かすみがうらレース振り返りのラスト。
しかしあれだな。オチを先に言っちゃうと、
23kで邂逅を果たしたヒロダディさんと
そのまま最後まで、同タイムでゴールする。
何ていうのこういうの。
ランデブー? トゥギャザー?
っていうかね。おとといの「経過その2」。
だらだら、何が言いたいんだかよくわかんないでしょ。
(レースレポのほうね) ====
ネタ的にはせっかく極上の食材なのに
料理人がヘボすぎて、その場の
おもしろさがまったく伝わらない。
組み立てに戸惑いながら書いてるのが
そのまま出ちゃった。っていう。
じっさい。
「いま何km」って意識したときに起きた
ことがら以外、時系列よくわかんねえんだわ。
というわけで、時系列おかしいかもしれんが。
これを「正史」として。
っつったって、事実かどうかなんて、
ヒロダディさんしか知らないわけだし。
*
で、おとといはレポのつづき書きたくなくて。
SNSっていうかツイッターについて
「などと、わけのわからない供述をくりかえしており」
的なことをカマした。
きょうもそういうの用意してたんだが。
「ブログのコメントについて」とか。
措く。
きょうは、レポ、書きてええええっ!のだ。
早く終わらして先に進みたい。
ってのも、微レ存。
*
かすみがうら周りは今回と、あと1回の予定。
とかどうでもいいな。
早くはじめやがれ。わかってますって。
いちおう、ジャーン(↓)。
*
30~35km
34:25/3:03:37(6:02、6:29、5:43、6:50、9:21)
38:33/3:09:12
左ラップ、右スプリット、カッコ内は1kごと。
上段が手元のガーミンヌ(ネット)で
下段が公式のグロス
それ以外のものが見えたら、オカルト。
っていう、いままでとおんなじ。以下同。
*
いきなり言いわけから入るんだが。
おとといのエントリー。
30k地点と35k地点をカン違いしてた。
というか、30~35kがすぽっと抜けてた。
ので「かすみんの神」はじきには降臨しない。
*
30kの通過が2時間30分台。
いちおう、3時間30分ペース。
残りをキロ5分で刻めば、3時間30分でゴールでける。
「なんだかだ、3.5ペースっすね」
「うす!」
とか言ってるが、その気はさらさらない。
ここらへんはまだ、いつダディさんの目をくらまして
リタイアをカマしてやろうかみたいなことも
はんぶん考えてる。
風も雨もつおくなってきて、さむいし
この区間はほぼ無言だったとおもう。
ペースもガシガシ落ちてく。
31k6分02、32k6分29。
*
マラニック気分でエイドというエイドは
復路コンプリートをつづける。
が、コレ、ホント申しわけないんだが
「ショージキ、パンはもういいや」と。
6、7ケ、食った。
帰宅して体重はかったらスタート前よか増えてた。。。
エイドでパンを食ってるときは
堂々とストップして、2人して
進行方向の反対側をガン見してた。
ヒロダディさんもおれも、
たかしさんを探してたんだとおもう。
*
とにかく、さむい。
さすがのダディさんも「リタイアしてえ」
とか、弱音を吐きはじめるシマツ。
ダディさんがきょう、走ることにしたのは
「ダイエットのため」
「カロリー消費のため」
とおっしゃってた。
「そういう意味じゃ、カロリーって
運動時間ですから、いっぱい消費できる
ってことですよね?」
ナドト、場違いな正しいぽいことぬかす。
大失敗。
ダディさん、シカト。
そりゃそうだ。
そういうの、いちばんいらない。
*
32kって「残り10k」なわけだが
あと10k、
いや1万m、
いやいや、100万cmもあんのかよ。
そんなことごちゃごちゃ考えて消費してないで
走りゃいいのに、ことほどさように
マイナスしか考えられねえ、そういう区間。
「マラニックじゃねえのかよ!」なんて名言も
呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン
しそうないきおい。
⇒オネカン。マラニックじゃねえのかよ
*
そんななか。
ダディさんが色めき立つ。
「あのおじさん!」
キョロキョロしてると「あそこっすよ!」
左前方を指さす。
その先には、ぷりケツおじさん。
ランパンが異常に小さい。
「布の面積×2=ケツの表面積」
ってどんな公式だよ。ぐらい。
ケツが上からも下からも出てる。
キモいこと山のごとし。
*
なんだが。ひとたび気になるや
どうしても視線がそっちいっちゃう。
目をそらそうとおもってても
油断すると知らぬ間に視点がそっちにいってる。
あるじゃん。
夏の暑い日。
豊満バディな老淑女が
襟もとがユルいTシャツ着てたりして。
前かがみになっちゃったりなんかしてて。
見たいはずあるわけないのに、
襟もとからのぞく豊満な谷間に
ついつい目が行っちゃう。
みたいなオトコの性(さが)的な屈辱。
みたいなの。
*
時計が3時間を告げる。
33kだったか34kだったか。
「ああ、サブスリー逃しちゃいましたね」
示し合わせたように、どちらともなく言う。
いまさらこういうの、なんだろね。
なんか、おもしろい。
*
35~40km
34:12/3:37:49(10:38、5:55、5:50、5:57、5:52)
31:04/3:40:16
35kのマットを踏む。
正式な時計は3時間09分ちょい。
「あと7k」が「まだ7kあんのかよ」
っていう感触。
とりあえず、風と雨でさむすぎる。
30kぐらいのときはまだ
「コレ、風ひいちゃいますよねえ」
とか軽口叩いてたが、そういうの超えてて
身の危険を感じはじめるレベル。
35kポイントを過ぎると。
すぐのところに私設エイド。
温かいお茶を出してくれてる。
そりゃ、飛びつくよね。
*
で、横をみると。
ガレージが開放してくだすってある。
ガタガタ震えながら、とりあえずインする。
いっしゅんでも雨風しのげるって
おれたちどんな貴族だよ。
っておもってると。
降臨。かすみんの女神。
「ビニール袋、かぶっていきな」
ていねいにアタマからかぶせてくれる。
薄いビニール1枚なのに、くそ暖かい。
おれ史最丁重にお礼を言い、ガレージを出る。
温かいお茶。
屋根。
ビニール袋。
よーし、イクゼ。
って感じで、走り出そうとすると。
*
出ました。たき火。
お茶バース、ビニール掛布、たき火岡田の
バックスクリーン三連発。
そんなたき火は寄るに決まってるでしょ。
マジ、天国すぎる。
ひょっとしたら、もういま、
ココ、天国なのかもしれない。
マッチ売りの少女に会えちゃうかもしれない。
ってぐあいに、手をかざして暖をとる。
ふと我に返る。
「ダディさん、これ以上たき火にあたってたら
ふたたび走りだすの不可能になりませんか?」
あわてて走りはじめる。
300m以上GPSが進んじゃってる
ガーミンヌ的に、
35k9分21、36k10分38。
どんだけあったまってたんだよっていう。
*
今回は。
ぼっち練ゼッケンを前面につけてたんだが。
誰からも「ぼっち練!」って
声をかけられなかった。
その原因のひとつに。
ダディさんのコスチュームが目立ちすぎ。
というのがあったとおもう。
再掲。40kすぎの拝借モノだが。
むかしの(?)阪神タイガースのユニフォーム。
サンバイザーも、タイガースの。
うらやましいぐらい、声をかけられる。
じっさい「うらやましいなあ」って、
5回ぐらい、言った。
それには、大安定のシカト。
*
で、このユニフォーム。
背中には刺繍がしてある。
「金本知憲 (背番号)6 応援歌」
どこでだか忘れたが、
エイドで止まって、進行方向逆をみながら
パンを食ってると。
「金本、がんばれー」
タイガースのユニフォームで走ってた別のおいさん。
とうぜん、面識は、ない。
違和感を覚えつつ、しばらく走る。
ほぼ同時に、お互いに話しだす。
「あのひと、なんで金本ってわかったんすかね?」
背中は上記してある感じのザ金本なんだが。
正面は「Tigers」ってあるだけ。
謎だ。
推理してみた。
○よくわかんないケド、復刻ユニは金本モデルだけ。
○ということが、ファンの間では知れ渡ってる。
○ので、それを知ってた。
コレ、ビンゴじゃね?
ダディさんにぶつけてみる。
「いや、これ、じぶんで刺繍したんすよ」
謎がいろいろ深すぎる。
*
しかし、女神がかぶせてくれたビニール。
温かすぎる。
なんだか、元気が出てきた。
「あと5kっすよ!」
なんて、元気はつらつぅ、してる。
じっさい、残り10kを切ってから
低体温っぽく、
救護されてるひとや
毛布にくるまってガタガタ震えてるひとが
けっこう見受けられた。
「女神のビニールがなかったら、おれらが
こうなってても何のフシギもなかったすね」
とか、横を通りすぎながら、しみじみほざく。
37k5分55、38k5分50、39k5分57、40k5分52。
なんだかペースが安定してきた。
*
40km~ゴール
14:39/3:52:28(5:55、5:38、3:06)(42.57km)
12:33/3:52:49
40k手前。
折り返しを過ぎて、左折すると
キョウイチ的な向かい風。
テレビの台風中継でよくみる
「コチラ、犬吠埼でーす!」程度の。
でも、もうちょっとでゴールでける。
それに。
さすがにこのコンディションじゃ、
いないかもしれないが。
40kすぎにはとある村の大応援団も
いらっさるという。
それだけでも、テンションまっくす。
というか、実際にいてくだすった。
去年はあまりにも苦しくて見逃したが
今年は、カラダはまったくキツくない。
がっつり、ハイタッチをさしてもらう。
何人かは明らかに
「ん? キクチ、なぜいまココ?」
って顔色もうかがえたものの、
とりあえず、まあいい、のだ。
しばらくすると。
アメブロの大応援団もいらっさる。
金本ダディ、超絶人気。
ロンのモチ、おれはどなたも存じ上げないし
おれのことは、誰も知らない。
今度マラソン大会があったら
アメブロの陣地に凸しよう。
凸して、顔おぼえてもらおう。
*
40kを過ぎたころ、
「ここからがんばれば3時間51分」
「がんばらなくても55分ぐらい」
「歩いてもサブフォーっすよ」
「さあ、どうします?」
語りかけてくる。
ダディさん、あんがい計算が緻密だな。
「55分でイキましょう!」答える。
ダディさん、ホントは51分でイキたかったのかもしれない。
*
ラスト数百メートル。
川沿いを走る最後のオニ向かい風。
「あああ。
なんだかだ、かすみがうらもうすぐ
ゴールかあ」と別れを惜しむ。
ちょっと、センチになる。
なんてことは、まったくなく。
「早く終われー!」
しか考えられない。
競技場に入ると、残り100メートル弱。
2時間以上の吊り橋効果で
「ダディさんと同時にゴールする」
しか、考えられない。
コースのアウト側に寄って、ゴール!
3時間52分49秒(グロス)。
ぶじ、ダディさんと同タイムでゴールでけた。
後半、「マラニック」してるうちに
くやしさなんかすっとんじゃって
逆にもう、すがすがしくなってる。
*
しかし、吊り橋効果ってすげえな。
ゴールしてから、導線に沿って
参加賞のTシャツやられんこんめんやら
受け取るときも。
荷物預けに、預けた荷物を取りに行くときも。
いっしゅん、ダディさんと別れる。
Tシャツのサイズも、
ゼッケン番号もぜんぜん違うので。
なのに、もらい終わると。
なぜか、ダディさんを必死に探す。
見つけると、どうやらダディさんも
おれを必死に探してたてい。
「着替え、どうします?」なんつって
「それぞれの陣地に戻ります?」
いちおう言うものの、離れられない。
「更衣テント行ってみましょ」
向かうも、長蛇の列。
テキトーな道端で、隣り合わせで着替える。
アメブロととある村の陣地は、
そう離れてないので、そのまま陣地に一緒に向かう。
別れぎわは、ジツは離れたくなかったけど
号泣しながら、別れた。
さすがにこれは
ウソ、大げさ、まぎわらしい。じゃろ。
でも、気持ち的にはそんな感じ。
初対面、なのにな。
*
そんなこんなで、おれの大一番
ダディがうらマラニックは、幕を閉じた。
2016かすみんの記録。
あと1回だけ、つづくっ。