というハナシ。
*
ひとには成長期ってもんがあって。
成長期というか伸びざかりというか、
ピークというか、旬というか。があって。
それがいつあるかは、ひとそれぞれ。
たとえば
「中学のときは圧倒的にすごかったのに
高校に入って大したことなくなっちゃった」
みたいな早熟なひとがいたとして。
とかく、伸び悩んだとか落ちぶれた
ナドト言われるもんだが
別に
「伸び悩んだ」わけでも
「落ちぶれた」わけでも
「ポテンシャルが中坊レベルでしかなかった」わけでも、まして
「エロに目覚めた。走るのに支障をきたすレベルで」
なわけでも、なくて。
ただ
「伸びざかりな時期が、そこだった。
ひとに比べて早めだった」
なだけ。だとおもう。
そのときどきの環境とかモチベーションとか
そういう要素はあえて措いて言うと。
*
なので、最大の成長期が
中学なひともいれば
高校なひともいて
大学なひともいて
社会人になってからなひともいて
40歳なひともいる。
40歳なひとも、いるっ。
40歳なひともいてくれっ!!
*
。。。
*
もう、ケツロン言っちゃったので
あとは蛇足。
あのう。
きのう。予告じみたこと言って
「中学の同級生にからめて」
なんてぶち上げちゃったんだが。
そいつにからめて述べるなんて
そもそも、とてつもなくむつかしい。
おれの力量じゃムリだ。
ということに、アップしたあとすぐ気づいちゃった。
んだけど、ぶち上げちゃった手前。
なんかシリメツだけどいちおう、以下。
*
コレ(↓)。難関すぎるので、カツアイ。
ハイジャンプで実績をつくるにつれて
全方位的な自信をつけて
みるみるエースらしくなってった。
みたいな過程もからめて
*
中学のときのウチの学校のエース
走り高跳びの現・極悪オマワリ。
ショージキ、跳躍力はあるんだろうが
脚は遅いので、埋もれてた。
それが、中2の秋ごろから高跳びで覚醒し
中3の春、一気に県トップクラスに。
関東大会にも出て。
陸上がものすごくつおい東京の高校の推薦が決まり。
高2で都大会を制した。
ってのは、きのう言ったまんまね。
*
ウチの書庫にはまだ
中2のころの川崎の記録ランキングが残ってて。
見てみたら。コイツ。
中2の秋から一冬越えた春までに
20cmぐらい記録を伸ばしてる。
さらに。
あとから聞いたハナシでは、高校入学直後
さらに15cmだか、
一気に記録を伸ばしたという。
*
天才的なひとはともかく、
そこそこなひとって。
ステージが一段あがると
そのつど爆発的な成長がひつようだ。
というきわめてじぶん勝手な
持論というか経験というか、実感がある。
それは陸上にかぎったことじゃなくて。
高校でいくらアタマよくても
大学で爆発的な飛躍しないと、
フツーのひととして埋もれちゃうように。
大学でいくら人脈があっても
社会に出て爆発的に飛躍しないと、
「オレ、人脈、アリマス!」
なんてとても言えないように。
*
ものすごい雑な言いかたをすると。
中1のときストレッチで
魅惑の横チンをさらしてたコイツは
「成長期のタイミングがすごくよかった」
って言える。
タイミング=運。
いや。
もちろん、本人の努力はすごいものがあった。
トレーニングに対する真摯な姿勢
というのは大したもんだと
当時、マジでおもったのは確か。
いまはコイツ、「紳士」じゃなくて
ただの極悪オマワリ、なんだけどな。
ムリヤリ挟んだ、アンクルなウイット。
キレが、悪いの悪くねえのって。
*
そういえば、中3のとき。
コイツがパリッパリに上り調子なとき。
よくあの、
跳び箱で使うスプリングのついた踏み切り台
を使って、高跳びの練習してた。
踏み切り台を使うと
信じらんないくらい高く跳べる
らしい。
180cmそこそこの記録なひとが
200cmぐらいよゆうで跳べる。
*
「何でそういう練習すんだ?」と訊くと
「2メーター飛ぶって感覚を、カラダに覚えさせるため」
っていう。
へえー、そういうもんなのねえ。
すげえ、感心する。
3歩あるく。
ちょ、ちょっと待て。と。
*
あのう。ひょっとして。
コイツの踏み切り台!
=おれにとってのハーレーダビッドソン!
ってこと?
*
けっきょくおれは
その図式に気づかなかったフリをして
平凡ないちんちとして、その日をきわめて静かに終えた。
なんか。
「陸上がつおい東京の高校に推薦でいったコイツ」
と、
「陸上をつづけずに、超高校級の帰宅部員として中2病を培養しまくってたおれ」
っていうコントラスト。
必然臭がぷんぷん、だ。
*
タイミング。運。
ビジネス書とか自己啓発書とかによく
「運をつかむひとってのは
運を逃がさずつかめるひと。
運をつかむ準備をいつもしてるひと」
みたいなことが書いてある。
よくわかんねえケド。
おれの部屋で寝っ転がってテレビをみてても
フカキョンと恋に落ちる確率は
未来永劫0%のママだケド
直接会いに行っちゃえば
少なくとも0%ではない、かもよん。
みたいなこと?
たぶん違うな、おれの名推理。
*
まあその、成長期ったって。
もちろん、指くわえて待ってたって来っこないはずで。
同期のエースは
踏み切り台だかなんだか知らないケド
きっかけとなる何らかをつかんだはずで。
幸か不幸か
おれさまちゃんはまだ一度も
成長期ってのを迎えたことがない。
ので、これから、かならず、来る。はず。
夏はスピードに磨きをかけ
秋は春先とおなじく、坂道をガッコンガッコン走る。
がたぶんきっかけになる。はず。
アーンド。
コンキョもなしに
「おれ、いま、成長期」
ってひたすら思い込むことで
ほんとうに成長期を迎えてしまおうと
もくろんでる。
というわけで
40歳での爆発的な成長、カマン!
「誰でも人生で2度は来る」っていう
モテ期もまだ1度も来てないわけで。
モテ期も詰め合わせで、カマン!