キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

超絶人見知り日本代表がそのベールを脱いだ日、前編

今年のはじめだったか。
「2月の20日なんだケド、ダイジョブ?」
ふいに、にょうぼうが訊いてきた。

「まさかの下ネタ的なことか?」
と、いっしゅんアタマをよぎり
全力で逃走をキメようかとおもったが
どうやら、そうではないらしい。


話を聞くだに。

ユネスコのプロジェクトかなんかで
韓国の教職員のひとが日本に来るらしくて。
そのひとつに、一般家庭を訪問するってのがあるらしくて。
超絶ビッグシティー・狛江がイッチョカミしてるらしくて。
それに応募してみようか、とのこと。


そんなこんなできのう、
韓国のかたが2名
超絶ビッグシティーにある
ドーム0.00001個分の広さを誇る
3京円のジャクリーヌ御殿にいらした。

キクチ家の一大事。



にょうぼうはこの2年ぐらい
韓国語の習得に熱心だ。

韓流ドラマがすきなわけでも
韓流アイドルにハマってるわけでもない。

ムロンオムロン
仕事でひつように迫られてるわけでも
なんらかの意識が高いわけでもない。

おれの仕事つながりで
たまたま韓国のひとがいて
1年半ぐらい前から個人レッスンを受けてる。

たまたま先週、そのひとと飲んだら
おれの動静やうちんちのことを
おれよりずっとよく知ってた。

ぐらい、熱心に学んでる。
目的があるわけじゃないのに
楽しそうにつづけてる。

そういうのって、ダイジなことだとおもう。



今回の一大事は。

にょうぼうにしてみれば。
ベンキョーの成果を発揮する絶好の機会。

提出書類には
家族の名前と年齢、語学力を記入する。
おれはテキトーに「日常会話ていどの英語」
って書いといた。
まったくの、ハッタリ。

韓国語なんて、知ってるのは

○アンニョンハセヨ(こんにちは)
○サランヘヨ(あいらぶゆー)
○ヨクチョンギレルハサミダ(このハサミの切れ味はゴイスー)
ぐらい。

あと、にょうぼうになんかあったら
「カムサハムニダ」
っていっときゃ何とかなる。

とも、訊いてた。



おれは語学にはビタ一文、キョーミねえ。

語学力があろうとなかろうと、
人見知りはまず、コミュニケーションがとれない。
穴を掘ってそこに叫んでるだけだし。

なので、世界がどうグローバル化しようと
とことんドメスティックに、生きる。

「ぜってー世界に羽ばたかねえ、おれ」

って、ずいぶん前にキメた。



。。。



きのう、当日。
16時に市役所にご対面にいく。
タスクは20時までの4時間。

どういうひとがわが家に来るか。
事前には名前と性別しか、わからない。
語学力も、わからない。

ただでさえ人見知りなのに。
準備のしようがない。

受付にいったら
成田空港でウエルカム的な
KIKUCHIって書いてあるA4の紙を持たせられる。

ご対面会場の会議室で頭上に掲げる。



現れたのは
おれらよりちょっと齢上っぽい男性と女性。

まったくの妄想で。
わりと若めの教員の「研修」かとおもってたが
それなりの役職のひとの「視察」って感じだった。

無意味に、緊張感が高まる。



対面してから家に着くまで。
おれはドライバーとして、寡黙をキメこんだ。

後部座席では
にょうぼうがありったけの韓国語を駆使して
会話してるが、さっぱりわからねえ。

外国語ったっって。
たとえば英語なら、たまに単語が聞き取れて
それを糸口にニュアンスをつかむ
ということがでける。

でも、言語体系とか文字が違うと糸口がまったくねえ。
10年ぐらい前、
単身でインドネシアに乗り込んだときとおんなじ感じだ。

アレト、オンナジカンジダ。



わが家に到着する。

おれは対面したときに
お辞儀をしてニコニコした以外
まだ、ノーコミュニケーション。

こういうのって、出だしが肝心で
時間が経てば経つほど
切り出しにくい空気が醸成されるもんなのに
まだ、ノーコミュニケーション。

会話を切り出しにくい空気がますます醸成されてく。

家にあがってもらい、リビングのテーブルに招く。
茶を淹れる。
「茶より酒のほうがいいすかね?」
なんて独りごちながら、酒も出す。

ひととおりの用意をして、席に着く。

やべえやべえ。
でもせっかくだから、会話してえ。
あわてて、スマホの翻訳アプリをダウンロードする。


つづく。。。
1回読みきりでもいいんだが、つづく。


ただでさえつまんないクソ辺境、
あんまり長いと
ようしゃなくすっとばされるらしいじゃん。
だからだ。

ロンのモチ、ジョークだ。
でもつづくのは、ホント。

ツヅクノハホントダ。










まったくの蛇足。

きょうはレースや練習会、練習など
とある村で、たくさんの速報があがった。

でも、おれはそこから目をそむけよう
そむけよう、とした。

どうも足の状態がよくなくって、
ヒトサマががんばってるさまを目のあたりにすっと
じぶんだけがとてつもなく置いてかれてる
気分になる。ゆえ。



とはいえ、気になって。
ちらっと拝見しにいく。

すばらしい結果の数々。

じぶんがふつうであれば、
こんぐらっちゅれーしょんなコメント
さしてもらいてえ。

のに、ほぼスルーした。

こういうのってホント、やだやだ。
にんげんが、小せえ小せえ。