3kのTTなのにキロ3分20すら切れない。
ときのキラーワード。
いや、中学生のころのむかしばなしね。
なんかすごくおもしろかったので、触発されちった。
キロ3分20、くそはえええ。
*
「なに、赤ちゃんペースで走ってんだよ!」
ガチマジで叱咤されてんのに、ツボにはまっちった。
「赤ちゃんペース」
何か、気持ち面100って感じで
すべてが伝わる。
詩人だか歌人かよ、ぐらいの言葉の魔術師。
「エロ本」
「ツーレツー!」
ぐらいの、鋭敏。
*
もうおれのなかで大流行しちゃって。
ペース走、インターバルのあとの
クールダウン的なロングジョグは。
「積極的赤ちゃんペース走」
TTをやってて。
たまによくわかんないケド
タイムより勝負みたいな流れになるときがある。
タイムのトライアルじゃねえのかよ。
本末転倒ジャストコレズバリじゃね、は措いても。
いっぱいいっぱいで集団につきながら
「ダイジョブ! コレ、赤ちゃんペースじゃん」
つおがる。
的な。
*
。。。
*
いま、おれはフシギな感じだ。
調子は悪くない。
走りたくないわけでもない。
5年以上走ってるので、
走ること自体は、生活の一部になってしまってる。
癒着、してる。
なので、走るは走る。
んだが、やる気はねえ。
*
「秋のレース、ぜったいにアレやったる」
的な気分が、まったく盛り上がってこない。
OTTの惨敗も、もう忘れちった。
ふだんのジョグとて。
「せっかく走り出したんだから、5kとかじゃそのうちに入らねえ」
「とはいえ、5kのTTやる根性は、ねえ」
「30k走やる気もねえ」
「テレビもねえ」
「ラジオもねえ」
「レーザーディスクはナニモノだ」
「銀座に山買うだ」
ぐらいだ。
*
やる気がねえもんは、しようがねえ。
ジャストライク・シュミだし。
そこをムリヤリがんばる筋合いもねえ。
*
でもでも。
なんである。
もしも。
急にすげえやる気が出てきたら。
っていうことも、ありうる。
もしも急にすげえやる気が出たとき。
「アッー! まったく走ってねえ!
とりあえず、早くポイント練習できるようになんなきゃ」
だったら。
困る。
モチベーション爆上げ期間は
そうは長くつづかない。
焦ってどっか痛めちゃうか
調子がなかなか上がんなくて飽きちゃうか。
したら、もったない。
*
困るのも、困るので。
いまなりの「赤ちゃんペース」をかましとく。
とりあえずって感じで。
そういう、日々。
やっとけ、おれ。
がんばるな、おれ。
いや、ちょっとはがんばれ、おれ。