あだち充のなかで『H2』が大すきで。
『H2』のなかで、木根がからむシーンが大すきで。
木根がからむシーンのなかでも、
甲子園の準々決勝は、歴史に残る超絶傑作だ。
と、おもってる。
*
高校3年の夏。
主人公のエース、国見比呂がいる千川高校は
甲子園でベスト8に進出する。
このまま勝ち進めば3回戦から決勝まで
比呂は4連投となる。
準々決勝で千川高校の古賀監督は
本来ならセンターを守る木根の登板を決める。
先を見据え、比呂を温存するためである。
あまつさえ。
勝てば準決勝の相手となる明和一高。
もう一方の主人公、スラッガー橘英雄を擁する
スーパー強力チームが待ってる。
*
ちなみに『H2』ってのは、
「2人のヒーロー」って意味。
いっぽうの親は
「ヒーロー→比呂」と名づけ。
もういっぽうの親は
「ヒーロー→えいゆう→英雄」と名づけた。
ここではいらなすぎる情報だな。
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木根はリトルリーグ、
白山エンジェルスのエースで4番。
だったが、橘英雄が入ってきて
4番を追われ、チームを去る。
千川高校でサッカー部に入り、
「国立と甲子園、両方を踏む」とうそぶくが
いろいろあって、ふたたび野球にのめり込む。
一見、ロン毛でイケメンのモテキャラ。
も、すぐに化けの皮がはがれるズッコケキャラ。
という、まあネタキャラだ。
かたや。
天才ピッチャー、国見比呂がいるため
ぜったいにエースになれないのはわかってるのに
人知れず1日も欠かさず投球練習をつづける。
という、超絶熱血キャラでもある。
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夏の甲子園準々決勝。
木根は夢の甲子園登板を果たす。
エース・比呂を少しでも休ませるために
とりあえず3回って感じで送りだされた。
できれば5回
できすぎの7回
7回をできすぎの2失点でしのぐ。
最初から全力でとばしてヘロヘロな木根に
監督は続投を命じる。
「野球は9回までだろ」と。
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8回もなんとか無失点で押さえ。
そのウラ、千川高校は2点を取り、勝ち越し。
ここで古賀監督は、センターを守ってた比呂を
ベンチにひっこめる。
つまり、9回。
木根がどんなに打たれようが、逆転されようが
物理的に比呂は登板しないということである。
スタンドで、ヒロインのひとり、雨宮ひかり。
大丈夫よ。
ほとんどの人は手前に線を引いてるんだから。
本当の自分の限界よりも・・・
その一歩先の自分の可能性に気づかないまま
――ね。
ベンチで、古賀監督。
不完全燃焼男なんだよ、あいつは。
自分の潜在能力の高さを知らずにここまで来てしまったんだ。
才能だけなら、国見に劣らぬモノを持ちながらな。
殻を打ち破って、あいつが生まれ変わるチャンスなんだ。
9回のマウンドに上がる、木根。
*
。。。
*
表題のセリフをおもいだして。
引用しようとおもって単行本を読み返したら
あらら?
この試合のじゃなかったのねん。。。
ここまでツラツラツラツラ書いたの
チョー無駄じゃん。
*
あわてて書庫をひっくり返す。
前の年の地区予選。
おんなじような経過で
木根を登板させたとこだった。でござった。
*
キャッチャー野田と木根との会話。
野田「ボール半分、中に入ったな。」
木根「注文が細けえよ!」
野田「光栄に思え。」
木根「あん?」
野田「おれは、八百屋にサンマは注文しねえよ。」
*
あすの静岡マラソン。
官九郎さん、萌え太郎さん、オーさん。
狙ってるとこ、いっしょだよな。
よくわかんねえが。
クソザコなおれが
謎の上目線で言わしていただくならば。
3人に共通してるのは、ただ
「まだ結果が出てない」
ってだけのことじゃん?
チカラは十分、あんじゃん?
結果はあす出しゃいいってだけのことじゃん?
期待はしてねえが応援はしてる。
ヒーローシ、ココロの中で。
「おれは八百屋にサンマは注文しねえよ。」
注文も、してるぇ。。。
*
。。。
*
上記した甲子園の準々決勝の結末(↓)。
いや、ただのフインキだwww