え、きょうゴールまでいくんじゃねかったの?
そんな声が聴こえる。
じぶんの体内からw
あ、きょう、エンジェルのひとりにお会いでけて
面と向かってお礼いえた。
そのウタゲのことは、そのうち。
やんねえフラグぇ。。。
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*
コース全体図。
30k以降。
右下からジグザグ左上にあがってく。
地図的には、そんなニュアンス。
(ゴールまでいくつもりだったから
こんな画像しかつくってねえでやんの)
*
30~35km
21:08/2:31:01(4:08、4:14、4:15、4:18、4:13)
21:18/2:31:36
30kの計測マットを越えたとき
いっしゅん考えた。
「このまま、ギアチェンジしていっちまおうか?」
残り12.195k。
マイコース「1周」12.3kみたいなもんだ。
脚の残りぐあいからすっと
あと2段階のスピードアップができそう。
*
ただ、である。
今回のはなもも。
最大の不安要素は、スタミナであった。
2月の中旬、腸脛靭帯炎になって。
3週間、リハビリ的なジョグしかでけなかった。
1ヶ月弱で治って、マラソンに出走でけた。
ということは、まっことラッキーだったが
はなももの一週間前、オネカンをカマしたら
顕著なスタミナの衰えを感じた。
ということがあった。
のが、アタマをよぎった。
*
けっきょく、
もう少しいまのペースをキープしとこう。
ということにした。
ギアチェンジは
ラスト10k、32k地点からにしよう。
ということにした。ひよった。
今回の大幅(じぶん比)な自己ベスト更新。
かたや「サブスリーに失敗した」
という意味でとらえるならば、
ここでひよっちゃったのが最大の原因だった。
ように、おもう。
というわけで、自重。
31k4分08。
*
「30kからイクか」
「ラスト10kからイクか」
「ラスト5kからイクか」ってなって。
後ろ倒しにするときは、だいたい。
こういうふうに弱気になってる。
というか、身体的に限界が近づいてる。
ということである。経験則。
「あくまで温存なんだよ。
もうちょっとだけ温存して
○○からイキマスってことにしよう」
ってなる心の機微。みたいな。
*
32k414、33k415。
32k地点、ラスト10k地点でも
「ギアチェンジは35kからにしよう」
後ろ倒しにしてる。
ここらへん。
アタマがごくナチュラルに
「4分15でつなごう」という思想になってる。
さっき、それまでのペース(4分ヒトケタ)を
キープしようっつったのと、矛盾してる。
無意識のうちに
「もう少しいまのペースをキープしとこう」
のラインを下げてしまってた。
ということを、33kぐらいで自覚する。
「疲れてきたんだ、おれ」
ヤバいなっておもいはじめる。
。。。
33k手前、「ドム」の中心。
おっとさんに声をかけられた。
今回、陣地を構築してくだすったおっとさん。
せっかく設けてくれたのに、
スタート前、行かなくて申しわけないな
とおもってた。
ゴール後もお会いできるかわからなかったので
ここで、ほんのいっしゅんだけどお会いできて
ちょっとホッとした。
同時に気づく。
「おれ、ぜんぜん周りを見てなかった」
*
この1、2k。
よくいえば、じぶんの走りに集中する。
実態は、テンパってよゆうがない。
おもい返してみても、最後の折り返しからの
風景の記憶がほとんどない。
マラソンの終盤にさしかかるところ。
たとえどんなに爆走してたって、
そろそろ苦しくなってくるのはアタリマエ。
でも、そういうテンパりかたはたぶん
悪循環しか招かない。
ふだん、どんなに苦しくたって
風景とか周りのひとの様子、風のにおいは
あんがい細かく、鮮明におぼえてるものなのに。
*
「415ペースがいまのおれのギリギリ」
事実、そうなんだからしようがない。
それをちゃんと認識したうえで、
次の一歩にいちいち集中しよう。
はなももを堪能してやろう!
おもった。
おっとさん、気づかせてくれてありがとう。
独りごちつつ、歩を進めることにした。
おれの視界の風景が、パーッと開けた。
*
とはいえ、ペースは変わらない。
34k418、35k413。
この5k、21分18秒もかかっちった。
*
35kの計測マットを踏みながら妄想する。
端末の画面の向こうでは、総出で
あちゃーってなってるんだろうな。
「あああ、キクチ、やっちまったな」と。
ツイッターのタイムラインがアタマに浮かぶ。
「キクちゃん、キツいか?」
「ここを粘れ」とか。
あるいは「あ、終わってやんのwww」とか。
自意識過剰に被害妄想をトッピングすっと
なかなかに、めんどくさい。
(ゴール後、タイムラインを確認したら
そんなツイートはビタ一文あるはずないわけで。。。)
35k通過。
2時間31分36秒(ネット)。
サブスリーまで
残り7.195kを28分23秒。
キロ3分56秒7。
(↑あとづけナリ)
*
35kを通過したとき。
サブスリーするには残りキロどんくらいで
いけばいいかを、暗算した。
むかしから、算数が大得意だ。
いまだって、会うひと会うひと、みんな言う。
「どこからどう見ても、理系出身ですよね!」
そんなド文系が、弾き出した暗算。
「キロ4を見なければ、まだ可能」
(上記比すっと、あめえ、じぶんに、クソあめえ!)
もうカラダが動かないのはわかってる。
でも、チャレンジしてみよう。
ダッダッダッダッダッ。
36k4分17。
うっわ、いきなり18秒のビハインド。。。
*
あ、終了フラグ立ったのかな()
「ニワカなくせに、サブスリーとかぬかして
ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ」
とりあえず、37k地点。
ラスト5kからギアチェンジすんべ。
相変わらずの後ろ倒し。
っていうか。
このままじゃ、サブスリーはおろか
所期の目標03分カットもおぼつかない。
ぐぬう、くやしいけどここまでかな()
でも、なんとか03分カットはしたいな。
ここからゴールまで、何を目指せばいいか
よくわからなくなりはじめてきたとき。
30mほど前に、見覚えのあるおじさん2人。
*
おじさん2人はなにやら
こっちに向かって声をはりあげてる。
「サブスリーいけるよ!」
かまかまさんといわさんじゃねえか!
エンジェルじゃねえか!
胸の奥がカーッと、熱くなる。
30m、20m、10m。
「サブスリー、してえ!」
エンジェル2人に向かって、謎の大絶叫。
反射神経だけで、絶叫してるじぶん。
じぶんでじぶんに、ビビった。
この期におよんでまだ、サブスリーしてえんだ?
おれはそんなにきょう、サブスリーしてえんだ?
*
これはたぶんに、自作自演なんだが。
ヒトサマに向かって言っちまったことで
ダンコたる決意のようなものが、固まっちった。
ギアチェンジしようとおもってた残り5kまで
あと、1k。
マラソン終盤の1kはクソ長い。
でも、そんなの関係ねえ!
(はなもものゲストは小島よしおだったのね。
で、いちおう、そんな風情をチラ見せ、ね)
いま、ここから、イク!
残り6kを走り抜けて、サブスリーしたる!
出し惜しみなんか、もうしねえ!
ストライドを広げ、腕を大きめに振る。
5kTTのときのフォームで走り出す。
*
あ、ゴールまでいくつもりだったのに。。。
つづく。
*
蛇足。
応援ナビによる順位経過。
スタート 942位。
05k 1145位。
10k 1257位。
15k 1273位。
20k 1255位。
中間点 1244位。
25k 1151位
30k 977位。
35k 812位。