キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

きっかけは いきなりふいに やってくる

表題。いちおう五七五、な。
吟じてみた。
しかし、アレだ。
まっったく、センスが感じられんっ。

なお、短歌的には下の句は
「くるならくるって 言ってくれりゃいいのに」

うん。
センス(なし)の塊ぇ。。。



きょう、オネカンをカマした。

とりあえずこの秋は。
「土曜オネカン、日曜Eペース」
ってのをキホンにいこうとモクロンでる。

キョリキョリのセット練。
それでつくばを、なんとか。
っていう現実逃避の甘甘プラン。



いままでマラソン練習のメインとしてた
オネカン。

きょう、オネカンをカマしたのは。
「大阪、つくば、イクゼ!」
なんて意識高い系とは、ほど遠く。

そろそろいい加減、
キョリとか傾斜の刺激とか入れとかねえと
完走できる気がビタ一文しねえ。

って、後ろ向き100な取り組みで。



きょうも。

ゆうべ
「6時に起きて、ガチでチャチャッと済ませる!」

けさ
「起きたら9時ぇ。まったくやる気はねえケド
きょうやらないことにすっと、たぶん
そのままズルズルいって、
大阪もつくばもぶざまの上塗りしちまうぞ
いいのかキクチ? キクチいいのか?」

的な流れで。ほんと仕方なく。



いやいや着替えてアップをはじめたものの。
カラダがまったく動かねえ。

アップはふだん、キロ5.5ぐらい。
きょうも「体感キロ5.5」なのに
ガーミンヌピピッ→5分58秒とか。



「調子のよしあし」って。

カラダが動く動かないってよか。
体感ペースとのギャップにある。
とおもうんですよね(謎のとつじょですます)。

たとえば。
「練習を重ねてきて疲労がたまってて
カラダがぜんぜん動かないケド
ペースはいつもといっしょ。
体感ペースとだいたい一致」

そんな一致さんなら
ただ疲労がたまってるだけで
ただカラダが重いだけで
調子がわるいわけではない。
みたいな。



ことほどさように。
いつもは出だしの多摩川河川敷5k
体感キロ5ぐらいでほぐしてくんだが。

ガーミンヌピピッ→サブフォーペース

その体感と実際のギャップが
調子のよしあしの尺度。

だとすると、キロプラス40秒って
おれがヒロシじゃなくてキヨシで
おれがキクチじゃなくてナカハタだったら
「ゼツフチョー!」
ってっちゃうぐらい、燃える。



「ここまで体感と実際が違うのはもはや
調子のよしあしじゃなくて
かつてといまの走力が隔絶してる」

さいしょはギャップにストレスを感じたが
ある日から、そうおもうようにしてる。



だってさあ。
いくらなんでもおかしい。
オカシイデース。

「調子」ってんなら、
上がったり下がったりするもので。
長くても2~3週間でバイオリズムする。


だのに。
これは前にどっかで触れたが。
春からずっと「調子」がわるい。

いままでとくらべて。
きょくたんに走ってないわけでも
暴虐のかぎりをつくしてるわけでも
仕事忙しすぎとか、ほかの要因があるわけでも
ないのに。

逆天井知らずって感じで
どんどん遅くなってゆく。

老化だか劣化だか知らんが、ある日から
そういう目の前にある現実を受け入れることにした。
受け入れないと、走る気がしない。

なお、ふだんの体調はいたってふつうだ。
春先からずっと。



きょうもそんな感じで。
「体感キロ5、実際サブフォー(5分40)」

「ココロはオトナ、カラダは子ども、名探偵こんなん!」
っていう感じで推移してく。

お、おもしろくもなんともねえな。
っていうか、あまりにドイヒーだぞ。



そんなんだから。
コースPBを狙ってギラギラ走る。
とは、ほど遠くて。
「途中で歩いたり休んだりせず完走」
を最低限かつ最高の目標に据える。

そんなん、おもしろくもなんともない。
おもしろいわけ、ねえじゃん。
ゼツフチョー・ヒロシナカハタが
ビタ一文、燃え上がってこない。

ただ、こなしてるだけ。
整理をしてるだけ。
しかも、わりと苦しかったりして。



ぽくぽく進みながら、考える。

というか、そのペースでも
青息吐息しながら考える。

「老化とか劣化とかじゃなくて
おれ、マジでカラダのどっか
おかしいんじゃねえか?」

「一度、ちゃんと検査とか受けようかな?」

「『ここにカゲがあります』とか
言われちゃうのかなあ」

思考がどんどんどんどん
マイナス方向に突き進んでく。
「体感キロ5、実際サブフォー、思考キロ2」
って感じで。

ネガティブすぎてうんざりするでしょ。
(そのうち、「だが、しかーし」かみんぐれーたー)



そういう帰結にしないと
この長すぎるゼツフチョーに
じぶんでじぶんに説明がつかない。

走りながらもう、
マイナス思考が止まんなくなっちゃって。

「検査受けて、すごくよくない結果前提」

で、妄想を広げはじめて
軽く涙ぐみそうになるシマツ。
とまらない。

「おれがもしものことになったら」

「保険が下りるし、家のローンもチャラになるから」
「にょうぼうは(たぶん)おれより稼いでるし」
「家族の生活はなんとかなるでしょ」

「いま、よくない結果が出たら」
「マラソンは秋の大阪とつくばで走り納めか」
「もう少し、走りたかったかな」



「SNSとかクソ辺境、どうすっかなあ」

「『【ソクフォー】キクチ、カゲ出たってよ」
「『【ソクフォー】余命○○日』」
「アクセス数、増えるかもねん」
「でも、かまってちゃんすぎるし、ヒトサマにいらねえ心配かけるな」
「やめといたほうがよさそうだな」

「事後をムスメっこにゆだねる」
「『いままでパパがお世話になりました』」
「だいたいの下書きはしといて」
「後日、ソレの日付だけ書き込んでアップしてもらう」
「アクセス数、増えるかもねん。。。」



妄想が、止まらない。

「ほんとうにもしも、だったら」
「家族とボス以外には、黙ってよう」

「ただ、ウタゲを企画して」
「いろんなひとと、ゲリするまで飲んで」
「楽しく飲んで、いつもどおりベロベロになって」
「そこからさっぱりいなくなる」

「しばらくして」
「どこかで情報が流れる」
「『キクチ、イッたってよ!』」
「『ああ、あのウタゲはそういうことだったのね』」
「誰か、しんみりしちゃったりしてね」

ぬぬ。これは。
「ほんとうにもしも」以前に
妄想の、深刻なアレなんじゃないだろうか?
キョライしはじめる。措く。

とりあえず一度、検査しとこう。
あくまで、念のため。



妄想は、止まらない。

「オネカンを走れるのも、あと何回だろう」
「なんだかだ、楽しかったなあ」
「ひょっとして、きょうが最後とか?」

「うっへえ、マジか!?」



もしこれが最後だとしたら。

有終の美を飾ってやりたい。

目の前には、上り坂のはじまりがせまってる。

速い遅いじゃなく、全力を尽くすことにする。



上り坂は、全力を尽くした。
全力を尽くしたけど、やっぱり遅かった。
体感サブスリーペース、実際やっと4分台。

でも、いい。
タイムじゃねえ!
おれの残りの人生を燃焼させたる!
(現実と妄想の区別がつかねえ。。。)



上りきり、1kぐらい平坦を進み
下り坂の入口がみえてくる。

いまの劣化ぶりからして
キロ350を切れるぐらい。
まあ、ココロのセーフティーネット的に
キロ4をみなければいい設定でいこう!

下り坂、スタート。
体感キロ4。
マンブリとはいかない感じだが。
リズムを心がけて、刻む。

500mぐらい進むと。
ガーミンヌ、ピピッ。15k地点。
ここでは時計をみない。

緩走のときと混ざってるので意味がない。
進む。

リズムだけを心がけて。
あんまり突っ込みすぎず。
もう1k進む。

ガーミンヌピピッ。

体感3分50ぐらい。
「あんがい45ぐらいだったりして」
「4分05とかだったらさすがに凹むよなあ」
おそるおそる腕時計に目をやる。

3分32。。。



やっべ。
ここでまさかの逆に出たか。

ちょっと、楽しいんじゃね? コレ?

ラスト1kのはじめのほうは
下り坂の踊り場って感じで平坦がつづく。
ここでだいたい、ペースダウンする。

のに。楽しくなってきちゃって。
楽しくなってくると。
カラダがどんどん前に出る。

下り坂の終わり。
南多摩駅の近くの交叉点がちょうど17k地点。
ガーミンヌ、ピピッ。
3分28。。。

image



この2k。
小数第一位でみれば。
0.1秒きわどく6分台。

下り坂っていう激しいドーピング疑惑にしても
2000で6分台なんて。

オトナ初っていうか、
義務教育修了後、初じゃね?
ほぼ30年ぶりじゃね?
今世紀初じゃね???

もう上がったテンションが止まらない。

(あとで確認したら。
去年の秋とか今年の春先は
ふつうに6分50とかだったでござる。
が、ここではどうでもいいので措く)



ゴールまでの平坦残り10k。
だいたい。
1kぐらい、リカバリーでゆるゆる。

2kぐらい、ダウンジョグっぽく。

残り7kをダウンつづけるか
調子よければラストスパートカマす。

なんだが。

きょうは完走目標だったので
松「Eペースで〆る」
竹「サブ4ぐらいで粘る」
梅「なんとしても歩かない、止まらない」
だったんだが。

てんしょんもペースもどんどん上がる。
サブスリーぐらいでも、ぽくぽくだ。
こんな感じは、去年の秋以来。

楽しいまま、ゴール。



。。。



ただのラン日記。
ただのマスターベーションエントリー。

ってのはガッテンショーチで。

これで長い長いトンネルを抜けた
とはおもわないが。
何かのきっかけになったら、いい。

というか。

序盤から中盤は、
サブフォーペースを青息吐息だったのに。
それはサッコンの平常運転だったのに。

中盤から終盤、何の前触れもなく
いきなりいちばん走れてたころの感じで
走れちゃったのって、何なんだろう?

気持ちのもんだいだとしたら。
半年以上のチョー低調も
きょうとつじょの快調もひっくるめて
「相変わらずのムラっ気ですな!」だ。



少し前に
「今シーズンは目指せ3.5」
「いやいや、それじゃ燃えられないので」
「200分ってことにしよう」
ほざいて。

きょう序盤は、そんな大それたこと
ぬかしたてめえを、呪った。
「4時間半でもどうだろう?」
「っていうかマジ、完走できねえぞ」

だがちょっと。
きょうの感じがウソコじゃなければ。
ほざいたこと、できるかもね。
ワクワクしてきた。


そして、意気揚々な感じで
おうちに戻った。
つづく。