キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

遅刻ボッチでリアルボッチ?

ライオンズクラブって、ごぞんじですか?

プロ野球のファンクラブじゃなくって
なんかこう、
公園のベンチとか役所の絵画で
「贈 東京西ライオンズクラブ」
って書いてあるやつ。


ロータリークラブ、かもしんない。
が、どっちでもいいので、措く。

あれは何だ?



数年前、
「お父さんがライオンズクラブでしたよ」
というひとがいた。

子どものころ、お父上に連れられて
会合だか懇親会だかに行ったことがあると言う。

もう、キョーミしか、わかない。
なになになにそれ?
おれは、食いつかずにはいられなかった。

フリーメイソン的なこう

であるみたいなことを期待しながら。



聞いたところでは、けっきょく
よくわからなかった。
その本人も。

「ただ、ウチのお父さん、アベライオンって呼ばれてて」

ひとつわかったのは
メンバーは「苗字ライオンで呼び合う」
ということだけだった。

しーんぱーい、ないさーーーーっ!



似たようなのを、聞いたことがある。

上りボッチ。
下りボッチ。
シェー!ボッチ。
鬼瓦権蔵ボッチ。
トリカラボッチ。
ダイダラボッチ。

アッー!



地球上のどこかに
ボッチクラブ
という、友愛結社が存在してる
と、聞いたことがある。



いや、あのね。

おもしろい書き出しかなって、満を持して
ライオンズクラブまで投入したんだケド
さしたる盛り上がりを見せなかったな。

じぶんのなかで。

ただの「前置き長え」っていう
通常運転になっちった。



それは帰ってきて、つかれて寝て
起きたらすっかり真夜中で、
あわててブログを書き出したから。

ということとも無縁、ではなかろう。
いや、なかろうでは、なかろう。

出遅れはこわい、んである。



朝7時の集合にそなえて。
5時に目覚ましをかけ、ちゃんと起きた。

仕事場。
皇居から、数百メートル。
集合場所までアップがてら、走ってきゃ、いい。
まあ、数分で着く。



ただ、カン違いしてた。

(たぶん)集合場所である、和気清麻呂像。竹橋。
おれの職場、半蔵門。

皇居の周回はキホン、反時計回り。
皇居の周回ベースだと
半蔵門から竹橋まで、3kmぐらいある。

そんな衝撃の事実に気づいたのは、
よゆうをかまして
半蔵門の交叉点を渡ったころのこと。

時刻はちょうど、午前7時。。。



竹橋っていえば。

にょうぼうは
「感覚的にだいたい合ってて伝わりさえすりゃ、OK」
っていうひとである。

今年の正月。
おれはテレビで箱根駅伝を観てた。

「箱根駅伝ってどこからスタートするか知ってる?」
にょうぼうが起きてきたので
質問してみた。

「知ってるよ! 箱根でしょ! 違う! それはゴールだ」
「どっかの新聞社だよね。あっ、日テレで中継してるということは」
「わかった! 毎日新聞でしょ! 竹芝!」

もうわかったわかった。
ちょっとずつぜんぶ間違ってるケド
たしかにだいたいは、合ってる。

竹芝桟橋からお船に乗って、
どこへでも行ってくれたまえ。。。

そういう、感覚的。
いちじるしく、どうでもいいな。



集合の午前7時。
おれat半蔵門。

和気清麻呂を目指し、
およそアップがてらとはおもえないペースで
走る走る。

。。。


あと500メートルぐらい。
和気清麻呂像が視界に入ってきた。

はるか遠くに
ピンクのTシャツのひとが見えるっ!
みっけ!
スピードをもう一段、上げる。
ほぼ全力。

ところが、無情にも
あと400メートルぐらいのところで
ピンクのTシャツのひとは、
スタートしてった。。。



逆に遠ざかる、ピンT。

まじかよー。
「ボッチ練」ってプロレス
みたいなもんじゃないのー!?

「たまたま集まったてい」は
あくまで形式美のもんだいで。

和気あいあいかどうかはともかくとしても
みんなでやろうぜ!
的なもんなんじゃないのー!?

それがオトナのズルさ
ってもんなんじゃないのー!?

ちょっと遅れたぐらいで
そりゃたしかにおれは
遅刻ボッチかもしんないケド
リアルボッチでもあるって、わけー!?

和気~?



ほぼ全力で目指してた。
ボッチ練のスタート地点、和気清麻呂。
そのときのおれにとってはゴール地点、和気清麻呂。

数百メートル先とはいえ、
そのまま走りつづけ、
ピンクのTシャツに追いつき、
さらにそのまま、皇居を何周もする。

なんていう気はさらさらなかった。
到着したのは7時10分すぎ。

2周目から合流することにして
とりあえずベンチに座り、
周回の手前のほう、
大手町のほうに目をこらしつづけた。
IMG_1822

ピンクのひとが視界に入ったら。
「でっかいピンクのひと」
「ちっちゃいピンクのひと」
を写メしちゃったりすれば、
ブログのネタにもなるよねっ、ふふふ。

「いやあ、すっかりドジこいちゃって、てへっ」
なんてのも、ブログのネタになるかもしれない。
ボッチ練だから、あくまで独りごと
として。



ベンチ。
おれの隣には、競馬新聞を読むオジサーン。
風向きで
煙がモロにおれのほうにくるが
すげえうまそうにタバコを吸ってる。

どうせ30分ぐらい待つんだろうし
「1本もらっていいすか?」
「キミ、そんな走る格好して、タバコ吸うのかい!?」
「てへっ」
なあんてことをきっかけに
おしゃべりでもして時間つぶすかな。

まあ当然、超絶人見知りがそんなこと
できるわけない。



なあんてことを妄想して
にやにやしながら
大手町方面に目をこらしてると。

「エクスキューズミー、チョトイイデスカー?」
ジンガイの美女ガーが声をかけてきた。

どうやら。
上の写真とおんなじようなアングルで
写真を撮ってくれって言ってるようだ。

いやいやいや。
写真を撮ってくれってていの
新手のナンパかもしれない。

オトナのズルさ。
悪くない。

「オーケーオーケー、エニシングオーケー」
なんて言いながら
写真を撮ってあげることにした。



この美女ガー。

小羊ちゃんのマスクをかぶったおれオオカミ
もとい、おれライオン
もとい、おれボッチ
を、すっかり信用してるようだ。

調子に乗って、いろんなポーズをしてくる。
ワンモア、ワンモアうるせえよ。

でもまあ、時間つぶせるし、いいかな。
どうせあと、20分ぐらい待つんだろうし。

チラチラ大手町方面に、目をこらしつつ。



美女ガーの数ポーズをキメてやった直後。

「いやあ、すんません。
初めてのランステだったんで
すっかり迷っちゃいました~。

ところでいまのひとも、ぼっち練すか?
そんなわけないですよね」

予期せぬ方向から
ピンTぼっち、登場。

つづく。