でも、抽選が外れた世田谷246ハーフ。
くやしまぎれにやってみた独自の
モノホンの世田谷246ハーフ。
やってみたら、こんなおもいがキョライした。
11/9(日)。折り返し点。折り返し地点がおれサイユ宮殿の近くなので
「沿道でアツく応援するのも、
おもしれえだろうなあ」と。
沿道で応援してみよう。
っておもい立った。やってみた。
ってハナシ。
*
きのうの痛恨のミス
なに、赤羽ハーフって。を生かし
くやしまぎれにコレをまとう。
ダウンの下に、コッソリ。
ダウンのチャックは、上までバッチリしめて。
誰にもめっかんないように。
*
沿道でひとが走ってんのを応援するのは
初めての体験。
松岡修造みたいにやりたい。
とりあえず、物置からデッカい旗を取り出す。
10年以上前に取材でもらった旗。
上にぼっちゼッケンをつけりゃ
そうとう、修造に近づけそう。
でもこれ、
HONDAの応援みたいじゃん。
でかすぎて、周りのひとにメーワクかけそうでもあるし。
*
というわけで、この旗の
ポール師匠だけを利用することにキメる。
指パッチンしながら。
図工2のおれが、やってやった。
こういう(↓)。
年季の入ったものさしは、
ポール師匠候補のひとつ。
やっぱ、持って振るとなると
断面が丸いほうがいいかなあと却下。
重さはほぼ、おんなじ。
*
いやはや、どう見ても
ゴルフのピンに立ってるヤツだ。
おれは猿か?
プロゴルファー猿か?
旗つつみでホールインワンか?
いやいや、
ワイはキャディーさんや!
プロキャディーさん「ぼっち」や!
*
とりあえず8時すぎ。
おれの戦場を、見にゆく。
霧雨ていど。
コレ、絶好のコンディションじゃね?
あああ。
抽選にさえ当たってりゃ
きょうは絶好の63分日和なのになあ。
*
走らないやつあ、ムテキだ。
なんとでも、言える。
チョー、しゃらくせえ。
*
やべえ。このままでは
きょうもムダに長くなってしまう。
おれは予感した。
はしょる。
*
先頭キター。
旗、振りすぎたー。
旗振りすぎと雨降りすぎで
ポール師匠と旗が修復不可能になっちったー。
気持ちが折れちったー。
おうち帰っちったー。
おしまい。。。
*
はしょりすぎ、ですな。
こんな感じでブログ書いたら
まいんち、2秒で書き終わるな。
よしっ!
*
いやいやいやいや。
以下、エンドードーテーを卒業して
おもったこと。
*
沿道でひとが走ってんのを応援するのは
初めての体験。
ケツロンからいうと、コレはコレで
おもってたよりぜんぜん、おもしれえ。
*
おれはやらしいニンゲンだから、さいしょ
折り返し点にいようとおもってたケド
その20mぐらい前のカーブの頂点に
いることにした。
おれから200mぐらい手前を見渡せる、
というか、ぼっち練の旗を
ランナーに手前から認識してもらえそうなポイント。
折り返して少し進んだランナーの顔も
見られる。ゆえ。
*
だいたい予想してたとおりなんだが
旗をいくら目立たせようと
だいたい、華麗にスルー。
きのう、
クソブログにコメントをくだすったかたが
声をかけてくだすった。
チョー、うれしかった。
カノジョのためだけに
きょう沿道に応援に行ったといっても
過言じゃねえ、くらい。
*
で、最初は人見知りよろしく
尻ごんでたんだが。
「おれはいままで、沿道のひとに
ナニされたらうれしかったんだろう」
と考えたら、しぜんと声が出た。
「パンダ、がんばれー」
「おじさん、いいペースーっ」
「ファイトー」
「ゾロ目ゼッケン、いい感じー」
「赤いランシャツ、かっけー」
「くまもーん、行くもーん」
「あのおねいさん、むちゃくちゃビジンさんじゃね?」
だんだん調子が出てきて
横にいたムスメに話しかけるていで
おれの修造チャレンジに、拍車がかかる。
雨がつおくなってきたが
傘さしてちゃ、もったねえと
たたんでムスメに預け、いっそう旗を振る。
*
わかったこと。
声援は不特定多数に
「ファイトー」って言うよか
たとえばふつうの「ファイトー」でも
目を見て、そのひとに言うてい
のほうが、相手に通じるんだな。
それがわかってやってみたら
多くのひとに「ありがとぅー」
ってべーヤンな感じで
いってもらえるようになった。
アリス、ね。
*
チャリで車道を走ってると
クルマがどんだけこわいかわかる。
クルマを運転するようになると
車道を走ってるチャリが
どんだけあぶなっかしいか、わかる。
みたいな感じで。
大会に参加して走ると
沿道のありがたさはよおくわかる。
沿道で応援すると
参加者が何を求めているか、よおくわかる。
心から応援したく、なってくる。
*
そんなこと、みんな知ってんだろな。
ソレをナニ。
さも世紀の大発見おれしましたみたいに
エラッソーに。
*
ひとつむつかしかったのは
「いいペースですよー」っていう声かけ。
走ってるひとが、そのひとにとって
いいペースなのかどうかなんて
わかるわけねえ。じゃん。
そんなことを考え出すと
黙っちゃうので、考えないことにした。
*
あと、ファイトーって言い続けると
じぶんがじぶんに飽きちゃうので
ファイトー2ほか1みたいなペースで
大小ちりばめてとりそろえる。
おれこそ、いいペースですよー!
*
特製の旗。
ほとんどスルーされたが
わりとみんなチラ見してく。
おれのまわりにいたのは
地元のじいさんばあさん。
声援を送るでもなく、静かに立って眺めてる
ってふぜいだったので。
たまに声を出し、ヘンな旗を振ってるだけで
それなりに目立てた。
ランナーどもやジョガーどもは
チラッチラ、チラッチラ、おれを見てく。
*
バカそのものを見る目で。
「おめえ、バカやってねえで
走ってみれやゴルア」って目で。
うっせえ!
おめえなんかより、
おれのが100万倍走りたかったんじゃ
ゴルア。と。
いまのは全面的に
フィクションというか妄想というか
ウソ800モンゴル800、なんだケド。
*
チラッチラ、チラッチラ見られる。
じゃっかん、かわいそうなひとを
見るニュアンスで。
さいしょ「ちょっとすんません」
って気になった。
「やるべきではなかったかなあ」
とも、おもった。
「おれ、そんな大それたこと
してるわけじゃねえのになあ」
とおもった。
でもでも。
かわいそうなまなざしを浴びつづけてるうち
だんだんだんだん
快感に変わってゆくから、アラ不思議。
*
そうなったらもう。
こわいもんはなんも、ねえ。
こうして。
それまで以上に声を張り上げ
それまで以上にぶんぶんぶんぶん
旗を振ったんで、あった。
旗とおれが、ぶっこわれるまで。