⇒その1私が蚊に刺されてないか明日も見てて。大沢くん
⇒その2今度の日曜、ウチの親、組合の旅行でいないねん
今回は4つに分かれてるうちの、3つめ。
ココで音声が聴ける。
*
起こし(↓)。
その3 虫よけプレシャワー*
大「あ、高山さん」
高「大沢くん」
大「それ、すごいやん、浴衣」
高「ありがとう。おねえちゃんのおさがり」
大「そうなんや……」
高「ねえ、大沢くん」
大「なに?」
高「蚊、多いね」
大「うん」
高「コレ、かけてくれへん?」
大「えっ! なに?」
高「プレシャワー。虫よけやねん。かけて!」
大「かけるて、どこ?」
高「足首!」
大「えっ……」
高「ほら、これで、お願い。しゅって」
大「あ、うん」
高「大沢くん」
大「ん?」
高「ひざまずいたほうが、かけやすいよ」
大「あ、うん」
高「大沢くん」
大「え?」
高「足首、だけやで」
大「はい」
――虫よけプレシャワーだよ、青少年!
使用上の注意をよく読んで、正しくお使いください。
「その3」だけ。
やけにエキセントリックすぎやしねえか。
2、3回聴いただけでは
どういうことか、理解でけなかった。
というか、何度聴いても
どういうつもりなのか、理解でけない。
何で足首、なんだろう?
足首だけ、なんだろう?
*
浴衣は、わかりる。
さいしょに大沢くんをコロしたのが
「うなじ」だったからだ。
たぶん、うなじを活かすようにアップ、
あるいはツインテ、
なんかにしてきてるはず。
*
「おねえちゃんのおさがり」。
わかりる。
おねえちゃんが、いる。
おねえちゃんの初恋を目のあたりにしたり
さんざん、自慢されてきたりしたから
知識はついてきてる。
耳年増には、なってる。
「オトコなんて、こうこうこうすれば、イチコロなのよ」
なあんて、吹き込まれてきてるかもしれない。
大沢くんの思春期大噴火をちょっと
甘く見てたりなんかもして。
じゃあ、足首って何だ?
*
高山さんの身になって考えてみる。
コウ、遠め遠めからドキドキさせようとしたら
腕、二の腕を攻める。
たぶん。
浴衣をちょっとまくってお目見えする
細く白い腕。チラリズム。
いかがわしさは微塵もない。
ようでいて、いかがわしい。
常時露出してる(であろう)うなじの
10倍、エロい。
じゅうべえかいおうけん。
足首だって、チラリズム的には
腕、二の腕とおんなじ効果がある。
ただ、地味だ。
さいしょにおもいうかぶ部位、ではない。
*
大沢くんの身になって考えてみる。
○うなじをずっと見ていた(その1)
↓
○寝室のクッションでチューの特訓をした(その1後、妄想)
↓
○親不在の高山さんの部屋に来てっていわれる(その2)
↓
○寝室のクッションでブラを外す特訓をした(その2後、妄想)
そして、目の前の浴衣姿。
内なる大沢くんが大噴火しそうなのを
必死で押さえ込み、クールぶる、大沢くん。
押さえ込んではいるものの
ちょっとの外的チカラがはたらけば
軽く暴発する程度に、いっぱいいっぱい。
トイレのガマンにも限界がちかづいてて
「もう、ちょっとでも押されたり、
びっくりさせられたら、人間の尊厳を放棄する」
ぐらいのニュアンス。
なのに、足首。
「あーしーくーびー???」
って感じだろう。
ヒットアンドアウェイ
的な安い駆け引きに持ち込んでるとしても
アウェイしすぎてやしねえか。
*
で、表題。
うなじとか二の腕とか
部位はどうでもよくって、
大沢くんがひざまずく
大沢くんにひざまずかせる
というのが目的。
わかってるわかってる。
上記、ムダな妄想はすべて
それに触れずに何か解決法ねえかなあ
という、時間のばし。
だって。
「ひざまずく/ひざまずかせる」
ってのが目的。
ってのは、わかるが
その意味が、やっぱりわからない。
女子中学生がおもいつくもんではないし
高山さんに何らかの嗜好があったとしても
いくら耳年増だっつったって
初恋でそこまではいかないだろう。
つくり手の嗜好、暴走、
としかおもえない。
「4篇あるなかで1篇ぐらい、よくわかんないのをもぐりこませる」
ってことなんだろうか?
あまつさえ、「かける」。
すべて「浅はか」に集約されちゃうじゃんか。
って、おもわせる作戦だったら、スゴイ。
*
だから、コウ。
このエントリーも、CMも
どうにも煮え切らないんだぜ、青少年!
ラスト、「その4」につづくっ。