キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

2016かすみがうらマラソン、レース経過その3―30kからゴールまでヒロダディとヒロシダディとぷりケツおじさんと

かすみがうらレース振り返りのラスト。

しかしあれだな。オチを先に言っちゃうと、
23kで邂逅を果たしたヒロダディさんと
そのまま最後まで、同タイムでゴールする。

何ていうのこういうの。
ランデブー? トゥギャザー?

っていうかね。おとといの「経過その2」。
だらだら、何が言いたいんだかよくわかんないでしょ。
(レースレポのほうね) ====
ネタ的にはせっかく極上の食材なのに
料理人がヘボすぎて、その場の
おもしろさがまったく伝わらない。

組み立てに戸惑いながら書いてるのが
そのまま出ちゃった。っていう。

じっさい。
「いま何km」って意識したときに起きた
ことがら以外、時系列よくわかんねえんだわ。

というわけで、時系列おかしいかもしれんが。
これを「正史」として。
っつったって、事実かどうかなんて、
ヒロダディさんしか知らないわけだし。



で、おとといはレポのつづき書きたくなくて。
SNSっていうかツイッターについて
「などと、わけのわからない供述をくりかえしており」
的なことをカマした。

きょうもそういうの用意してたんだが。
「ブログのコメントについて」とか。
措く。

きょうは、レポ、書きてええええっ!のだ。
早く終わらして先に進みたい。
ってのも、微レ存。



かすみがうら周りは今回と、あと1回の予定。

とかどうでもいいな。
早くはじめやがれ。わかってますって。

いちおう、ジャーン(↓)。
image



30~35km
34:25/3:03:37(6:02、6:29、5:43、6:50、9:21)
38:33/3:09:12

左ラップ、右スプリット、カッコ内は1kごと。
上段が手元のガーミンヌ(ネット)で
下段が公式のグロス
それ以外のものが見えたら、オカルト。

っていう、いままでとおんなじ。以下同。



いきなり言いわけから入るんだが。
おとといのエントリー。
30k地点と35k地点をカン違いしてた。

というか、30~35kがすぽっと抜けてた。
ので「かすみんの神」はじきには降臨しない。



30kの通過が2時間30分台。
いちおう、3時間30分ペース。
残りをキロ5分で刻めば、3時間30分でゴールでける。

「なんだかだ、3.5ペースっすね」
「うす!」

とか言ってるが、その気はさらさらない。
ここらへんはまだ、いつダディさんの目をくらまして
リタイアをカマしてやろうかみたいなことも
はんぶん考えてる。

風も雨もつおくなってきて、さむいし
この区間はほぼ無言だったとおもう。

ペースもガシガシ落ちてく。
31k6分02、32k6分29。



マラニック気分でエイドというエイドは
復路コンプリートをつづける。

が、コレ、ホント申しわけないんだが
「ショージキ、パンはもういいや」と。
6、7ケ、食った。
帰宅して体重はかったらスタート前よか増えてた。。。

エイドでパンを食ってるときは
堂々とストップして、2人して
進行方向の反対側をガン見してた。
ヒロダディさんもおれも、
たかしさんを探してたんだとおもう。



とにかく、さむい。

さすがのダディさんも「リタイアしてえ」
とか、弱音を吐きはじめるシマツ。

ダディさんがきょう、走ることにしたのは
「ダイエットのため」
「カロリー消費のため」
とおっしゃってた。

「そういう意味じゃ、カロリーって
運動時間ですから、いっぱい消費できる
ってことですよね?」

ナドト、場違いな正しいぽいことぬかす。
大失敗。
ダディさん、シカト。

そりゃそうだ。
そういうの、いちばんいらない。



32kって「残り10k」なわけだが
あと10k、
いや1万m、
いやいや、100万cmもあんのかよ。

そんなことごちゃごちゃ考えて消費してないで
走りゃいいのに、ことほどさように
マイナスしか考えられねえ、そういう区間。

「マラニックじゃねえのかよ!」なんて名言も
呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン
しそうないきおい。

オネカン。マラニックじゃねえのかよ



そんななか。

ダディさんが色めき立つ。
「あのおじさん!」

キョロキョロしてると「あそこっすよ!」
左前方を指さす。

その先には、ぷりケツおじさん。

ランパンが異常に小さい。
「布の面積×2=ケツの表面積」
ってどんな公式だよ。ぐらい。

ケツが上からも下からも出てる。
キモいこと山のごとし。



なんだが。ひとたび気になるや
どうしても視線がそっちいっちゃう。
目をそらそうとおもってても
油断すると知らぬ間に視点がそっちにいってる。

あるじゃん。
夏の暑い日。

豊満バディな老淑女が
襟もとがユルいTシャツ着てたりして。
前かがみになっちゃったりなんかしてて。

見たいはずあるわけないのに、
襟もとからのぞく豊満な谷間に
ついつい目が行っちゃう。
みたいなオトコの性(さが)的な屈辱。
みたいなの。



時計が3時間を告げる。
33kだったか34kだったか。

「ああ、サブスリー逃しちゃいましたね」
示し合わせたように、どちらともなく言う。
いまさらこういうの、なんだろね。
なんか、おもしろい。



35~40km
34:12/3:37:49(10:38、5:55、5:50、5:57、5:52)
31:04/3:40:16

35kのマットを踏む。
正式な時計は3時間09分ちょい。

「あと7k」が「まだ7kあんのかよ」
っていう感触。

とりあえず、風と雨でさむすぎる。
30kぐらいのときはまだ
「コレ、風ひいちゃいますよねえ」
とか軽口叩いてたが、そういうの超えてて
身の危険を感じはじめるレベル。

35kポイントを過ぎると。
すぐのところに私設エイド。

温かいお茶を出してくれてる。
そりゃ、飛びつくよね。



で、横をみると。
ガレージが開放してくだすってある。
ガタガタ震えながら、とりあえずインする。

いっしゅんでも雨風しのげるって
おれたちどんな貴族だよ。
っておもってると。

降臨。かすみんの女神。
「ビニール袋、かぶっていきな」
ていねいにアタマからかぶせてくれる。

薄いビニール1枚なのに、くそ暖かい。
おれ史最丁重にお礼を言い、ガレージを出る。

温かいお茶。
屋根。
ビニール袋。

よーし、イクゼ。
って感じで、走り出そうとすると。



出ました。たき火。

お茶バース、ビニール掛布、たき火岡田の
バックスクリーン三連発。

そんなたき火は寄るに決まってるでしょ。

マジ、天国すぎる。
ひょっとしたら、もういま、
ココ、天国なのかもしれない。
マッチ売りの少女に会えちゃうかもしれない。

ってぐあいに、手をかざして暖をとる。
ふと我に返る。

「ダディさん、これ以上たき火にあたってたら
ふたたび走りだすの不可能になりませんか?」

あわてて走りはじめる。

300m以上GPSが進んじゃってる
ガーミンヌ的に、
35k9分21、36k10分38。
どんだけあったまってたんだよっていう。



今回は。
ぼっち練ゼッケンを前面につけてたんだが。

誰からも「ぼっち練!」って
声をかけられなかった。

その原因のひとつに。
ダディさんのコスチュームが目立ちすぎ。
というのがあったとおもう。

再掲。40kすぎの拝借モノだが。
ヒロダディさん

むかしの(?)阪神タイガースのユニフォーム。
サンバイザーも、タイガースの。

うらやましいぐらい、声をかけられる。
じっさい「うらやましいなあ」って、
5回ぐらい、言った。

それには、大安定のシカト。



で、このユニフォーム。
背中には刺繍がしてある。

「金本知憲 (背番号)6 応援歌」

どこでだか忘れたが、
エイドで止まって、進行方向逆をみながら
パンを食ってると。

「金本、がんばれー」
タイガースのユニフォームで走ってた別のおいさん。
とうぜん、面識は、ない。

違和感を覚えつつ、しばらく走る。
ほぼ同時に、お互いに話しだす。

「あのひと、なんで金本ってわかったんすかね?」

背中は上記してある感じのザ金本なんだが。
正面は「Tigers」ってあるだけ。

謎だ。

推理してみた。
○よくわかんないケド、復刻ユニは金本モデルだけ。
○ということが、ファンの間では知れ渡ってる。
○ので、それを知ってた。

コレ、ビンゴじゃね?
ダディさんにぶつけてみる。
「いや、これ、じぶんで刺繍したんすよ」

謎がいろいろ深すぎる。



しかし、女神がかぶせてくれたビニール。
温かすぎる。

なんだか、元気が出てきた。
「あと5kっすよ!」
なんて、元気はつらつぅ、してる。

じっさい、残り10kを切ってから
低体温っぽく、
救護されてるひとや
毛布にくるまってガタガタ震えてるひとが
けっこう見受けられた。

「女神のビニールがなかったら、おれらが
こうなってても何のフシギもなかったすね」

とか、横を通りすぎながら、しみじみほざく。

37k5分55、38k5分50、39k5分57、40k5分52。
なんだかペースが安定してきた。



40km~ゴール
14:39/3:52:28(5:55、5:38、3:06)(42.57km)
12:33/3:52:49

40k手前。
折り返しを過ぎて、左折すると
キョウイチ的な向かい風。
テレビの台風中継でよくみる
「コチラ、犬吠埼でーす!」程度の。

でも、もうちょっとでゴールでける。
それに。
さすがにこのコンディションじゃ、
いないかもしれないが。

40kすぎにはとある村の大応援団も
いらっさるという。

それだけでも、テンションまっくす。
というか、実際にいてくだすった。

去年はあまりにも苦しくて見逃したが
今年は、カラダはまったくキツくない。

がっつり、ハイタッチをさしてもらう。
何人かは明らかに
「ん? キクチ、なぜいまココ?」
って顔色もうかがえたものの、
とりあえず、まあいい、のだ。

しばらくすると。

アメブロの大応援団もいらっさる。
金本ダディ、超絶人気。

ロンのモチ、おれはどなたも存じ上げないし
おれのことは、誰も知らない。

今度マラソン大会があったら
アメブロの陣地に凸しよう。
凸して、顔おぼえてもらおう。



40kを過ぎたころ、
「ここからがんばれば3時間51分」
「がんばらなくても55分ぐらい」
「歩いてもサブフォーっすよ」
「さあ、どうします?」
語りかけてくる。

ダディさん、あんがい計算が緻密だな。

「55分でイキましょう!」答える。
ダディさん、ホントは51分でイキたかったのかもしれない。



ラスト数百メートル。
川沿いを走る最後のオニ向かい風。

「あああ。
なんだかだ、かすみがうらもうすぐ
ゴールかあ」と別れを惜しむ。
ちょっと、センチになる。

なんてことは、まったくなく。
「早く終われー!」
しか考えられない。

競技場に入ると、残り100メートル弱。
2時間以上の吊り橋効果で
「ダディさんと同時にゴールする」
しか、考えられない。

コースのアウト側に寄って、ゴール!

3時間52分49秒(グロス)。
ぶじ、ダディさんと同タイムでゴールでけた。

後半、「マラニック」してるうちに
くやしさなんかすっとんじゃって
逆にもう、すがすがしくなってる。



しかし、吊り橋効果ってすげえな。

ゴールしてから、導線に沿って
参加賞のTシャツやられんこんめんやら
受け取るときも。

荷物預けに、預けた荷物を取りに行くときも。

いっしゅん、ダディさんと別れる。

Tシャツのサイズも、
ゼッケン番号もぜんぜん違うので。

なのに、もらい終わると。
なぜか、ダディさんを必死に探す。
見つけると、どうやらダディさんも
おれを必死に探してたてい。

「着替え、どうします?」なんつって
「それぞれの陣地に戻ります?」
いちおう言うものの、離れられない。

「更衣テント行ってみましょ」
向かうも、長蛇の列。
テキトーな道端で、隣り合わせで着替える。

アメブロととある村の陣地は、
そう離れてないので、そのまま陣地に一緒に向かう。

別れぎわは、ジツは離れたくなかったけど
号泣しながら、別れた。
さすがにこれは
ウソ、大げさ、まぎわらしい。じゃろ。

でも、気持ち的にはそんな感じ。
初対面、なのにな。



そんなこんなで、おれの大一番
ダディがうらマラニックは、幕を閉じた。

2016かすみんの記録。
あと1回だけ、つづくっ。