キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

ダーハダカおじさんをとりまくきらめく個性、みたいなこと

―コレ、あと何回つづくんですかね?

(キ)2回、でしょうね。
あるいは3回、いやいや4回、まさかの5回? ====


―前回、ちょっとちぐはぐじゃありませんでしたか?

(キ)そうなんです。
「ちぐはぐじゃね?」
気づいたのはやはり、20k地点でした。

何の20k地点だかは、知りません。

―まず、アナタは別に初ダーハダカおじさん、ではない。

(キ)そうなんですよ、カワサキさん。
前のエントリーの。
「この4、5年」あたりの記述、ですね。

確かにこの4、5年。
ずっとカレを見続けてはきました。
A地点でもB地区でもC地点でも。

アレです。きのうのエントリー。
当初、もっとダラダラ長くして。
邂逅当時のことをもっと詳しく、ドキュメントタッチでお伝えしようとおもってたんです。

でも。

ねむくなっちゃったというか。
めんどくさくなっちゃった。

ありていにいうと、きのう。
おさけを飲んで帰ってきてから書いてたんですね。

気づいたら12時すぎ。
「寝ないとまた、明朝、寝坊して走らないってことになっちまう」

それで伏線を張ったまま、回収することなく
途中で切り上げてしまったわけです。



―まあ、能書きはいいから早くつづきをはじめやがれ→お、おうよ。わかってますって。ってことですな。

(キ)お、お、おうよ。。。



(キ)

← ムネ イチ スダチ
← キク マル スギ
================
 た ま が わ の な が れ


こんな隊列で進んでました。
あ、パクっちゃってゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ

おれはといえば。5k近辺になって。

キョロキョロもしなくなりましたっ。
美女ガーどもの会話に、呼ばれてもねえのにカットインするようにもなりましたっ。
みなさんと初対面なザすだち☆さんともお話ししたいなあとおもってましたっ。

そんな油断のスキをスキスキスーて感じで突いて。
ダーハダカおじさんは不意に現れましたっ。
スキスキスーは今シリーズ、2回目の登板ですっ。

東名高速の手前。
アタマのいい多摩高校。
ア多摩のいいタマ高校、を過ぎたあたりですっ。

「あっ、やべえ。おじさん。。。」
反射的につぶやいてしまいましたっ。

おれ以外、おじさんの実体を知るひとはいませんっ。
まだジョバンヌすぎるので、知らないフリして通りすぎてもよかったんですっ。

すぐ取り消そうとしましたっ。
でも、ココロとうらはらに周りのひとに向かって言ってしまうわけですっ。

「あれが、あれが、あれが」



―前エントリーのコピペじゃねえか。

(キ)そうなんです。丁寧なんです。
卓球がとってもうまいわけです。

いつもは「ていねい」ってひらがなに開きますっ。
でも、どうしても卓球にからめたくて、
満を持して、漢字の登板ですっ。

おれは過呼吸ぎみに、パニクってました。



(キ)さて。ここからです。
こういう隊列。パクリンチョ再掲。

← ムネ イチ スダチ
← キク マル スギ
================
 た ま が わ の な が れ

ショージキ、sugiさんとすだちさんの反応は把握しきれませんでした。
なにしろ、おれもテンパってましたから。
ホント、ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ。

隣にいたムネコフさんは、いくぶん高揚してたようです。
カレが描いてた青写真はきっと、おれもほぼおなじようなものを描いてました。

サプライズ的な登場に、うれし恥ずかし半分
「このあとどうすんだ」半分。
あと半分は「はんぶん不思議」って感じだったとおもいます。

って、半分×3=1.5じゃねえか。
は、措かせていただきまする。



(キ)いちおう、復習しておきます。

おれはジョグをしはじめて5年半ぐらいになります。
2010年のGWぐらいからでしょうか。

最初は2、3kから。
多摩川の左岸(東京側)をポクポクしてました。

だんだんキョリを伸ばし。
夏ごろには右岸(川崎側)に進出するようになりました。

右岸を走ってると。
なんだかかならず、すれ違うひとがいる。

○褐色の肌。
○ギリシア彫刻のような二枚目。
○白のラガーパンツみたいなもの。
○上半身は一糸まとわず。
○個性的すぎるフォームで。
○キロ8ぐらいで進んでる。

おれはトリコになりました。
赤、白、青の三色旗かっていきおいで。
トリコがトリコロールしました。



(キ)いちおう、復習しておきます。

おれは超絶人見知りです。

高校入学直後は1ヶ月、誰ともひと言も話さず。
ずっとノリ弁を食ってました。

こないだ新横で。
「アンタ、もう4回目なんだからいいかげん
話しかけて来なさいよっ」
ほしこさんにめいっぱい、スゴまれました。

ぐらい。です。
ビビりまくりました。
じぶんから話しかけるなんて試練が仕掛けられるならば
もう二度とほしこさんとお会いしたくないです。

うそです。
全盛期のソ連かってぐらい、まっかっかです。
遠くから眺めてるだけで、いい。

それもどうかな。
「おれはいいけど、YAZAWAはどうかな」
そんな感じです。



(キ)そんな感じで。
ジョグはじめてから、この5年間。
もう100回はすれ違ってるであろうダーハダカおじさん。

1度たりとも接触を図ったことは、ありまっせーん。

「あすこはサンクチュアリなんだ。
触れないからこそ、いいんだ」

って、さももともと、そういうものであるかのように。
することで、てめえをナットクさせてました。

ホントは、オチカヅキになり隊。
でも、サンクチュアリだから、しようがないよねえ。
と。



(キ)とーこーろーがっ。です。

すれ違う10mぐらい手前でしょうか。
ダーハダカおじさんがこっちに向かって手を振ったのです。

すわっ。

ここは長野県ですか?
そんないきおいで、あたりをみまわしました。

多摩川沿い。
川崎市高津区にも諏訪ってとこがありますが
そんないらない知識はいらないままにしといたほうがいいでしょう。

。。。

キョロキョロすると。
第2列の右側のひとが、おじさんに向かって手を振ってるんです。

そうです。いっちさんそのひとです。



―おもいきりましたね。

(キ)そうなんです。
いっちさんは、とってもキレイなかたです。

でも、おもいきりのいいひとでもあります。

おもいかえしますれば。今年の春先。
はじめていっちさんとお会いして。

おれは前評判どおり、話しかけられませんでした。
ガッチガチの優勝候補池田高校が順当に決勝進出した
ぐらいのテツパンガッチガチ、です。

でも、いっちさんのことが気になって気になってしようがなかったんです。



(キ)そのことを。
プロシードさんっていうおじさんにこぼしたことがあります。
「いっちさんに話しかけたいけど、恥ずかしくて話しかけれないんす」

奇しくもその翌日。
多摩川を50k走るぜ的なことがありました。

おれは50kなんか走りません。
ただ、「多摩川を走る」「狛江に土足で踏み込む奴らがいやがる」
ということにガマンしきれず。
数キロだけ、ご相伴することにしました。

プロシードさんが幹事さんだったので。
ごあいさつしながら隣でゆるゆるしてると。
斜め前にいっちさんがいらっさることに気づきました。

いや、ウソをつきました。
最初から知ってました。

ゴアイサツをカマすチャンスだ。
を虎視眈々とねらってました。

機が熟すのを、待ちに待ってました。

でも、プロシードさんはオトナさんです。
「あ、いっちさんですよ。ごあいさつできますよ」

ジツに、大きなお世話です。

おれがプロシードさんだったら
「80組は仲人をしたね、ぼかあ」
ってぐらいの、おせっかいです。

ちょんって背中を押されて。
いきなり、台の上に乗せられちゃった感じで
「あ、どうも、キクチといいます。。。」

モスキートがクライするようなボイスで
いうのがやっとでした。
いっちさんは、にこっと笑っただけでその場は終わりました。



(キ)帰宅してブログだか、SNSをみると。
「めんどくせー。次は酒でも飲んで語ろうぜbyいっち」
的なことが記されてました。

ああ、こういうかたなんだなっておもいました。



(キ)おれは何を語ってるんでしょう。



(キ)おかげさまでそれからは。
いろいろとお話しさせてもらえるようになりました。

っていうのはどうでもいいんですが。

いっちさんは、瞬間湯沸かし器みたいなかたです。
いやあの、怒ってキレまくるとかじゃありません。

テンションがあがると、敵のフトコロに短刀をもって躊躇なくやりにいくんです。

この日もそうでした。

見ず知らずの。
すれ違っただけの。
上半身一糸まとわぬおじさんに。

ニッコニコしながら、手を振るんです。

「コイツは、やるナオンだ」
おれは度肝を抜かれました。



(キ)でも、刺客はいっちさんだけではありませんでした。

「こんにちはー」
すれちがいざま。
おじさんに挨拶をかます声が聞こえました。

「おいおい、ここは登山道か!」
そんな感じです。

登山にビタ一文キョーミがねえおれですら。
すれ違いざまに挨拶する的な
山のかたたちのマナーは聞いて知ったふうをきどれます。

「こんにちはー」
声は、おれのすぐ後ろから聞こえました。

そうです。
マルさん、そのひとです。



(キ)もう、垣根っていう垣根は
こいつらが根絶やしにしてやった。
ぐらいのホマレです。

ペンペン草も、生えません。

おれが5年かけて接触すら叶わなかったおじさんに
気軽に手を振る、いっちさん。

おれが5年かけて挨拶すらままならなかったおじさんに
初見の5秒で挨拶をカマす、マルさん。

まったくなんなんでしょう、このひとらは。



(キ)マルさんは。

おれの中ではかねてからずっと
ぜひお会いしたいひと第一列でした。

でもそのいっぽうで。
「このひとと会うことはけしてねえんだろうな」
ってなんとなくとおもってもいました。

なぜなら。
これでもかってぐらい、接点がねえ。



(キ)それが。
前回のダーハダカおじさんで不意にマルさんが現れたことで
おれの「お会いすることはけしてねえ霧の向こうのかた」
っていう夢は、音をたてて崩れ去りました。
雲散霧消してしまいました。

ん? 物言いがおかしいな。
まるで実際にお会いしたマルさんが。。。ってみてえじゃんか。
ちげえ。違いまするぞ。

言えば言うほど、逆方向に噴射するパターン、ですなコレ。



(キ)マルさんと2回目にお会いしたのは。
アワスリーというウタゲでのことでした。

そこでおれは安定のやらかしをやらかし。

おうちに帰れないホドの酩酊をカマしました。

のちに聞いたハナシによると。
みなさんでチカラづくでタクシーに押し込んでくださり。
おんなじ方向だからってことで、マルさんが同乗してくださったそうです。

パッと気づくと。

おれは多摩川沿いをマルさんと2人で歩いてました。
何が起きてるのか、さっぱりわかりません。

そして、進行方向的に、おれんちはとっくに過ぎてます。

マルさんとお別れし、おれはぶじ、帰宅できました。

コレって前、どっかで書いたことですが
めんどくさいのでリンクはカツアイします。
以下同です。



(キ)マルさんと3回目にお会いしたのは。

なんたらアスリート食堂屋上でのウタゲでした。

アワスリーでおれはマルさんに
どれだけのご迷惑をおかけしたことか。
おれに残された道は、平身低頭しかありませんでした。

マルさんはカラカラ笑いながら、言いました。
周りにひとがいる前で。

「でもよお、キクチヒロシ。
あれだけ2人きりで長い時間いてよお。
しかも、人っ子ひとりいない河川敷。

それで押し倒されのひとつもしねえあたしは何なの?
キクチヒロシは何なの?」と。

お、このひと、タマがでけえ。
タマはないかもしんないけど、でけえタマだ。
多摩川、だけに。

次こそは、てめえを、押し倒す!
そう、ココロに誓ったもんです。

いや、うそです。
中華人民共和国ぐらいの、まっかっかです。
見栄をはりました。



(キ)チクリ魔的には。

そういういっちさんとマルさんを指して。
「金持ちはやっぱ、ココロの余裕が違うぜ」
ムネコフさんが毒矢を吹きまくってて。

そうそう、そういう。
末っ子的なキャラを発揮するてめえは最強だぜ。

って、嫉妬半分嫉妬半分でおもったんでしたとさ。



(キ)まあ、そういう感じで。

メインイベントたる「ダーハダカおじさんとの邂逅」は
ジョバンヌにして、あっけなく終了してしまいました。

道程20数キロ。
残り15キロ強。

すっかり抜け殻になったおれたちは
消化試合に挑むんでありましたとさ。

でも、消化試合もおもしろかったので。
もう少し、とぅどぅく。。。



な、もんだから。
写真なんか撮るスキはねえ。
ビジュアルなし、テキストだけでお届けしてるってわけです。。。






―インタビュアーの出番ぇ。。。