つくば2週前の土日。
のつづき。 ====
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金曜の夜。23時すぎだったか。
酒を飲みながらツイッターをながめていると。
さる美女ガーのつぶやきが流れてきた。
鍵アカ(フォローしてるひと以外非公開)なので引用できないのだが
かいつまむと。
○翌日土曜に、味の素スタジアム(味スタ)で6時間のリレーマラソンに出る。
○んだが、1人、欠員が出た。
○誰か、走んね?
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おもわず
「午後ならいけますよ」
「明日、昼ごろ、また連絡しまーす」
的な脊髄反射をしちまった。
ちょっと、楽しそうだし。
ほろ酔いの神、最強説。
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いや、コレ、知り合いから聴いたハナシね。
あくまで。
メンバー登録してるひとしか走れないはずで。
その知り合いはたぶん、マリポーサチームと闘ったときな感じで
副将 テリーマン
大将 ロビンマスク
って、光に当てると文字が浮かび上がる的な特殊な塗料で
メンバー登録してあったに違いないのさ。
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で、だ。
<ヒーロー伝説(妄想上)のおれ>
○午前中、軽くハーフのぺーランをカマす。
○つづいて、にょうぼうのペースメーカーをカマす。
○マントをひるがえしながら、味スタへ。
○13時ごろ、到着。
○爆走に次ぐ爆走をクールにキメる。
○ムキムキ大すきなユキねえさんの、ごぼうなおれを見る目が「はあと」になってる。
<リアルクソホドモテねえおれ>
○ハーフのぺーランで失速。ヘロヘロ。
○にょうぼうのペースメーカーでとどめを刺される。
○12時ごろに家を出るはずが、もう13時。
○なかったことにしちゃおうかなと、おもいはじめる(以上、途中経過イマココ)
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「おれ」って言ってるのは、便宜上、ね。
知り合いのハナシだものくだものだもの。
「さる美女ガー」って舌の根も乾かねえうちに
「ユキねえさん」って言っちゃってるし。
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「なかったことにしちゃおうかな」
そんな想いがキョライするが、
ユキねえさんの本気度がわからない。
「テキトーにつぶやいてみただけなのか」
「セツジツに、頭数をそろえたいのか」
とりあえず、
「アテにしてたのに、スルーかゴルア」
的なシツレイは、回避しなければならない。
よしんば「やっぱヘロヘロなのでゴメンナサイ、てへ」
でも、連絡ひとつよこさねえ失格人間になるよりゃ、マシだ。
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14時ごろ着になりそうですが、それでもお役に立てそうでしょうか?
モーションをかけてみる。
調べたら。
味スタ6耐は、10時スタート、16時終了。
14時着として、ラスト2時間しかいねえ。
6時間のリレマラって経験上、
真ん中の2時間が精神的にも身体的にもキツイ。
ラスト2時間は、終わりが見えてきて、みんな元気になってくる。
そんなチーム一丸なときに、おれはひつようなのか?
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あまつさえ。
ユキねえさんが走ってるチーム。
どういうチームなのか、さっぱり、わからない。
もし「とある村」つながりなら、なんらか情報が伝わってきてるはずだ。
どういうひとたちがいらっさるんだ?
ひょっとして、スーパー快足なチームなのか?
はたまた、オール美女ガーのハーレム、酒池肉林状態なのか?
なんにせよ。
超絶人見知り的には、キョドること間違いなし。
キョドる代打成功率、10割10分10厘。
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あー、いっそのこと、返事こないほうがいいかなあ。
そうしたら、寝れるし。
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ユキねえさんから即レス。
とっとと来やがれ。
スタンドの○○らへんにいる。席の番号は△△だ。
的なものをあふれる社会性でくるんだていで。
ノーチョイス。
ここに。
「やっぱヘロヘロなのでゴメンナサイ、てへ」
なんて余地は、ねえ。
ダッシュで用意をして、チャリを走らす。
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味スタでチャリを停めて。
ツイッターで場所を確認する。
いろんなかたから
「キクチまだか、遅え」的な書き込みがある。
たとえば。稀代の人格者でおなじみのトガーさん。
鍵アカだけど、引用しちゃう。
キクチさんは24時間走れる男です。 女性に「きてー」と言われて、行かない男ではありません。 全然問題ないと思います!(笑)
この、揺るぎのなさ。
しかも、ユキねえさんへのレスで、だぜ。
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とりあえず、着きましたよーをアピる。
キクチヒロシ@kikuchiroshiゆきねえさんを探せ! https://t.co/WWWUbp1R6s
2015/11/07 14:10:20
なんとか、ユキねえさんに逢えた。
チームのみなさんにも、ご挨拶でけた。
伏し目がちに。
コースは1周2k。
「で、キクチさんはどのくらいで走ります?」
そこまでの周回、一人ひとりのタイムをメモした紙を携えて、監督さんがおっさる。
ビビソマクソ。
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チームのようすはなお、わからないが。
見渡した感じでは。
○たとえると、プロシードさん的な年齢のかたが勢ぞろいしてる。
○初対面のプロシードさん、ちょっとこわもてでこわいじゃん。っていう。
○みなさん、ちゃんと走る格好をしてらっさる。
○体型的にも、冷やかしかよ的なひとはいない。
うーん、まったく、わからない。
このチームの感じ。
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ただ、コウ。
ちゃんとしたオトナでいらっさるので。
「てめえ、クソが。いまごろノコノコ現れてんじゃねーよ」
的な敵意むき出しのひとは、いない。
まあ、そりゃそうだよな、フツウ。
でもでも。
超絶人見知りってもんは。
「よく知ってるかた」「こっち側のかた」
以外、ぜんいんおれに闇夜の飢えたオオカミなまなざしを向けている。
という意識があるので。
ちょっと安心した。
ちらっと、監督さんのメモをのぞくと。
「2kをみんな6分でつないでまーす」
的な違う意味での飢えたオオカミでもなさそうなので、安心して。
「じゃ、じゃあ、8分ぐらいで。。。」
コレ、だいぶ余談が挟まれちったが。
どのくらいで走るかっていう、アンサー、な。
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言ったしゅんかんに、いやちょっと待て。
気づく。
キロ4で2k。。。
そりゃ、体力が満タンなら、大したことはない。
が、さっき、キロ7をほうほうのていだったんだぜ、おれ。
しかも、味スタ周辺って。
去年4月のハーフ、3月の駅伝。
悪夢しか見てないんだぜ。
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とりあえず、順番どおりに進み。
ユキねえさんの代わりと、
おひとり置いて、もうひとりの美女ガーさんの代わりを承ることになった。
ん?
ちょ。
ソレ、「2000mのレペ2本」ってことじゃん。
レペって、回復しての全力走。
でも、間のおひとりぶん。
10分弱じゃ、回復なんかするわけねえじゃん。
疲労が屋根の下に降りつもってる感じじゃん。
まさかの、立松和平連投。
しようがねえ。言っちまった。
いや、知り合いのハナシだ。
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1本目。なるべくチカラをセーブする。
345、348。
うおお、おれさまちゃん。
温存したわりに、いけんじゃね?
2本目。いかんなくマンブリ。
359、355。。。
ぬぬぬ、脚をひっぱっちまったかもしれん。。。
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ユキねえさんは。
ユキねえさんっていうか、おかあさんって感じで。
ダメな息子を心配するていで
ずっと付き添ってくだすった。
たぶん、よっぽどダメに映ったんだろう。
2本目を走り終えて。
スタンドの陣地に戻るときかなんか。
走り終えた安心感で軽口を叩き合う。
ユ「そういえば東京マラソン、キン肉だらけで楽しみだわー」
キ「東京は、ムキムキさん、せいぞろいですよねっ!」
ユ「ホント、男性は女性にボディタッチできないケド、女性は男性にボディタッチできるから、役得だわー」
キ「じゃ、おれもいっちょ、バーベルあげて、キン肉つけて。。。」
ユ「てめえにキン肉が似合うわけねえだろ、このクソバカがっ!(をすげえ社会性を帯びたていで)」
キ「そりゃそうっすね!」
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ぶじ、6時間を走り終わり(チームが、な)。
「キクチさんも、どうです?」
社交辞令を投げかけてくだすったので。
「(待ってました!)いいんですか?」
なんてほざいて、打ち上げにまで同席さしてもらっちった。
安定の、末席で、超絶人見知りを、いかんなく、発揮。
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聞くだに。
ユキねえさんのお知り合いの高校の同級生仲間だっていう。
そのかたたちの1学年上が甲子園にも出たっていう
超絶進学校のミナサマ。
「あ、このひとは元スッチー」
とか、そういう殿上人的なことを言ってる。
おれにとっての宇宙語、みたいなもん。
でもそういう感じ。
詳しくは知らないけどたぶん
「とある村」のひとたちも似たようなもんじゃん。
ある意味そういうの、慣れた。
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おれには、失うものはねえ。
ぶっちぎりの最年少でもあるし。
「おれだって、高校の1学年上に、ゴクミいたしー」
とか、B29に真っ向から竹ヤリで立ち向かう的なてへっをカマしつつ。
鍋のあとのおじやが余って。
「若いものがいっぱい食いなさい」って
封建制度を発令されたり。
「言ったって、41だぜ」とおもいつつ。
楽しいウタゲを過ごさしていただいた。
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コウ。
社交辞令にホイホイ乗っかり。
そういう輪のなかにこんな異物が入り込んで。
みなさんにすげえ気を遣わせてしまったことだろう。
ご迷惑だったかもしれない。
いや、確実にご迷惑だったとおもう。
でもおかげさまで、チョー楽しかった。
ノーテンキに、楽しませてもらった。
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さらに収穫を挙げるとすると。
ユキねえさんは
「ユキ」「ユキコ」「ユキエ」
的なおなまえではない。
ということを、知ってしまった。
あ、これ、いわねえほうがいいのかな。
まあいいや。
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。。。
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帰宅して。
家族にウタゲに参加するとはいってなかったので。
「ああ、腹ぺこぺこー」
とかしらじらしいことをぬかしつつ、夕飯を食う。
飯を食い終わるやいなや、アズスーンアズ。
きょうはよく走ったなあとおもう。
ふいに、すげえ眠くなる。
とりあえず、体重を測っとく。
身長ひく体重=120
つくばまでに到達しようとしたとこに、もう着いちった。
とりあえず、寝ちゃうことにする。
まだ、21時すぎ。
フトンに入ってみる。
まばたきする。
まばたきを終える。
朝、8時。
11時間も寝ちった。大学生かよ。
世田谷246ハーフの応援に行こう。
つづくっ。
キクチヒロシ@kikuchiroshiちょっと川の様子みにきた。世田谷ハーフ、折り返し点。 https://t.co/WQ7tUlzjn6
2015/11/08 08:15:28
キクチヒロシ@kikuchiroshiこんな正装で待ってるぜ! https://t.co/bGRukm60sd
2015/11/08 08:41:10