表題は、なにかのパクパク。
社会の窓を閉め忘れるほうだ。
ヒトサマがどうかは知らないので、おれの閉め忘れ度がどんくらいかは知らんが。
通勤時、乗換駅で電車を待ってて。
なにげなく股間をまさぐったときや。
出勤時、席に着いて。
なにげなく股間に目をやったとき。全開であることに気づく。
ことがわりとしばしばオッフン、起きる。
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そういうときにかぎって。
ものすごいカッコつけてたり
強気な発言をした直後だったりする。
ことが気づいたときの羞恥心を増幅させる。
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あくまでたとえ話として。
ひょんなことから、パンツを履き忘れた、とする。
電車でだいぶ移動するひつようがあると、する。
電車で移動したのち、ウタゲがあると、する。
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厳密にいえば、
「パンツを履き忘れた」んじゃなくて
「履くべきパンツを忘れた」んだが。
ここで厳密さ、いらねえ。
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うかつにパンツを履き忘れたとき。
社会の窓への注意力は、まっくすになる。
たった1枚の布っきれの重要性を、おもい知る。
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まず、何をしていても、下半身にイワカンがある。
ふだん、カマしてるたった1枚の布がないせいで。
すごく股間がスースーする。ような気がする。
めったに履かないジーパンなんかを履いてると。
ジーンズのゴワゴワ感が下半身にダイレクトにクル。
何かを刺激されているような、いないような、感じ。
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注意力が、まっくすになる。
おれがNBAの選手かなんかだったら、エービンって名前なんだろうな。
ぐらい、鋭敏にはりめぐらす。
よく確認したはずなのに、社会の窓の閉め忘れはないか、5分おきぐらいに確認したりする。
「安心してください。履いてませんよ!」
独りごちつつ。
社会の窓を閉め忘れていたら、ただではすまない。
1枚の布がないばっかりに。
公共の場でおれの小十郎をさらすことになる。
恥ずかしいでは、すまない。
コトによっては、社会的な終焉を迎えかねない。
安心、できない。
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ウタゲ。
おれは麦のシュワシュワしたものを、このんで、飲む。
ため、トイレはわりと近くなる。
すっかり気分がよくなると。トイレ帰り。
うっかり社会の窓を閉め忘れることがある。
でも、きょうは、ノーパンデー。
図らずも。としたら。
安心、できない。
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「ジョハリの窓」って、ある。
よく知らないケド。
とんだ「盲点の窓」って感じだ。
No-Pan is walking mirror.