キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

超絶人見知り日本代表がそのベールを脱いだ日、後編

ホームビジットのつづき。
あ、ホームビジットって言葉、初出なのに
さもおなじみ前提で出しちったな。

っていうか、「ベール」は脱ぎっぱなしだよな。
生まれてこのかた、徹頭徹尾。

そんなグダグダなのの、後編。


わが家にいらしたのは、男性1人と女性1人。

名刺を差し出してくるので見ると
おふたりとも、「vice president」
って書いてある。

高校だか中学の副校長らしい。
へええええ。

ん?
「プレジデント」だったかな?
「スクールマスター」だったかな?
「ボス」だったかな?
「大将」だったかな?

ドメスティックに生きるおれぇ。。。



男性のほうは、酒がすきで、コミュりょくがすごくて
写真もデジタル一眼でパチパチ撮ってるし
ムスメといっしょにピアノ弾きながらうたってるし

おれが韓国語にきょとんヅラしてると
平易な英語でもって、話しかけてくる。

そういう言ってみればほぼ、
パーフェクト超人みたいなひとだった。

名刺をみるとSNUの付属高校の副校長ということだった。
日本でいうと、筑駒とか学芸大附属とか、そういうニュアンスってことか。

まあ、おれの母校みたいなもんだ。

ヒューガルテンをガボガボ飲みながら始終
マシンガントークを炸裂させてる。


おれが日本代表としてベールを脱いだ日 1


男性のほうは
「よく、ジムキャリーに似てると言われる」と。

アメリカで地下鉄に乗ったとき
たまたま背後にでっかいジムキャリーのポスターがあって。
見知らぬひとからも、くすくす指をさされたんだぜ。

みたいなことを、どや顔で話していた。
まあ、似てなくもないが。

帰宅後、ムスメとにょうぼうの間では
「さいとう」ということになってた。
トレンディエンジェルのほう。

「さいとう、すげえおもしろかったねえ」
とか、そういう用法。


その、「誰かに似てるバナシ」を訊きながら
おれもイッチョカミしようとしていじってて
けっきょく陽の目をみなかった
手元のスマホ画面(↓)。
2016-02-20-17-37-08

話の流れが速くて、すぐ遅れちゃう系。



女性のほうは、名前は忘れてしまったが
ソウル市内のお嬢たま学校の副校長。

まあ、おれの母校みたいなもんだ。

このひとは、いかにも教職員って感じでマジメ。

とりあえず、何かあると
このプロジェクトのパンフレットを広げて確認する。

「さいとう」がおれの実母の年齢を訪ね
明らかに60代半ばの実母をつかまえて
「55歳ぐらいですか?」とかミエミエのことを言うと

パンフレットを広げてうちの家族のプロフィルのとこを
「さいとう」に見せる、的な。

おめえさいとう、知ってたんじゃねーかよ! っていう。
さいとうのパフォーマンス、裏目だったなり。
っていう。



しばらく話してるうち。

おれは韓国語はおろか、英語もさっぱり。
ということがバレてしまった。

パンフレットを広げてうちの家族のプロフィルのとこを
おれに向かって見せる。
「日常会話程度の英語力」じゃねーのかよ! と。

そういう言語というか、ニュアンスって
言葉は通じなくても、通じるもんだ。
いてえほど。


おれが日本代表としてベールを脱いだ日 2


行動を見てると、その女史。
字を書くときは右手でペンを持ち、
飯を食うときは左手で箸を使ってる。

うおお。
クロスドミナンス、キターーーーー!

「おれも、おれも!」って話しかけたいが
おれは伝える言語を日本語以外に持たない。

ここだよ、さっきスマホにダウンロードした
翻訳アプリ降臨。

のはずが、トライアル版ということで
1日5回分だけしか使えねえ。

うえに、ダウンロードしたとき
使いかたを覚えようとして5回分、
すでに使っちまってる。

あわててウェブブラウザーを開き
翻訳をこころみる。

これを見せれば
語学力ハッタリバレバレ分の失策を挽回できる
ばかりか、希少種クロスドミナンスとして
大いに共感でけて、
万が一の恋がひとつ、生まれるかもしんない。



ただ、いざとなると。
不安がアタマをもたげた。

この翻訳、ちゃんと訳されてるのか?

文字はハングルだらけ。
おれに確認するスベはない。

もし、何かのマチガイで
国際的に言っちゃイケナイ
的な下ネタに訳されたらとおもうと、ね。

ということで、けっきょく陽の目をみなかった
手元のスマホ画面(↓)。
2016-02-20-18-49-38


おれが日本代表としてベールを脱いだ日 3


この日にかぎらず。
自己紹介的なきょくめんで常に
いちばん恐れてる暗黒パターン。

「大学は何学部なんすか?」

「。。。」

「大学は何学部なんすか?(アゲイン)」

「ふ、仏文で。。。」

その1
「じゃあ、フランス語喋れるんですねっ!」

その2
「何で仏文なんすか?」



「副校長センセイがたは、本来、何が専門なんすか?」
話の流れで矛先がこっちに向かう。

上記、暗黒パターン。
ジャストコレズバリ。

そして、おれは途方に暮れる。

その1に対して。
→「アシジュポーン」
→「アザブジュバーン」
相手は日本語を解さねえ。。。

その2に対して。
ソッコーで検索。
「あのう。こういう(↓)」
2016-02-20-18-00-29

まあ、「誰それおいしいの?」
的なまなざしを受けて、おっしまーい。。。



あまりにも間が持たなくなって。
とりあえずテレビに頼るという、末期状態。
先方サンに媚びまくっての。
2016-02-20-18-29-31

交流だか研修だか査察だか知らんが。
コウ、なにひとつ貢献しないまま

夜はむなしく更けてったんであった。

とりあえず、超絶人見知りっぷりは
少なくともアジアレベルでは
通用するんじゃないかって、自信を深めた。

何だよソレ、って感じだ。



。。。



まあ、フシギなもんで。
そんなんでも市役所に送り届けて、別れぎわ
4時間、いっしょに飯くっただけなのに
なんだか名残り惜しいんでやんの。

たぶん、それなりに楽しかったんだとおもう。