「10日かけて100点がいいのか
1日で65点のがいいのか」
みたいなことって、ある。
言い換えると
ディテールを着実に積み上げるか
とりあえずひととおり棟を上げといて
よろしく帳尻合わせるか。どっちよ。と。
どうも、「とりあえずひととおり」
のほうがいいような気がしてきてる。
*
少なくとも、おれの身のまわりは
なにごとにかんしても。
もちろん、ジョグにかんしても。
なんていうことをいまさら
おもっちゃったわけですよ。
*
おれはがんらい
「時間をかけて100めざす」性質だ。
慎重派とか、ていねいさん
とかじゃなくて。性分。
○見切り発車をするぐらいなら
すべて準備が整ってからやるわ。
だからきょうは飲みに行っちゃうよ。
○隘路に入り込むのが大すき。
でいて、入ると出てこらんなくなる。
○めざす「100」ってのがディテールすぎて
それにゲンナリしてけっきょく
0(ゼロ)のまま、飽ーきたっ
もうやーめたっ、てなる。
*
こないだ一度スカしたコレ
きょうはやっとくかな。
3回目だケド。
おまえら、ゼロかー!
ゼロのにんげんかー!
くやしくないのかー!
くやしいですっ!
いやいや、こっちでしょ!
うーん、気が済んだぜ。
*
「家を建てる」として
「おれにとってカンペキな家を建てよう」
ってイレコミすぎて。
玄関のドアノブに使う素材を
あらゆる方向で探し、試してるうち
「この調子で、家1軒分、詰めるのかあ」
って、ゲンナリしちゃって。
「やーめた。今のトステムのままでいいやっ」
「えーい。家も建てないでいいやっ」
ってなる、くやしいです! な結末。
*
ジョグ。
というか、フルマラソンを控えたひと
もおんなじことが言えるとおもう。
*
腕におぼえがあるぜいって
1kmをやっとこ3分で走り。
「これをあと42回つづけるのかー」
って、あまりの道のりにうんざりして
1度1km走っただけで、やめちゃうとか。
ダッシュかましてスピードつけたケド
キョリ練習にうまく移行できなくて
いつも20kmぐらいでへばって、
ゲンナリしちゃったりとか。
10kmもハーフも走ったことないケド
とりあえず春にノリでエントリーしちゃった
11月のつくばマラソン。
とりあえず練習で30km走れときゃ、
なんとかなんだろ、とか。
期分けっていうか
わりと細かくスケジューリングして
そのとおり進めてきたケド。
さいきん調子が下降気味で
おもったようにトレーニングが積めなくて
ゲンナリというかウンザリというか
あせっちゃってる、とか。
シーズンをあと少しに控えて
ここまで絶好調できたのに、
いきなりまさかのケガ発症、とか。
ジツはミルクレープが
そんなにすきじゃないケド
ネタ的においしいから買いましたとか。
矢野口なんか遠まわりだから
通りたくねえのに、通ったら通ったで
「午前中は授業参観でいません」だ!?
ああん!? とか。
いろいろ足んねえ部分は
あんのかもしんないケド。
いまの手持ちの武器で
なんとか戦う方法を考えよう。とか。
*
物事が脳内の妄想どおり
カンペキに進行するってことは
現実もんだい、ほぼないわけで。
いくら順調でも
やり残したぶぶん、ってのはあるとおもう。
順調すぎるゆえの不安
ってのも、あるんだとおもう。
*
そこをいろいろそしゃくして
「なんとか65点で期限にまとめなければ」
みたいなことがあんがいあって。
しょせん、市民ジョガー。
それで多少の妥協含め、うまく丸め込む。
そして、次へ次へ進む。
ジョグってそういうことが可能だからこそ
いい齢したオトナがオトナげなく
取り組めんのかなあと。
0で終わるんじゃなく、
不本意な部分はあれど、65でまとめる。
その妥協度合い、折り合いのつけかた
じぶんにとっての65点探しもある意味
市民ジョガーの楽しみかたなんじゃないかね。
ってなことを、おもったりして。