ぼっち練、ラスト。
→1回目。2回目。3回目。
皇居5周が終わった。
おれのぼっち練が終わった。
アズ・スーン・アズ終わるやいなや
おれの心は、ドトールに向かってた。
ヒトサマのジョグの野望を
メッタメタに打ち砕いた罪悪など忘れ
おれさまちゃんの舌はもう
ミルクレープになってた。
*
おれの舌・ビケーム・ミルクレープ。
舌、tongue、トングー。
トングエとしか、読めねえ。
水曜日、ウェドネスデー、みたいな。
*
おれのトングエ・ビケーム・ミルクレープ。
になってた。アタマのなかで
深田恭子がミルクレープを食ってた。
ミルクレープ・ビケーム・トングエ。
ミルクレープ・ビケーム・ザ・フカキョン。
こういういきおいのみって
いるのかなあ、いらねえんだろなあ。
*
フカキョンのアタマは
ドトールのミルクレープでいっぱいだ。
ドトールのアタマは
ミルクレープのフカキョンでいっぱいだ。
ミルクレープのアタマは
フカキョンのドトールで、いっぱいだ。
「事物のフォークロア」。どーでもいい。
ともあれ。
神保町のドトール。
ミラノサンド。
カフェラテ。
ミルクレープ。
おれ。
フカキョン。
ドトールが、すべてを、満たしてくれる。
はず。
*
「大手町のスタバ行きましょっか。
神保町のドトール、ランステから遠いんで」
と、ゼンラボッチ。
ファッ!
おれはあわてた。
じぶんの耳をうたがった。
人見知り、トリカラだーいすき、グローバル。
よしんばソレ、ビジネスでいい。
甘んじる。
でもでも、
ミラノサンドも、ビジネスだったのか!
それでいいのか!!
くやしくないのか!
(画像、略)
「あ、そうしましょうそうしましょう」
心の揺れ動きをものともせず
人見知りの口から出たのは
そんな、長いものに巻かれるのだーいすき
なものだった。
*
途中の右往左往は、カツアイして。
ゼンラ、ムキムキ、おれの3ぼっちは
神田の「ドトール」で
腰を落ち着けることになった。
結果、オーライ。
*
ゼンラぼっちは先頭で
ミラノサンドとカフェラテをオーダー。
さも、ずっと一途に想ってました。
な、ていで。
おれは2番目に並んだが
オーダーが定まらない。ゆずる。
ムキムキぼっちは
ミラノサンドとヨーグルト的なドリンクをオーダー。
おれの番。まだ、定まらない。
土曜のオフィス街。
のなかにある、ドトーール。
休日だし客が来ない前提、
みたいなことになってる。
ショーウインドウにカバーが、かかってる。
ミルクレープに、カバーが、かかってる。
フカキョンを、頼むなって、ことだ。
全神田あげての。
*
といういきさつからの
おれの、ミルクレープ。
ジャーマン・ミルクレープ。
いやにしょっぺえ、フカキョン。。。
*
ドトールの2Fにすわる。
ぼっち3人。
もとい、ぼっちとぼっちとぼっちが
ぐうぜんいるていで。
ちなみにそんときのドトール2F。
――――――――壁―――――――――――
|
| ぼ ぼ 空 空 空 空
窓 テーブル テーブル テーブル
| ぼ 空 空 空 空 空
|
――――――――壁―――階段――――――
あら、片隅に、奇遇な。
*
3ぼっちはきょうのジョグについて
アツク激論をかわす。
こともなく、とりあえず
サンドだのドッグだのを、ほおばる。
ジョグしたあとだから
ノドがカラカラ。
アセロラのL、一気に飲み干してえ。
ケド。
たまに発生する独り言。
がとぎれたとき、
さりげなくストローを口に運ぶアクションで
間をかせがなきゃ、もたない。
飲み干せない、アセロラ。
*
多数決ってのが
正しいのかどうか、おれにはわからない。
*
ムキムキぼっちは
北海道マラソンで前半とばし
終盤、想定よりペースが落ちて
塗炭の苦しみを味わったっていう。
もう塗炭の苦しみは、ゴメンだ。
そんなわけでこの日、
キロ5で30kを走ることにした。
と、いう。
*
「なら前半をもっと、おさ・・・」
蚊の鳴くような声で言おうとするも
キンニクの轟音が、打ち消す。
「体力のあるうちにかせいどかないと」
ゼンラぼっちが、大きく首肯。
「そうっすよね!
体力があるうちにかせいどかなきゃ
ですよね!」
*
ゼンラとムキムキが、
ムキムキとゼンラが
チョー意気投合、してる。
「おれはネガティブスプリットがすきだー」
「前半、ガマンしたぶん
後半ごぼう抜きできるとカタルシスが
倍増するじゃんかああ」
なんて、とても言えない。
「おさ、おさ、おさむ、おさむ、ちゃん、
おさむちゃん、おさむちゃんで」
ってごまかさざるをえない、感じ。
*
ここでおれにとっての
“正論だとおもってること”
をごり押ししたら、マジ、やられる。
ほふられる。
66.7対33.3の民主主義。
「体力のあるうちにかせがねえなんて、バカじゃん」
ってフンイキ。
聞いてるうち
そんなフンイキにすっかり飲まれ、
それが唯一絶対的な正解である
ような気がしてきた。
そうか。ネガティブスプリットの「ネ」は
キクチの「ネ」だったんだな、実は。
たしかに、マイナス思考なぶぶん、あるかもしんない。
*
「アナタはほんとうは、みんなで輪になって
シューズをyeahって写真、撮りたいんですよ」
占い師に言い切られる、あの感じ。
おれ・ビケーム・ネガティブ。
なれ、おれ、モア・ポジティブ。
そうだったのかあ。。。
あとのことは、覚えてない。
*
皇居でぼっち練がおこなわれた
2014年9月13日土曜。
午後3時。
着替えを置いてある仕事場。
東京・平河町。
皇居から数百メートル。
おれは目を覚ました。
けっこうな時間、
デスクでこう、突っ伏してたようだ。
(コレマジ。いやぜんぶマジなんだケド)
んん? まさかの夢オチ?
ぜんぶウソさ? そんなもんさ?
夏のぼっち練は、マボロシ?
ええーーーーっ!!