
*
卵が先か、ニワトリが先か知んないが。
ただ脚が速いだけで
ろくに仕事もできず(妄想)
浮いた話のひとつもみあたらねえ
イケメンの無駄遣いヤローが
こんだけみんなに影響を与えるってのは
ものすごく、キョーミ深いことだ。
フジヤマの魅力と説得力って
なんなんだろね?
マジ、フジヤマの魔術。
フジヤマジック。
*
おれにマラソン的に。
もしまだ伸びしろがあるとするならば。
それを引き出すのは
「ペース走っすよ」なのかなっておもう。
ゴール後、それをわりとまじめに
フジヤマに語ったら。。。
フジヤマは無言だった。
ナニソレ!? 超魔術。
フジヤマリック?
*
そんなんで。
おれはわりとフジヤマに首ったけだ。
*
おもい返してみますれば。
走るたびに記録が伸びてたマラソン2、3年目。
それはビギナーズラック的なことも
あったのかもしれないが。
毎週、マイコース「1周」(12.3k)を
春から秋まで、タイムトライアルしてたから。
だったのかも、しれない。
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つくばマラソンが終わって。
「じぶんにいちばん足りないのはなにか?」
「それを克服する近道はなにか?」
考えると、「ペース走っすよ」
(マイコース1周タイムトライアル)に
帰結する。
いま、フル走って1日後。
このとき考えたことは、
たぶん、そうとうキモに近いはず。
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ので、ここから2ヶ月ぐらい、
「マイコースっすよ」を中心に磨きをかける。
ことにした。
オネカンとかインターバル以前に
改善すべきとこは、いっぱいありげ。
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いま、やっぱり。おれには
そこはかとないオワコン臭があるので
そこを打開するには、それだな。
もう少し。
フジヤマの掌の上で、踊ってみる。
っておもったおもいましたとさ。