キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

走らないとブログ書くネタがねえっていうケド

それはアナタが日ごろ
そんだけすげえ真摯にジョグと向き合ってる
ということでしょ。
ってわけで。

真摯でも
ましてやジェントルマンでもないおれは
その心境がさっぱし、わかんねえんである。


なまじっかジョグなんかしちゃうと
ブログ書くネタがみつからねえ
っていう、なんかね。



おれはビルドアップってのが、大すきだ。
アップするひつようねえし
最後がいちばん速くなるので
カタマリ・オブ・ジコマン
で、終えられる。



だが最近、一計を案じた。

「一計を案じた」って
言葉の意味はよくしらねえが
なんだか、遣いたかっただけ。

最近、ないアタマを使って考えた。
「おめえはまいんち、快楽を求めて走ってんのか?」と。

ちがうんである。
目標とするレースで快楽を求めたいんであって
日ごろから快楽ばっか味わってたら
それはもう快楽じゃなくって、日常だ。

快楽が快楽じゃ、なくなっちまう。

瀬古選手だって言ってた。
練習をレースのように、レースを練習のように、走れ
と。
それだけふだん、ちゃんと苦しんどけ。
ってことだと、解釈してる。

ないアタマで。



そんなわけで、きょう。
たまに走る仕事帰りのコースUC
アーバンなクロカンを
ビルドアップではなく、走ってみよう。

ないアタマを使ってそう、考えた。

序盤、カラダがあったまってないうちから
それなりのペースで走っちゃう。

早々にキツくなるんだろうし
ビルドアップどころかビルドダウン
って様相を呈しちゃうんだろうケド
そこをいかに粘って家までたどりつき
快楽の虜になるか。

ということをやってみた。



3.5km地点。西麻布の交叉点。
ふだんなら
「ここの上り坂から気合いを入れよう」
ってなるところ。

きょうはもう、いっぱいいっぱい。

うっぱいえっぱい、搾ってカンパイ!
という感じ。

残りはまだ15km以上、ある。

西麻布を越えても、まだまだ
渋谷、中目、砧、成城をはじめとして
ヘヴィーなアップダウンがひかえてる。

でもやってみようっておもっちゃったんだから
とりあえず、やってみる。



冬の寒い日。
「うっへえ、さびい」ってこう
カラダを固く、まるめるじゃん。
でも、「さぶくねえ」
って開き直ってせすじを伸ばすと
ぜんぜんダイジョーブになるじゃん。
3秒くらい。

そのあと、倍増したさぶさが襲ってくる
のは措いても。



「うっへえ、きっちい」っておもったとき
走りかたも「きっちい」になってる。
顔つきも「おれ、全世界のきっちいを背負ってます」
って感じになってんじゃん。

って気づいた。
じゃあ、と。

「ぜんぜん、きっちくねえ」
って、顔をやわらかくして
フォームを建て直してみたら
なぜだかなんだかほんとうに
まだぜんぜんキツくないような気がしてくる。

ペースは順調にビルドダウンしてるものの
なんとか、踏みとどまってる。



いよいよ成城の坂を駆け下って
残り2kmちょいってところ。

本格的にキツイ。
ペースも上がらない。
っていうか、極限まで落ちてる。

もう、「~な気がしてくる」
は通用しない。

残り2km。
よしんばキロ5でテキトーに流したとしても
10分もすりゃ、終わる。



んだが、熱血! MOTTAINAIお化け参上。
「ここで流しても、きょうはぶじ終わる」
「でも、ここでひと踏ん張りすれば、あすにつながる」

みたいな、いらねえことを考え出す。



時勢ってのはそりゃそりゃ
オソロシイもんで。

安い扇動に追随するバカが、いる。
「そうだそうだ! あすにつながるんだぜ!」
「うおおおおおっ!」
ナドト。



いくら熱血を発動したとて。
そんなもんテキトーに10分で流したのと
時間は大して変わらないわけで。

カップラーメンのひとつもできあがらない
ささいな差なわけで。



「でも、なんか、あすにつなげたほうがいいじゃん」
って、おもっちゃったんである。

っていうかオレ・オブ・崖っぷち。
そうやってつなげてかないと
たちまち完全終了って憂き目に遭う。

ペースはまったくあがらないケド
いまの全力を尽くしましたとさ。

ビルドアップのときとくらべると
カラダが驚くホド動かなくて
すげえジクジ、なんだが
「それでも、あすに、つなげる」
って、妄信しちゃってる。

バッカじゃねえのだが、しようがない。



走り終わってからも
ジコマン感はいっさい、なし。
でも、あすにはつながったのかな。
つなげられたんなら、よかったんじゃないすかあ。
って、おもった。



「練習をレースのように
レースを練習のように、走る」

レースでそんなことを実現したいなあと
妄想しながら
きょうはそうやって走ってみたんでしたとさ。