キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

世田谷246ハーフ折り返し地点にて

出たくて出たくてしようがなくて
でも、抽選が外れた世田谷246ハーフ。

くやしまぎれにやってみた独自の
モノホンの世田谷246ハーフ
やってみたら、こんなおもいがキョライした。
11/9(日)。折り返し点。
「沿道でアツく応援するのも、
おもしれえだろうなあ」と。
折り返し地点がおれサイユ宮殿の近くなので
沿道で応援してみよう。
っておもい立った。やってみた。
ってハナシ。



きのうの痛恨のミス
なに、赤羽ハーフって。
を生かし
くやしまぎれにコレをまとう。
IMG_1958
ダウンの下に、コッソリ。
ダウンのチャックは、上までバッチリしめて。
誰にもめっかんないように。



沿道でひとが走ってんのを応援するのは
初めての体験。

松岡修造みたいにやりたい。
matsuokaouen

とりあえず、物置からデッカい旗を取り出す。
IMG_1951
10年以上前に取材でもらった旗。
上にぼっちゼッケンをつけりゃ
そうとう、修造に近づけそう。

でもこれ、
HONDAの応援みたいじゃん。
でかすぎて、周りのひとにメーワクかけそうでもあるし。



というわけで、この旗の
ポール師匠だけを利用することにキメる。
指パッチンしながら。

図工2のおれが、やってやった。
こういう(↓)。
IMG_1953
年季の入ったものさしは、
ポール師匠候補のひとつ。
やっぱ、持って振るとなると
断面が丸いほうがいいかなあと却下。
重さはほぼ、おんなじ。



いやはや、どう見ても
ゴルフのピンに立ってるヤツだ。

おれは猿か?
プロゴルファー猿か?
旗つつみでホールインワンか?

いやいや、
ワイはキャディーさんや!
プロキャディーさん「ぼっち」や!



とりあえず8時すぎ。
おれの戦場を、見にゆく。
IMG_1955
霧雨ていど。
コレ、絶好のコンディションじゃね?

あああ。
抽選にさえ当たってりゃ
きょうは絶好の63分日和なのになあ。



走らないやつあ、ムテキだ。
なんとでも、言える。
チョー、しゃらくせえ。



やべえ。このままでは
きょうもムダに長くなってしまう。

おれは予感した。
はしょる。



先頭キター。
IMG_1956

旗、振りすぎたー。


旗振りすぎと雨降りすぎで
ポール師匠と旗が修復不可能になっちったー。


気持ちが折れちったー。


おうち帰っちったー。


おしまい。。。




はしょりすぎ、ですな。
こんな感じでブログ書いたら
まいんち、2秒で書き終わるな。

よしっ!



いやいやいやいや。
以下、エンドードーテーを卒業して
おもったこと。



沿道でひとが走ってんのを応援するのは
初めての体験。
ケツロンからいうと、コレはコレで
おもってたよりぜんぜん、おもしれえ。



おれはやらしいニンゲンだから、さいしょ
折り返し点にいようとおもってたケド
その20mぐらい前のカーブの頂点に
いることにした。

おれから200mぐらい手前を見渡せる、
というか、ぼっち練の旗を
ランナーに手前から認識してもらえそうなポイント。

折り返して少し進んだランナーの顔も
見られる。ゆえ。



だいたい予想してたとおりなんだが
旗をいくら目立たせようと
だいたい、華麗にスルー。

きのう、
クソブログにコメントをくだすったかたが
声をかけてくだすった。
チョー、うれしかった。

カノジョのためだけに
きょう沿道に応援に行ったといっても
過言じゃねえ、くらい。



で、最初は人見知りよろしく
尻ごんでたんだが。

「おれはいままで、沿道のひとに
ナニされたらうれしかったんだろう」
と考えたら、しぜんと声が出た。

「パンダ、がんばれー」
「おじさん、いいペースーっ」
「ファイトー」
「ゾロ目ゼッケン、いい感じー」
「赤いランシャツ、かっけー」
「くまもーん、行くもーん」

「あのおねいさん、むちゃくちゃビジンさんじゃね?」

だんだん調子が出てきて
横にいたムスメに話しかけるていで
おれの修造チャレンジに、拍車がかかる。

雨がつおくなってきたが
傘さしてちゃ、もったねえと
たたんでムスメに預け、いっそう旗を振る。



わかったこと。

声援は不特定多数に
「ファイトー」って言うよか
たとえばふつうの「ファイトー」でも
目を見て、そのひとに言うてい
のほうが、相手に通じるんだな。

それがわかってやってみたら
多くのひとに「ありがとぅー」
ってべーヤンな感じで
いってもらえるようになった。

アリス、ね。



チャリで車道を走ってると
クルマがどんだけこわいかわかる。

クルマを運転するようになると
車道を走ってるチャリが
どんだけあぶなっかしいか、わかる。

みたいな感じで。

大会に参加して走ると
沿道のありがたさはよおくわかる。

沿道で応援すると
参加者が何を求めているか、よおくわかる。

心から応援したく、なってくる。



そんなこと、みんな知ってんだろな。
ソレをナニ。
さも世紀の大発見おれしましたみたいに
エラッソーに。



ひとつむつかしかったのは
「いいペースですよー」っていう声かけ。

走ってるひとが、そのひとにとって
いいペースなのかどうかなんて
わかるわけねえ。じゃん。

そんなことを考え出すと
黙っちゃうので、考えないことにした。



あと、ファイトーって言い続けると
じぶんがじぶんに飽きちゃうので
ファイトー2ほか1みたいなペースで
大小ちりばめてとりそろえる。

おれこそ、いいペースですよー!



特製の旗。
ほとんどスルーされたが
わりとみんなチラ見してく。

おれのまわりにいたのは
地元のじいさんばあさん。

声援を送るでもなく、静かに立って眺めてる
ってふぜいだったので。

たまに声を出し、ヘンな旗を振ってるだけで
それなりに目立てた。

ランナーどもやジョガーどもは
チラッチラ、チラッチラ、おれを見てく。



バカそのものを見る目で。
「おめえ、バカやってねえで
走ってみれやゴルア」って目で。

うっせえ!
おめえなんかより、
おれのが100万倍走りたかったんじゃ
ゴルア。と。

いまのは全面的に
フィクションというか妄想というか
ウソ800モンゴル800、なんだケド。



チラッチラ、チラッチラ見られる。

じゃっかん、かわいそうなひとを
見るニュアンスで。

さいしょ「ちょっとすんません」
って気になった。
「やるべきではなかったかなあ」
とも、おもった。
「おれ、そんな大それたこと
してるわけじゃねえのになあ」
とおもった。

でもでも。
かわいそうなまなざしを浴びつづけてるうち
だんだんだんだん
快感に変わってゆくから、アラ不思議。



そうなったらもう。
こわいもんはなんも、ねえ。

こうして。
それまで以上に声を張り上げ
それまで以上にぶんぶんぶんぶん
旗を振ったんで、あった。

旗とおれが、ぶっこわれるまで。