キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

ボッチ練の雨はゴオオオオって音だった

皇居のボッチ練に参加さしてもらった。

参加。

いや。
たまたま皇居を走ろうかなっておもってたら
たまたま同じ日、同じ時刻に走ってるひとがいたってだけのことだ。
ボッチ練の原点。

形式美って、守んなきゃね。
みたいなことは、次エントリーででも。


このエントリーは、いきなり走り出す。
ことからはじめる。
衝撃的だったので、ちょっと硬派にイクゼ。



たまたま場にいた4人で、奇遇ですねってていでキヨマロをスタート。

かすみがうらの2週前。
ガチっていう触れ込み。



スタート前。
偽名ボッチと容れものボッチは「ソツケン」をやると宣言。
高らかに。
高らかに、独りごと。ごちる。

ムキムキボッチは、シーズン終了後。
「テキトーに流します」

「どうするか、ぜんぜん決まんないんすよ」
おれ、ジャクる。

やること決めてはいたが、
前もって「ガチ」っていわれて、ハイソーデスカっていうホド、人格のピースは埋まってない。



○○ボッチって言いぐさ。
ひさびさだ。

秘めたる感満載で、なんかいい。

おーい、下りボッチーッ! ちゃっかり来るかとおもったぜ。
ヤッホー、上りボッチーッ! そろそろボッチ練フッカツしなきゃ、ですぞ。

なんらかぶるつもりはないが、
本邦初ボッチ練at陣馬メンバーへの、想い入れがひとしおな有職故実バカはたぶん、おれだけだ。
は、措きまする。



「けいす→ケース→容れもの、っていうことですよね」
「でしょでしょっ」
「ソレひらめいたとき、チョーうれしかったっすよ。にゃはははは」

たまさんは、にゃはははって笑う。
雨がそぼ降る、赤羽ハーフの帰り道。
「でしょでしょっ」
ってドヤ顔されたときは、けっこううれしかったんだが、措きまする。



カマトトぶりつつ、おれはきょう、キメてた。

○最初2k、半蔵門の交叉点までキロ5.5ぐらいでアップ。
○1周目、キロ4.30。
○2周目、キロ4.20。
○3周目、キロ4.10。
○3周目のキヨマロから2kは呼吸が血の味するていどにペースアップ。
○半蔵門でゴールして、3kをダウン。
○桜田門の広場では、流しを数本っていう、上尾鬼のパクパク。



センテンスを5つぐらい、さかのぼる。

たまたま場にいた4人で、奇遇ですねってていでキヨマロをスタート。

アップ。
キロ5分半ぐらいの感じで走り出す。
なぜか先頭になったので、マイペースでいける。
オイシイ。

とーこーろーがっ。



いや、あのね。
とーこーろーがっ。はいいけどよお。
ってハナシ。

エンターテインメント的に、このエントリー。おもしろくできる気がビタ一文しねえ。

まあいい。つづける。
長くなっかもしんないが、つづける。



とーこーろーがっ。

5分半な体感で走りはじめたのに。
1kめ、まさかの5分56。

体感と現実の差は、調子の尺度。
差が大きければ大きいホド、調子が悪い。
「アレ、おもったほどカラダ動いてねえぞ?」てなぐあいで。



3kめ。
半蔵門交叉点からの下り。
1段目の4分30をめやすに、スタートする。

きょうは調子悪いの、わかってる。
レースなら、調子悪いなりにムリせずいくケド
きょうはがんばる練習の日。

4分30に合わせにゆく。

体感と現実の差が30秒なもんで。
キロ4な体感で、ドーンといってみよう。
萩本なていで。

前方に、キロ6が大っきらいなムキムキボッチ。

パスしざまに「じゃ、おれ、テキトーにいってきまーす」と挨拶する。



下り坂を利して、快調に走り出す。
きょうのテーマは、2つ。
タイムを合わせることと、巡航なフォームで進むこと。

というか、巡航なフォームでタイムを合わせてラクに進むこと。



板橋のハーフ過ぎから35kマデ。
なにかをつかんだ気になれた。

上半身を死ぬほどリラックスして。
腰だけちょっと前がかりを意識して。
カラダの真ん中が軸んなってる感じで。
ヘソから内モモがつながってるニュアンスでピッチを速めると。

あんがいスピードが出て、維持しやすい。

これがおれにおける巡航のやりくちだ、っておもった。

孫英傑、な感じ。
わかりづれえので、忘れてくれ。



孫おれ傑は、半蔵門から桜田門の坂を下る。

4分30ってったが、下り坂。
ちょっとは速くなるかもしれない。
でも、変に制御せず、リラックスして進む。

坂を下りきったころ、ピッ!
ガーミンヌの1kごとのラップ。

3分56。。。

いやいやいやいや。
想定の4分30に落とそう。
いまはいいとおもっても、かならず、もたない。
もたないまさこって感じだ。
やっぱり猫アレルギー、って感じだ。

猫はキライではないが、くしゃみがとまらなくなるんだ。

おれ、正しい。



とーこーろーがっ。

おれは気づいてた。
スタートして100mあまり。
「じゃ、おれ、テキトーにいってきまーす」
以来の、ムキムキのヒタヒタ音を。

ヒタヒタどころじゃない。
ゴオオオオ、だ。
ムキムキセンセイ、ピッタリくっついてきとる。

おめえ、先週フル走ったばっかだろ。
やめとけ。余計なことすんじゃねえ。
カラダには、意識せずともダメージが残っとる。
やめとけ。

なにより、おれのために。。。



気づいてないフリをしつつ。
いきなり落としたら、
「このバカキクチ、最初ハリキリすぎて、すぐバテやがったな」
っておもわれる。

って、すっかりビビりまくる。
段階的に、想定ペースに合わせることにする。



ああなんか、ザ・冗長って感じだな。

いや、ムキムキボッチ、圧がすげえ。
おれがペース落とすまいって必死の形相なのに
足音が、よゆうたっぷりだ。

2周目に入ったころ。けん制してみる。
いま気づいたってていで。
おめえ、ついてくんじゃねえよ、花粉とべよ、ってていで。
「ちょっととばしすぎちゃいました。おれ、いっぱいいっぱいす」

「おれもいっぱいす。キクチさん、最初の1k、3分台だったでしょ」
ムキムキはおれの切ない想い、察しねえ。
おれ、カモられてる。
やがて、身ぐるみ、はがされる。。。



そのまま、2周半。
キヨマロを過ぎて、上り坂へ。

乾門ぐらいで。
業を煮やしたムキムキが、ペースアップする。

乾門って、あれね。上り坂から交番を越えて、首都高のランプあたりね。

「正体を現しやがったな。バケモンが!」

まっっったく、ついてけない。

おれさまちゃん、超絶必死。
なんとか30m以内をキープしようって。



おいおいおいおい!
アンタがつおいことは、誰よりもおれが知ってる。
佐倉でサブスリーできなかったのは、「まぐれ」だ。

ふらっとさんがサブスリーを逃しつづけてたころ。
「世界七不思議」みたいに言われてた。
いまのあんたは、それだよ。
そ・れ・だ・よ!

その走りを、一週間前に、してれ!
あまつさえ。
ここでそれをおれなんかに見せつけて、どーする?
何度も言うが、アンタがつおいことは、誰よりもおれが知ってんだよ。



おれはこの時点で、
「ペースアップしてから3周、半蔵門でゴール」
を諦めた。
そうやって予定調和するよか、いま、ムキムキ魔神に食らいつかなくてはならない。
たとえ、力を使い果たしたとしても。

くっそー、ムキムキのヤロー。



ムキムキのヤローはペースアップしながら、ちらちら、後ろをふり返る。
ぬおお、屈辱。



っておもってたんだが、ハタと気づく。

「ひょっとしてこのひと。。。」
「おれについて来いって、言わずに言ってくれてんのか?」
「フル一週間後なのに、おれのペーサーしてくれてんのか?」

そういえば。

ペースアップしておれをちぎりかけたあと。

ちょっとペースを落としてる。

ゴメン、ムキムキ。
ムキムキ、ゴメン。

なんとか、半蔵門あたりで追いつく。
そのまま、坂を下る。

「おれ、今度のキヨマロで止まります」
ラスト2k、桜田門で宣言しとく。

「いやあ、おれもいっぱいいっぱいっすよ」
ムキムキは、いけしゃあしゃあと、ほざく。



平坦に戻って、キヨマロまであと2k弱。
ラストだとおもって、ムキムキの前に出てみる。
必死だ。

ムキムキが手加減してるかどうかは、ともかく。
ラストのダッシュは、ぜってー負けねえ。

何が勝ちか負けかわかんないが。
フル一週間後にそんなの買ってでてくれた恩返し(妄想)。

きょう、まったくダメダメ気味みたいだが。
わりかし4分20前後だったし
3周目の下り坂からは、キロ3分台でいってる。

おれさまちゃん的には、超絶がんばってるほう。



大手町の交叉点、ラスト1k。
もう一段、ギアをあげてみる。

3分50前後。

おれ、やれる。
なんだかんだ、2週間後、いける。

って刹那。
横をひゅるっと、ムキムキが通りすぎる。
10m20m30m、あっという間に離れてく。

マジ、つええ!
だからそれ、先週の佐倉でやれよっての!



キヨマロを少し越えて
「実際の15k」でゴールした。
皇居1周はほんのちょびっと、5kに足りないからな。

ムキムキがいてくだすったおかげで
きょうはいい練習がでけた。



ただ。

前日、マイコースの12kをTTしたとき。
キロ3分台なんか出せなかったのに。
きょうはラスト3k、3分台で走れた。

おれなりにコウ、結果的には、けっこう速かったのに。
まったく、進めてる感が、もてなかった。

ムキムキがつおすぎる。ゆえ。

おれはぜいぜい、キヨマロで止まった。

ムキムキは、同じペースでもう1周、駆け抜けてった。
ゴオオオオ。って。
そういう。



ムキムキが途中でペースアップしたとき。
後ろから、走りをみてた。

認めたくないが。
エンジンが、違う。
地力が、違う。

駒沢のときに感じたことは、間違ってなかったようだ。



ムキムキボッチとは、この半年。
いろんなところで顔を合わせてる。

なのにフシギなことにいままで。
肩を合わせて走ったことはなかった。

今回、はじめていっしょに走れた。
チカラの差は、歴然だった。

「ココまで差がついちゃったのか!」って、ガッカリした。
でもそれは、ムキムキボッチがこの半年とか1年。
積み重ねてきたことなんだなって、おもった。

おれはとりあえず。
あと2週間で、なにができるんだろう。
って考える。

どうやったら、ムキムキボッチとガチでつばぜりあい。
できるようになるんだろう。
って考える。

まじめに、考えてみた。



ムキムキボッチのこの1年の伸び。
おれさまちゃんを軽くあしらえるつおさ。

マジ、敬意を表する。
この感じで、がんがん突き進んでくださいませ。
おれも、おれで、がんがる。

きょうは、ありがとうございました。
ほんとうは、楽しかった。