キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

2017神奈川マラソン―レース経過(後編)。仏のキクチと鬼のキクチ、さてアナタはどちらのキクチを選ぶぅ?

神奈川マラソンのレース経過。
の、つづき。
なるべくサラッとイク。
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しかし、あれだ。
あ、いや、なんでもない。
ちゅどーんも、略す。



10~15km
20:07/1:01:42
(4:00、4:06、4:04、3:59、3:58)


10.5k。ほぼ中間点の標示。
ガーミンヌを見やると43分後半。

「おっ、きょうはおれ、ひょっとして
87分で走れちゃったりすんの?」
なんて、クソノーテンキに考えてる。

うっひょ、きょうのおれ、すげえ。
っていうか、チョーたのしい。



なんていう一方。
「ラスト5kまではジョグ、な」
言い聞かせつつ、進む。

ハーフってよくわかんなくて
10kすぎまで順調だったのに
15kぐらいで突然おわることがある。
脚か、メンタルが。

きょうはどうだか、まだわからない。
ウイリアム・テルのリズムに合わせて
たんたんとピッチを刻むだけ。

11k め。4分00。
12k め。4分06。



ふたたびスタート地点に戻り、残り
地図、上半分の往復だけってなった13k地点
(地図も略していいよね。前エントリーにある)

「少なくともきょうは、大失速せず完走でけそうだ」
っておもう。楽しくなってくる。

13k め。4分04。



15k手前で高架下から離れ
3度目の折り返しへ。
ラスト5kでペースアップしたいなあとおもって
ちょっとギアを入れる。準備的に。

スピードを上げるんではなく、
踏み込みをちょっとだけつおくする。

14k め。3分59。
15k め。3分58。



15~20km
19:16/1:20:56
(3:55、3:54、3:52、3:45、3:50)


ここらへんから、目標タイムを計算しだす。

15k地点でウオッチを見ると
1時間01分30秒ぐらい。
残り6.1kをキロ4で行くと24分30秒弱。

「うっほ。86分切れるかも!」

ほんとうは16kからあげるつもりだったケド。
PB(85分55秒)が更新でけるかも
ってわかったら、急に欲が出てきた。

16kめ。3分55。
17kめ。3分54。

それまでは、仏のキクチ(脳内)が
「キクちゃん、まだジョグ、な」
「いまイキっても、なんもいいことねえって」
すっげえやさしかったのに。

とつじょ鬼のキクチ(脳内)降臨。
鬼クチ、降臨。

「てめえ、いつまでジョグしてんだ!」
「3分50もかかるとか、バカなのか?」
「ぜえぜえはあはあとかな、
苦しいですアピール、どうでもいいんだよ!」



最後の折り返しをちょっと過ぎて17k。
1時間09分ちょい。

たぶんもうキロ4はかからないから。
残り4.1kを16分として、85分前半。
。。。やっべ。自己ベストは確定的じゃねえか。
うえーい。

ハードルを上げてみる。
ためしに、ターゲットを85分ジャストにすっと。

キツめに見積もって、残り4.1kを15分30。

。。。あ、けしてムリゲーじゃねえ!
っていうかむしろ、現実的なセンだぞこれ。
うし、85分カットしたる!

18kめ。3分55。
19kめ。3分45。
20kめ。3分50。



20km~ゴール
3:55/1:24:53
(3:52、0:03)(21.02km)


ラスト1kの標示。
ふたたびウオッチを見やると、81分と数秒。

いまさらキロ4分かかるわけねえから
84分台がここで確定した。

ショージキ、ちょっと気が抜けた。



ので、前に走ってるひとをターゲットに
することにした。

10kぐらいまでは
近くにいたリズムが合いそうなひとを
テキトーにペースメーカーにして
とっかえひっかえしてたが、
それ以後はひたすらマイペースを刻んできた。

ので、コースの風景はよく見てたケド
周りにどんなひとがいたかは、見てなかった。



タイムの目標がなくなっちゃった、いま
「あのひとに追いつけなかったら、てめえぶっ殺す」
けっこう前のひとをウイリアムと名づけ
ウイリアムを目指すことにした。

そういう何ていうか、ね。
「ぶっ殺す」だの、生来のお育ちのよさを
隠しきれないまま、歯をくいしばって、ゴール。



ウオッチを見ると84分台。
へへへ、やったぜ。

ふらふら歩きながら
右の拳を全力でもって振り下ろし
へたばったフリしてその場にしゃがみこむ。

「おれ、オワコンじゃないのかも」
っておもいうかんだら、
なんだか急に、ものすごく泣けてきた。


おしまい。