キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

2016つくばマラソンのレース経過(ハーフまで) 策士、策(トイレ)をめぐらし、策(トイレ)におぼれるっ

「やべえ、おれ、ゼッコーチョーだ」

つくば2日前、金曜日。
仕事を終え、駅まで歩いてるときに、
脚がすげえみなぎってるのを自覚した。

「明日(土曜)がつくばマラソンだったら
サブスリーとかふつうにねらえるじゃん」
そんぐらいな感じだった。

「あと2日、この感じがもつかな?」
逆におもった。

同時に
「いまからつくばをゴールするまでいっさい
マイナス要素は考えないようにしよう」
決めた。

====


というわけでございまして。たけしなていで。

個々のエピソードもいいんだろうけど。
まずはレースの全体像をつかんどかなくっちゃね。
というわけで、レース経過をあっさりめでやっとく。
あくまで、あっさりめ目標で。

今後のエントリーとかぶる部分もあるが
俯瞰的に網羅しとく。あっさりと。

とりあえずジャーン再掲(↓)。
image
ネット3時間12分48秒。
グロス3時間13分01秒。



以下、
タイムはそれぞれ上段ガーミンヌ、下段はネット速報。

ガーミンヌでは、総距離42.36km。
現場の距離表示とのズレは前半で20m、
19k地点でトイレにいったのをきっかけに(?)
後半ズレがみるみる広がってった。



想定は巡航4分35。
最後まで元気に走って。
またネガティブスプリットをキメ。
トータルで3時間{5分、7分、10分、15分}は切りたいなと。

ヨーイ、ズドン!



スタート~5km
21:54/21:54(4:30、4:18、4:28、4:19、4:19)
21:58/21:58

ロスタイムは13秒。
つくばのAブロックって
陸上競技のスタートみてえでこわかった。

横入りとか押し合いへしあいが横行してんのな。
最初からそういうもんだってわかってたら、
おれもそのつもりで臨んだのにい。
陸連登録ってメリットないからもうしないし
Aブロックは金輪際ないんだろうケド。

あ。スタート地点のマットを見誤り、
ウオッチ押すの4秒(結果論)遅れた。



スタート直後からごぼう抜かれ。
じぶんがぜんぜん進んでない感覚だが
ガーミンヌのペースをみると4分20秒台とか。
つくばのAブロックってこええなアゲイン。してる。

でも、軽いジョグ気分。
いかんせんスタートしたばっかで。それが
「調子がすごくよい」のか
「アドレナリンが出てるだけりん」なのか
よくわかんないので、
さらに落として、さらにごぼう抜かれてく。



1kぐらいで後ろからいきなり押されたので
「ああーん?」的な声を挙げ、
ちらっと見ると、ふらっとさんだった。
恥ずかった。
「え? こんなとこにいて、遅くないすか?」
声をかける。



2k手前。motoさんがすげえスピードで抜いてく。
近寄ってって声をかけると
「やべえ、出遅れました。ダイジョブかなあ」
とか、おっさってる。
「ダイジョブっすよ。はじまったばっかだし」
油断させようとするも、
焦ってぐんぐんスピードアップしてった。

ほどなく、トガーさんの遠くなる後ろ姿も。
近づくヒマがなかった。



3kぐらい。
「キクチさん?」って声かけられたので
みると、ご近所のとしさん。
「え? こんなとこにいて遅くないすか?」
声をかける。



声をかけそびれたトガーさんを除き
こいつら全員、罠にはめたった。

いたずらに焦らせ、オーバーペースをカマす。
後半、ペースアップしたキクチの餌になるための
かわいい子羊ちゃんどもだ。
ぐえっへっへ。

。。。という妄想をしたら、何だか楽しくなってきた。



1kめから4分30、18、28、19。
スーパー自重しても、ペースが落ちない。
かといって先週の世田谷246ハーフみたく
ムリしてる感じは、ビタ一文ねえ。

4kもいけば、だいたい冷静になってくる。
「おれきょう、スーパー絶好調なんじゃね?」
「おととい夜のあの感じのまま、キテる!」



5k手前で、村の応援団。

たぶんみなさん、
50TとかぐわぁTを目印にしてんだろうし
おれなんかは変哲もねえランシャツだし
存在感も蚊が鳴くレベルだし
ってんで、20mぐらい前から左端に寄り
両手を挙げて、アッピールする。

てんしょんあがる。
5kめも、4分19。。。




5~10km
22:30/44:24(4:27、4:32、4:30、4:28、4:33)
22:34/44:32

口の堀陸橋を渡り、西大通りに出る。
ここからがいよいよつくばマラソンのはじまり
って感じだ。

ここまで。いくらなんでも飛ばしすぎだろ
ということで、キロ4分30前後に落とす。

巡航の予定はキロ4分35を軸に。

「調子が悪かったら4分40でもいい」
「ちょっとよかったら4分30前後」
「すげえよかったら4分30を見ない」

を、ここらへんから調整しようとおもってた。
ゼッコーチョーを実感してたが
保険をかけて「4分30前後」にする。



というのは。
去年、終盤が不甲斐なかったつくば。
トータルのタイムはさておいて。

ネガティブスプリットをキメる。

ゴールをさっそうと駆け抜ける。

40k以降で1kのファーステストを叩き出す。

35~40kで5kのファーステストを叩き出す。

的な逆算を目標というか、大前提として臨んだ。
途中でいくらペースを上げようと下げようと。
それを常に念頭に調節する。

ということを、肝に銘じて。



10~15km
22:21/1:06:45(4:28、4:29、4:29、4:27、4:28)
22:25/1:06:57

9kで左折。東大通りに。
10k地点の立て看板でタイムを確認。
うっひょー、速え。

が、あくまでゆるジョグ気分。
逆に「キロ4分30前後」に焦れてる感じがしたので
「4分30を見ない」ことにする。

いや、ほんとうはここから4分10台で
ってのも考えたんだが、
むしろ「ソレでイッちゃえよ!」
ってなったんだが、自重。

おれにはそういうの、いらない。
ゆえ。



。。。



さて。
ここで時系列的にだいぶ話が戻るが。表題。

トイレ問題。



あっ、その前に、おれ、きょうの帰り道で
気づいちゃった。

つくばで大失速をカマした原因。
さて、それはなんでしょう?

と、謎の上目線で出題しとく。
いや、正解はマジ、ただのポカミスっていうか。
とんだスットコドッコイだったんだが。

レース経過をみながら、考えてみてくだされ。
(だからなんだよその上目線は、よ)
答えはレース経過の最後。次エントリーで。



トイレ問題。
もとい、トイレ大問題。

問題としてでけえので「大」だが
問題になってるのは、うんこじゃないほう。
とかは、どうでもいいな。

「大阪マラソンで4分ロスした」
ってのはあまりにもどうかなっておもったので。

1週間前からアルコホールを控え。
数日前から水分摂取も控えた。


朝、親戚の家ではいつもどおり。
起きた直後、飯食ったあと、
準備が整ってから、家を出る直前。
4回カマした。

筑波大に着いてからは。
最初にみつけたAブロックだかBブロック脇の
簡易トイレに駆け込んだ。

貼るタイプのホッカイロを
膀胱の上あたりに1枚、
腰に2枚、ランパンに貼っておいた。

ふだんはスタート前にもう一度カマすんだが。
荷物を預けて陣地に顔出したとき
「もう大丈夫だな」っておもえた。

つまり、トイレ対策もバッチリハマった。
こんなの、初めてだ。



走り出してからも、いつもは。
10kを過ぎたころから
少しずつトイレに行きたくなり

「どこでカマすか」
を、行列の有無をみながら考えてる。

きょうは、まったくなんともない。
それが気分的にすげえラクだ。

ワクワクしてくる。



おまけに。
いつもゼッコーチョーでレースに臨んで。
走り出したとき「あ、きょうゼッコーチョーだ」
っておもっても。

7、8kとか10kすぎぐらいで
一度かならず「あ、やっぱそうでもないかも」
って、おもう。

んだが、きょうはずっとゼッコーチョー。

呼吸はぜんぜん乱れてないし
脚もまったくつかってない。
ただ、惰性で進んでるだけ。
でいて、速めに推移してる。

ワクワクが増幅する。

のを、必死で抑えこむ。
35~40kで5kのファーステスト。
40k以降で1kのファーステストだろ。

予定どおり、4分20台の後半。
「ザ・430は見ない」
あまりにも、カンペキすぎる。



15~20km
22:41/1:29:24(4:26、4:21、4:24、5:15、4:15)
22:55/1:29:52

トイレにいきたくなる心理ってのは。
コムズカシイ心理学はわからんが。
「トイレのことがアタマをよぎっちゃう」
ってのも、たぶんに作用するとおもう。

ので、今回は多少の尿意を感じたとしても。
「考えない」ようにしようとした。

んだが。
トイレにはまったく、行きたくねえ。
というじぶんにすっかり酔いしれてる。

「トイレにいきたくなんねえのって、ラクだ」
「トイレにいきたくねえおれ、かっけえ!」
「ぜんっぜん、トイレいきたくないもんね!」

。。。

トイレのことばっか考えてんじゃねえか。
すっかりトイレの虜、じゃねえか。



ハタと考える。
「このままゴールまでトイレいかない」か
「どっかで1回、戦略的、する」か。

ふつうに巡航でけててノー問題なのに
「戦略的」いらねえええ。

はずなのに、フル19回目。
18回のトイレに脅えつづけた経験が
すっかり染み込んじまってる。

「いかないで、徐々にペースアップしてくか」
「1回カマして、リフレッシュして飛ばしちゃうか」
「いくんなら、ネガティブ標榜してるし
ハーフ前までにいっとかないとな」

トイレに溺れすぎだぜ。



ペースもさっきよか、ちょっと上がってる。
16k4分26
17k4分21
18k4分24

「ハーフ前に、いか『ねばならない』」
とか、かんぜんにマインドコントロール状態。
と、19k地点。
前方にトイレ。

5、6台並んでるうち、男性の小用が1つ。
50mぐらい手前で、ひとが出て空く。

40m
30m
次、誰も入らない。

20m
10m
誰も、入らない。

タイミングといい
空きぐあいといい、カンペキすぎる。
これは、天啓じゃねえか?

いくぞ!



ゆっくりゆっくり、放出する。
すべて出し切ることだけ考えて。

というのも、大阪マラソンの18k地点。
タンクが満タンで時間がかかったのもあり
じゃっかん、出し切らない感じで終えた。
のが、もう一度寄ることになってしまった。

ので、とにかく、出し切る。
ロスはぴったり60秒。

うっし。
今回のトイレは、すべて終了!
(そもそもここでいく必然性あったのかよ
とかは、措きまする)



トイレ明けは、えてして。
脚が休められたのと
時間をロスした引け目とでもって
飛ばしすぎてしまう。
で、1、2kでスローダウンする。
元に戻るだけのときもあるが。
調子が悪いときは、トイレ前より落ちたりする。

ってのも、
いつものパターンでわかってるので。
なるべく、ゆっくりイク。

トイレ出た直後、19kピピッ。
5分15(ひく60秒)。
20k4分15。

巡航のつづき。
呼吸は少しも乱れてないし
脚をまだまったく使ってないで
そんな感じ。



20~25km
21:38/1:51:02(4:18、4:17、4:19、4:25、4:19)
21:44/1:51:36

21k4分18
まったく。ムリをしてない。

間もなく、ハーフ地点。
手元の時計で1時間34分30秒ぐらい。
(正式なネットで1時間34分36)

今回はじめてやってみたんだが。
事前の想定で、ハーフの通過タイムを
いちおう出して、おぼえてた。

キロ4分35イーブンなら
ハーフは1時間36分42。
以下同様に
440(不調)なら1時間38分28。
430(好調)なら1時間34分57。
428(絶好調)で1時間34分15。

「絶好調」と「好調」の間。
とばしすぎでもない。



っていうか。
「ハーフが1時間34分30」ってことは
おれ、ネガティブやるんだから
さいあく3時間09分ってことだな。

それどこじゃねえ。

きょうのこの感じなら、後半ハーフを
サブスリー(415)ではいけそう。
いやいや、87分ぐらいでいけんじゃねえの?

そうすっと、3時間03分。
もしちょっとへばったとしても、05分カット。

うん、妥当なセンかもな。

こわいね、こういうの。
平和だね、こういうの。

なんかこう、MVPにえらばれちゃってね。
風船が割れると、白スーツに
キメッキメのポーズなカズ。
ぐらいの、無敵感。



1時間もしないうちに、未曾有の
無間地獄(自分比)がはじまり。
あまつさえそれが二枚刃だってことナド。

知るよしもなく、ね。
夢想だにせず、ね。

つづくっ。