キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

きのうのは「てへっ」で収めていただきたく

今朝、バカが突き抜けすぎてるデザイナーさんと、阿佐ヶ谷でお茶する約束をしてた。
お茶っていうか、入稿素材の受け渡し、ね。

あ、入稿ってわかりづらいかもな。
「納品」みたいなこと。

新宿駅に着いて、カレにケータイ、した。
15分ほど前、カレからの着信があったからだ。
電車に乗っていたので、「電車なのでコールバックします」
とモゴモゴ言い、すぐ切った。

カレにケータイすると。
「このたびは・・・」
しゅんかん、あ、おれ、やっちまった。とおもった。


やっちまったのは、きのうのエントリー
まぎれもなく。



朝、クソ辺境ブログを覗いてくだすったそのデザイナーさんは
「キクチの父ちゃんが、“今朝”死んだ」
と、読み取った。

11時に、キクチと約束をしてる。

きょうが入稿の期限なはずだ。

ケータイに連絡電話をしてみたら、なにやら聴き取れないがぶつぶついって、即ギリ。

「キクチは、お父さんが亡くなって、いろいろ忙しいにちがいない」
って、つじつまの合ったような、合わないような妄想を広げてしまったんだそうな。

すっかりうろたえたカレは、すぐに、職場のほかのひとにケータイ。

「お父さんが死んじゃって、忙しくて身動きのとれないキクチ」に代わって
きょう期限なはずのブツを、チャリに乗ってクライアントに届ける。
ぐらいの覚悟でテキパキ動いてくだすった、らしい。
皮肉なことに。



デザイナーさんは妄想しちった。

にんげんってのは。
ショッキングすぎることがあると、逆にミョーに冷静になっちゃうもんじゃん。

あまつさえ、ひとが死んだ直後って、病院の待ち時間がやけに長くて、やろうとおもえば、ブログのひとつもものせちゃうもんじゃん。

とどめの一撃的に、きのうの文面、やけに淡々としてたじゃん。

などなど。

そんなのもあいまって、そのデザイナーさんは、やけにリアルなリアルタイム感をおぼえてしまったそうな。
いやはや。ふんとにもう、なんである。



ちなみに。
おれ、デンワ切ってソッコーで。
きのうのエントリーの冒頭に「2006年」を足した。
ゴメンナサイゴメンナサイの全世界ツアーすることにくらべりゃ、コンテキストが多少、不本意になるとか、どうでもいい。

くらべろー。
かわいい。



デンワでてんまつ、というか、ジジツを話す。
あえて大げさに「ギャハハ」という接頭語をともなって。

その後の「打合せ」では、お互いにとんだ落ち度でしたなトークをくりひろげる。
あえて大げさに「ギャハハ」という接頭語をともなって。

ああ、よかった。ってなる。
「ポエム」が「ああ、よかった」ってなる、9年のときの流れって、おもろい。

よか、ねえ。



職場に戻ると。
そのデザイナーさんから泡くったケータイをもらったひとが、大挙。
「ぶわっはっはは。にんげんどもが、ゴミのようだ」
ってムスカなていで。ラピュタね。

「待ちたまえ~」って。

「3分間、待ってやる」って。

「目がー、目がーっ!」って。
メガ



いやあの。
きのうのエントリー。いただいたコメントも。
履き違えさしてしまったのか、あえてノってきてるのか、はかりかねるものがあって。

うかつに返事、できねえ。

すべて、おれの身から出たサビ。あるいはワビ。



ほんとうは。
ちょうど10回忌(丸9年)なので。

「あえて時制をぼかして」
「ん? なんだなんだ? っておもわせて」
「そんなことから、もう9年経ったとさ。チャンチャンって、締めて」
「ナンダソレ。。。」
って展開に持っていったつもりだった。

途中で「きょうは日曜」みたいの忍ばせたので
「あら?」って気づく、みたいなフリをした、つもりだった。



とーこーろーが。
くまさんなていで。

唐突に「3月26日」からはじまり、人生的にわりと岐路っぽい物言いがつづく。
オチであるはずの「もう9年」なんか、最後すぎて霞をくってかすんじまう。
感じになっちった。

要するに、策士気取りが策にマイセルフ溺れちった。
って感じだ。



おさわがせしますた。。。



いや、第1稿ではこういうの足して、
ちゃんと9年前のできごとなんだって、示そうとした。

でも、ただでさえ冗長なのが、チョージョーチョーになっちゃうよ。
って、アルシンドなていでおもったけっか、カツアイ。しちった。
何日か前。病室。
父の意識がふわふわしてる横で、
おれはセンバツ甲子園のテレビを観てた。
「早実、勝ったよ」
というと、東京出身の父は、ちょっとうれしそうにうなずいた。

マウンド上には、早実のエース斎藤。
夏にハンカチ王子として、大ブレークを果たしたが
このときはまだ、ただの好投手って感じだった。
あるいは
病室で野球の第1回WBCをみていた。
監督は王貞治。
準決勝の韓国戦。
福留がでっかいホームランを打ったとき
おれはコーフンしてでっかい声を挙げた。
エンジェルナースがすっとんできて
ビークワイエットプリーズ的なたしなめを受けた。
父は横で、静かにテレビを眺めてた。
ほら、カツアイしといてよかったでしょ。
っていうね。



だいたい。
いくらなんだって、身内がそんな状態のときにブログなんか書けるわけねえ。じゃん。

だいたい。
待ち時間が長くて、表面上やけに冷静にみえたとしたって、アタマはパニクってて、考えごとをしても、だいたいがおなじことがぐるぐるぐるぐる回ってるだけ、ってなるじゃん。

だいたい。
看病がタイヘンな折、フルマラソンなんか、走るかっ。じゃん。
しかも、アフターでどんちゃん騒ぎしてんじゃん。

だいたい。
申しわけないけど、その局面でオネカンやりましょー、はムリゲーじゃん。しかもじぶん発信で。

。。。

みたいなパッと見、正論じみたことをほざいても
それはただの逆ギレの範ちゅうを、ビタ一文出るものでは、ない。じゃん。

いやはや。
とんだおさわがせをしてしまいましたんでした。



さて、あすはオネカン。
まあ、こんなわけで(↓)、ひとつよろしくお願いしますとさ。

【ほぼフィックス版】ぼっち練外伝のおさそい もうすぐ春ですねえ、ちょっとオネカンしませんか