キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

ぼっち練。キロ5、30kに込めたおれさまちゃんの独りよがり

ぼっち練のつづき。

この日のぼっち練の予定。
キロ5で30k。
おれはボッコ、しようと決めてた。


没個。
まず「キロ5で30k」をぶち上げたムネコフさんが少しでも走りやすいようにする。
それに食らいつくって宣言したけいすさんを盛り上げる。
「20kまで粘る」ってってたたかしさんに気分よく終えていただく。

すげえエラソーだ、おれ。



まあ、エラソーついでに調子くれますならば。

いまの感じでキロ5分で30k走ることは。
じぶんにとってそう、負荷ではない。

この日も、「走りきれるかな?」ってより
「ちゃんと起きれるかな?」
のほうが不安だったぐらい。

その分、みなさんに気持ちよく走っていただこうと。
いう気持ちがつおかった。
そのために、このクソムシに何がでけるか、と。



あ、きょう、ネタゼロですぞ。



キロ5で30k。
ひとつ我がため的なことを挙げれば。
30k以上を連続して走るのは、春のかすみがうらマラソン以来、だ。

「平坦を30kとか35kペース走するよか。
起伏をメリハリつけてがんばるほうが脚がみなぎる」

ナドトしゃれこみ。

職場から自宅を19kガシガシしたり。
多摩丘陵までの往復27kをガシガシ、したりしてる。

たしかに、脚はみなぎってきてる。



ただ、月間走行距離とかもそうだケド。
「キョリ走った」って。
フルを控えて、すげえ精神安定剤になるじゃないすか。

そういう意味では。
「皇居6周ちょい、30kを走りきれたら
精神安定的な部分は満たせるゼ」
って野望は、抱いた。



皇居って。
わりと起伏があったり
コースに凹凸があったり
道が狭かったり
人大杉だったりするので

ペースを一定させることはむつかしい。

なんて能書きはどうでもいい。措く。



ペースメーカーを独りよがってると。

3、4kで。
ムネコフさんが前に出た。
「てめえ、遅すぎんだよ」と言わんばかりに。

最初の2kはアップとして。
その後だいたい、キロ5分~510ぐらいで進んでた。
だのに。

「諏訪っ、ムネコフさんのおっしゃるキロ5って
『キロ5を見ねえ』って意味か?」

泥酔したあとにジョーダマチャンネーとマンツーになる。
みたいな役立たなさ、情けなさを感じながら。



ちょっと前を行くムネコフさんと等間隔を保つようにする。

キロ5設定なもんだから。
そこで急にムネコフさんについたら
おそらくキロ5がんばる設定なたかしさんとけいすさんは
ふざけんなってハナシになるじゃん。

ナドト、エラッソーにおもいつつ。



そのままわりとイーブンペースで
ポクポク進む。

「2周(10k)したら、給水します」
たかしさんはおっしゃってた。

おれはペース走は、途中で止まんない派。
ボトルポーチを持って、ペースをキープする。

2周が終わったキヨマロで。
たかしさんは離れてった。



ムネコフさんをちゃんとひっぱろう。
たかしさんには申しわけないが。

30mぐらい先を行く、ムネコフさんに追いつくことにした。
そのまま、ムネコフさんと話しつつ進む。

ムネコフさん、調子よさそうだ。
おれは言うほどよゆうしゃくしゃく、でもない。
一定のペースで走りつづけるって、そういうもんなんだな。



13kすぎ。
ムネコフさんと横に並んで進んでると。

ピタッと後ろにつく影。
「皇居ランナーのヤローめ、おれらをペースメーカーにしやがって。。。」

挑戦的に斜め後ろをチラ見やると、たかしさんだった。
「いやあ、必死に追いかけてみました」

おれ、コレ、すっげー感動した。
生たかしさんとお会いして、1年ちょい。
なんか初めて、並々ならぬ的なものを感じた。



そこから1周。
ムネコフさんはふたたび先行しなすった。
30mか40m手前にいる。
おれはあいかわらず、キロ5。

桜田門の広場を抜けて、内堀通りに合流する。
スタートゴールのキヨマロまで、2k。
20k予定のたかしさんのゴールまで2k。

並走してたたかしさんを、そそのかしてみた。
「キヨマロまでに、ムネコフさんに追いつきましょうよ」

ちょっとカマをかけてみよう的なノリだった。
なんなら「やれるなら、やってみやがれ」って感じだった。



たかしさんは、静かに首肯く。
「てめえ、アタリマエなこと言ってんじゃねえよ」
そんなオーラがオラオラ、漂ってた。
たかしさん、ペースアップ。

残り2kでムネコフさんに追いつく。
っていうそそのかしかただったのに。

ぐんぐんぐんぐんペースを上げて。
1k弱でムネコフさんをチギる。
435ぐらいで走ってた。



ネタなしの上にガチを盛り込むと。

たかしさんは、剣道をやってたし。
さいきん、筋トレ的なことに目覚めてるぽいから。
体幹の筋力が安定している。
せすじとか、ピシッと伸びてる。
うらまやすい。
見習いたいとおもうが、なかなか見習えない。

かたや。
コレはコッコさんの受け売りなんだが。

たかしさん、走るとき。
じゃっかん、腰が落ち気味。
ホント、じゃっかん。

モモとかヒザを前に進めようってよか
ヘソとちんこの間ぐらいのフッキンに紐がついてて
それでカラダが前に引っぱられてる。

みたいな感覚で走れたら、
もっとすげえことになるんじゃねえの。

って、おもいながら。



435、430。。。

たかしさんはどんどんペースアップしてく。
キヨマロに着く。
たかしさん、止まらない。

皇居1周って、ビミョーに5kに足りない。
いつもは周回ベースでとまったはずなのに。
きょうのたかしさんは、リアル20kを遂げようとしてる。

なんかわかんねえけど、走りすぎる背中を見ながら
ふたたび、すげえ感動。

キヨマロを200mぐらい過ぎたところで
たかしさんは歩みをとめ。
キヨマロに向かって歩きはじめる。

すげえ「やったぜおれ」ってツラをしてらっさる。
よかったなあ。
おもった。心底。

おれはまったく貢献できなかったケド。



長いとおもってた6周、30k。
そんなこんなで4周20kが終わっちった。
残り、2周。

5周目は、ポクポクキロ5。
ムネコフさんと並走する。



ツイッターだかブログだか。
引用しようとしたんだが。
ムネコフさんがどこでおっしゃってたんだかわかんないので。
あやうい記憶といいかげんな印象で。

「ラスト5k、ビルドアップする。したい」
って、おっしゃってたような覚えがあった。

おれの最後の役割は、それをちゃんとひっぱることだ。
オメーナニサマだよ的には、「ムネコフ氏を導く」ぐらいの高飛車をカマしてた。



よくわかんないし。
ここでこれが適切かどうかはなはだギモンだが。

おれはこの日、ムネコフさんにとって。
あの日のおれにとってのmotoさんになろうと、もくろんでた。



あの日。
今年の春。
かすみがうらの直前。
皇居を5周だか、ペース走した。

ボッチ練。
ほかにもいらしてたかたはいたが。
独りでそれなりのペース走をしてた。

独りのつもりなのに。
ヒタヒタムキムキと、後ろについてくるmotoさん。

ラスト1周。
「おめえなんかのスローペース、やってらんねえよ」
ってていで、motoさんが一気にペースアップする。

竹橋からの上り。
まっったく、ついてけない。

おのれ、motoさんめ。
これ以上離されまいと、おれなりにがんがる。
も、じりじり、離されてく。

チキショー、motoさんめ。



でも、ある程度すすむうちに気づく。
おれはヘロヘロなのに。
ある程度以上、motoさんから離されない。

むしろ、motoさんが近づいてきてる。

がぜんやる気が出てきて、motoさんを凝視して追いかけてると。
motoさんはチラチラオッフン、後ろをふりかえってる。

「おれを叱咤してるんじゃねえか、コレ?」



ちょっと前まで
「チキショー。てめえが速いのはわかるが、見せつけやがって」
っておもってたのに。
どうやら真意は別のところにあることに気づいた。

motoさんはフルの直後だったはずなのに。
おれの練習台を買って出てくだすってる。と。



ラスト2k、桜田門の坂を下りたころ
motoさんに追いつく。
というか、追いつかせてくだすった。

ラスト1k、恩返しがてら、ダッシュをカマした。
すると、motoさんは容赦なくおれを突き放しにかかった。

まったく、ついてけない、アゲイン。

圧倒的な力量さを見せつけられた。
走力も。
思いやり度も。



エラッソーに、だが。

いまのおれとムネコフさんは
まだ、おれとmotoさん程度には、チカラの差があるとおもう。

なので、ガリガリなおれが
ムキムキなmotoさんを気取る。

ムネコフさんが「キクチに追いつける」
ギリギリ程度に先行して。
30kのラスト1周、マンブリさせたろうと。



ラスト2k。

サブスリーペース走の集団が
おれさまちゃんを抜きにかかった。

クソナマイキな。

ムネコフさんのことをすっかり忘れ。
それについてく。

あんがい、よゆうだ。
たったあと2kだし。

GPSが30kを示したところで、止まる。
後ろを振り向くと、大した差もなく、ムネコフさん。

いやあ、ホントいい練習になりました。
ムネコフさんにココロからの謝意を述べる。

半年後には確実に、立場逆転してるなコレ。
おもいながら。



ヒトサマに貢献したいとかいいながら。

走り終わったおれは。
ちゃんと30k走れたことにゴマンエツしてた。

おれ、チイセエチイセエ。



チイセエチイセエついでに、蛇足。
image

キロ5で30k。
心拍。平均140、最高173。

マラソン的な巡航をしてるとき、150台。
ちょっとキツイかなとおもうと、160台。
ラスト、「おめえ死ね」ぐらい必死になると190弱。



キロ5で30k。
平均心拍は、もっとずっと下の140だった。
通常、多摩川の河川敷で独りでジョグしてると。
140なら、まったくよゆうな感じ。

この日のキロ5はそれなりにキツイとおもってたが。
心拍的には、まだだいぶよゆうがある。

30k走りきれたうえに。
コレは、すげえうれしい。

1週間後のしまだ大井川。

松竹梅の松竹とはいかずとも。
梅ぐらいは十分、抱けちゃうんじゃねえの?

的な夢を抱けた。

しまだ大井川は「ただの40k走」だ。
でも、その40k走。
どう、つくばにつなげようかなあ。

きょういちんち。
スマホの「ランナー電卓」片手に
じゅうぶん妄想に、耽れた。



てな、ボッチ練。

心身ともに的に、とてもいい練習になった。
けいすさん、たかしさん、ムネコフさんに感謝の念がたえねえ。

そうだな。
ちょうど1年前。
「雑司が谷254」をトゥギャザーさせていただいたのも
ちょうどこのメンツだったんだな。

もうあれから1年、か。
コーイン、矢のごとし。
マジ、ありがたい。

また、ほとんどギャグで、たまにはマジで。
こういうふうに走れたら、いいなって。

おもいましたとさ。

アフターカツアイの、
とりとめもねえポエム。
かけがえのねえ秋のボッチ練記録。

おしまいっ。