キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

富士山マラソン2014その2 コトの顛末をなるべく客観的事実を並べ立てて

富士山マラソンの総括2回目。

1回目=とりあえず結果だけ(2014/11/30)
2回目=顛末(このエントリー)
3回目=大会の印象などおもったこと
4回目=学んだこと

こんな感じでゆくショゾン。 ====


表題の「コト」って何か?
をいちおう説明しとくと。

「春に3時間11分で走り~
秋は3時間ヒトケタを目指し~
秋の本番を富士山マラソンに据え~
ガチで臨んだにもかかわらず~
PBより30分も遅れてやんのエヘヘ~」

そんなチュラチュララ。

なぜそうなっちったかを
最大の要因
「ザ・圧倒的なトレーニング不足」
は抜きにして、挙げてみる。

ここでそんなこと言っても、何も生まないので。

「あっとうてき」だから
ザじゃなくてジじゃねえ? は、措く。



5つある。

1)最初の1kmが6分半ぐらい
2)GPSがまったく機能しなかった
3)想像以上にタフなコースだった
4)やっぱちょっとムリをしてたのかもしんない
5)気持ちが切れちった

てなところで。



1)最初の1kmが6分半ぐらい

IMG_2011
コレ(↑)。会場のフツーの風景。
荷物預けとかトイレとか
行列ができてる場所じゃない。
どんな原宿だよ。
もしくは、ザギン? っていう。

スタートの整列はこんな感じ(↓)。
IMG_2013
Bブロックのわりとうしろのほう。
なんだケド。

会場の混雑含め、こんなん
かすみがうらでもあったことだし。
スタート時は4℃だかだったんだが
これだけ人が密集してると、わりと暖かかった。

ので、よかったんじゃないすかー(平板)。



もんだいは、スタート後。
だいたい、1、2k進めばバラケるもんなのに。
3~4km、折り返しを2つ過ぎるぐらいまで
チョーノロノロだった。

さいしょの1kが手元で6分半ぐらいとか。

ショージキ
「朝3時半に起きて、ガチで臨んで
Bブロックスタートなのに
富士山の麓まできてLSDかよ」とはおもった。



そこらへんのうっぷんやアッハンは
3回目、次エントリーでぶちまけるとして。

じぶんでは序盤、ジョバンヌ
最高級に自重したつもりだったケド。
バラけてからちょっと挽回しようとしちゃったのかもしんない。

いまおもえば。



2)GPSがまったく機能しなかった

きのうも言ったとおり、
GPSがまったく機能しなかった。
こういう(↓)。
fujisangar1
それに気づいたのは3.5kmぐらい。

人がちょっとバラけだしたかなあ、ぐらい。
おれのガーミンヌはメーン画面がこうなってる。

上:トータルタイム
中左:いまのおおよそのペース
中右:前の1kのラップ
下:キョリ

んだが。
中左:おおよそのペース「--:--」ですと。
中右:前の1kのラップも「--:--」ですと。
下:キョリが「0.74km」ですと。



ものすごく、うろたえた。

もちろん、ロンのモチ。
コースのキョリ表示は見てるケド。

たとえば
「いま13kmすぎなのか14kmすぎなのか」
って、いちいち憶えてないから
ウオッチでいつも確認してる。

じぶんが13kすぎだとおもってたのに。
それが14kすぎだったりすると、
何か得した気になっちゃったりして。
それが15kすぎだったりすると、
天下とっちゃったような無敵感すら抱いちゃったりして。
ふだんは。



そこらへんがまったくわからない。
キョリ表示を見落とすこともあるし。

ジツはすでに14kは通過してるのに
まだかなあ、おかしいなあ
ミョーにヘンだなあって、訝しんだりする。
やだなあやだなあ、こわいなあって。

前の通過から1kや5kのタイムを
記憶&暗算しなきゃいけなかったりする。



「おめえ、ふだんウオッチに頼りすぎだからだよ」
って正論吐かれりゃ、ぐうの音も出ない。

パーの音もチョキの音も、イェーイの音だって、出ない。
高島ファミリー的に。
ドレミファドン、チャンバードン的に。

でも、ヘンな神経遣っちゃったよね
ってのは、ある。客観的事実として。

なんかガックシっていう
え? おれどうすんのどうすんの?
っていう、主観的狼狽もある。

「蘇る金狼」を
「蘇る狼狽」って書きまちがえても
松田優作が出てそうだよね。
は、措く。



3)想像以上にタフなコースだった

コレ、高低図(↓)。
富士山高低図
とかく、ハーフ過ぎと35k手前の激坂に目が行きがち。

あ、画像をクリックすると拡大するお。

当初は
「ハーフ過ぎの激上りまでよゆうたっぷりで進み」
「上りきったらわりと平坦なのでペースアップ第1弾」
「30kか32kからペースアップ第2弾」
「そのいきおいで激下りを鯉のように下り」
「なんだよ、鯉って」
「余勢をかって、すさまじいペースでゴール!」
みたいなトラタヌをしてた。



なんだが。
この大雑把な高低図に表れない程度で。

スタート直後から平坦ほぼナシ。
気分的にはずっと上ってる。
激坂を上りきっても、まだ上る。
30kすぎまで、まあ、上る上る。

ということが
実際走ってみてはじめてわかった。
(5)につづく。



4)やっぱちょっとムリをしてたのかもしんない

じぶんがいま、どんくらいのペースで走ってるか。
GPSがさっぱりだから、わかんない。
ほぼ起伏だから、つかみきれない。

ということで、
すげえ余力を残して進んでるつもりが
知らず知らずのうちに
ちょっとずつちょっとずつ
ムリをしてたのかもねん。

いまになっておもえば。



5)気持ちが切れちった

「30kまでいかに脚をつかわないか」
これは富士山マラソンにかぎらず
金科玉条みたいなもんで。

金科玉条。
略すと。いやいや、略しませんわな。
もしおれが欽ちゃんファミリーだったら、
破門されちゃうもの。



そんなタマキン。
もとい「脚をつかわない」。
テクニック的なトラタヌとして
こういうのを抱いてた。

「激坂を上りきるまでは、上り基調だから前モモを温存」
「ケツと後ろモモ(と体幹)だけで進む」
「激坂を下り切ってから、前モモフル活用」
「ぐんぐん進んで、やったぜキクちゃん」



で、ちょっとハナシをすっとばすと。

ぶっちゃけ風景。
どこまで進んでも、左側が湖。
その手前にススキだか枯れ草だか。

目の前のカーブを曲がっても、おんなじ。
でいて、ちょっと左先を見通すと
湖が延々とつづいてる。

進んでる感がまったくしない。



アンド。
ずっと上り基調。

目の前のカーブを曲がっても、まだ上る。
でいて、ちょっと左先を見通すと
湖が延々とつづいてる。

このままおれは、天国まで上りつづけるのか。

いやいや、そろそろ平坦なはずだ。
あのカーブの先には平坦が待ってる。

えーっ、まだ上り坂ーっ。
ってのをくり返すうち。

気持ちが切れちった。
27、28kぐらいかな。
そろそろ西湖の復路になりまっせ
というあたり。

おれにとっての救いは永遠と書いて
「とわ」って読むくらい、やって来ねえ。
みたいな、中2な絶望感を抱いちって。
歩く歩く。

もうすねちゃってすねちゃって。

平坦になったあとも
「ちょっとでも上り坂があったら、そこは歩いちゃうもんね」
って、固く決意しちった。

ガーミンヌもNIKE+も
GPSはさっぱりだったんだケド。
MOVEってアプリにはコウあった(↓)。
IMG_2018


前モモ、後ろモモの件。

歩き出すちょっと前。
「もういいや、前モモ駆使して
ペースアップして打開しちゃおう」
ってやったんだケド。

前と後ろで疲労度にきょくたんな差があると
より疲労度がおっきいほうに
ひっぱられるんだな。
と、知りましたとさ。



とはいえ。
ふだんなら、大した疲労度でもない。
それひっくるめ
身体的にはまったく疲れてない。
呼吸も乱れてないし。
ガーミンヌの脈拍も150台。

おれは脈拍が160を超えると、
わりと頑張り出してるなってひとじゃないすかあ。

なので、「走行ペースがわかんねえ」
ってなってから、
心拍で自重ぐあいを測ってた。



なもんだから、1日以上経ったいま。
「これからフル走れ」って言われたら
よゆうで走れるぜベイベー、ってくらい。

でも、アズ・スーン・アズ気持ちが切れるやいなや
もう、がんばれない。

40歳ってもっとオトナなのかとおもったよ。
物事に何ひとつ動じない。みたいな。
そんなわけ、ねえな。



おまけ。

ジツはそんな感じだったから。
上のMOVEにある歩き出してからも
走ってる区間はキロ4分半ぐらいでは行ってた。
激坂を下るまでは。

激坂なんか、キロ3分台で下ったとおもう。
「下りきったら歩くぜ」
と固い決意をもって。



「ラスト2.195kmだけ8分台で行こう」
ともおもってた。
ネガティブスプリットはもうムリだケド。
ムキムキセンセイから
そんなようなコメントいただいてたし。

40kからまたペースを上げる。
でもやっぱし、もう気持ちが切れちゃってるから
「いまさらそんなんムダじゃん。ばっかじゃねーの」
って思春期まっただなかな感じになって。

最後の悪あがきさえも放棄しちった。
気持ちのもんだいって、大事ね。

つづく。