「ニワカ」っておもしろい言葉だ。
にわか〔にはか〕【×俄】[形動][文][ナリ]*
1 物事が急に起こるさま。突然。「天候が―に変化する」「―には信じがたい噂」
2 病気が急変するさま。
「此の時御病いと―になりぬ」〈記・中〉
3 一時的であるさま。かりそめであるさま。
「―にしもあらぬ匂ひ、いとなつかしう住みなしたり」〈徒然・一〇四〉
あ、なんで冒頭で脈絡もなく、
きたねえおいさんの画像を貼ったかというと
「これが、おれです」というメッセージ。
去年のオトナのタイムトライアルのときの写真で
→初5000 オトナのタイムトライアル1(2013/07/22)
明けてあすの夢の島のリレーマラソン、
上半身はだいたいこんなかっこうで走るので
明けてさきおとといのエントリーのコレ(↓)
あ、もしコレに出場するひとがいたらの手がかりを残しときたい、っていう。
会場で気軽に声かけてくださいねっ。
って、お会いしたことねえし、顔わかんねえな。。。
あと、facebookのプロフィ写真もコレでっせ!
という、前エントリーのリプリーズ
というか、局所的なリクエストへの回答。
恥を、チョー、しのんで。
*
本題にもどる。
にわか、ってのは上の辞書的な意味に照らすと
実用ベースで3がもっとも近いとおもう。
3一時的であるさま。かりそめであるさま。パッと盛り上がりをみせて、スーッと引く。
モハメッド・アリ、みたいなもん。
「バタフライのようにダンスし、ビーのようにサンドバー」
砂州(さす)って、sandbarってんだね。
知らなかったぜ、そんなもん。
慌てて辞書引く。こういうあたりもニワカ。
ですな。
*
ニワカ雨、とか。
俳句の世界はぜんぜんわっかんねえケド
初夏の夕方、いろいろな匂いや想いをともなってやってくる。
おれはけっこうキレイで明解な季語だ
って、けっこう気に入ってる。
おれのお気に入りはどうでもいいので、措く。
*
実用に則しますれば
「ニワカ」にはたぶんに、ヤユ、が含まれる。
ヤユを漢字で書くと、揶揄。
ちょっと椰子と似てて。
それはそれで
おれは「椰子の実」ってうたが
「大きな古時計」「しゃぼん玉」
とならんで、死んじゃうかもぐらい大すきなんだが、
おれのお気に入りはどうでもいいので、措く。
*
揶揄(やゆ)を含んだ意味として。
要するに
クロートじみたひとがシロートじみたひととの、差別化を図りたいために、用いられる。
「ふだんは関心ねえくせに
国際的なスポーツ大会になるといきなり、半可通ぶりやがって」
みたいな。
*
あえて言葉アソビじみるならば。
サッカー
(ああ、いままでさんざんオブラートに包んできたのに、言っちった)
において、
じゃあ、なにがクロートでどっからがシロートなの?
ってある。
本来的に、クロートは
国際大会レベルの大会でいうならば
「国際大会レベルの技量をもったアスリート
またはそういう経験者」
ということになる。
でも、本来的とか、どーでもよくて。
むつかしいこというとこんがらがるからカツアイするケド
「差別化」っていうちょっとシャレオツなビジネス臭もする
その差別化のための記号、なわけで。
*
じゃあ、クロートとシロートの境界線はどこなんだよ
って、いきなり表題に擦り寄る。
*
そして、ジョグに、擦り寄る。
だって、ランニングカテゴリーでいろいろ登録しちゃってんもん。
「ジョグにおける」クロートとシロートの境界線はどこなんだよ!?
と。
*
じゃっかんの保身をはらみつつ
ホンネでいうと。
というか、おれのいまの走力(立ち位置)
を踏まえて、ホンネを吐き出してみると。。。
*
まず、チョー高いライン。
「実業団にいたことありますっ」
「大学まで長距離やってましたっ」
「インターハイとかインカレ出ましたっ」
という目線からすりゃ、サブスリーとか、チョーニワカ。
そういうひとがいたとして、
「だってどうせ、オトナになって趣味ではじめたんでしょ」
とゆわれれば、ハイソーデスネとしか言いようがない。
*
次っ。
フルを「サブなんたら」みたいな目線とする。
これって、たしかに「なんたら」の数字が少なけりゃ
少ないホド、おお、スゲー、だ。
でも、それってそれこそ個人個人の
目的とかスタンスとかの違いでしか、ない。
まあ、個体差、だ。
じっさいもんだい
2時間59分と3時間ジャストの1分の違いって
人生80年みたいなスパンで考えりゃ、とるに足らない。
3時間11分と3時間21分。
も、しょせん、10分ぽっちの、誤差。
でしかないんだよね。
人生80年スケールから見れば。
*
じっさい走ってみると
確かに2時間59分と3時間ジャストの1分差は
とてつもなく、デカイ。んだろう。
3時間11分と3時間21分とのたった10分ぽっち。
それを縮めるのに、おれは1年半を費やしたりしてる。
1年半って何分かしらないケド、
換算したらとてつもなく、膨大、だ。
*
なにを言いたいかというと。
「シロートクロートとか、関係ねえじゃん」
「オナニー的に、閉鎖してんじゃねえよ」
なわけで。
じぶんがフルマラソンで3時間を切ったことないから
サブスリーのひとは殿上人のように見える。
まばゆく。ビッカンビッカンに。
おれのいまのフルベストは3時間11分。
でも、4時間台のひとが努力をかさねて
「サブフォー、やりました!」
ってなったらそりゃ、
腹蔵なく「やったぜ!」って、言える。
*
記録うんぬんより
「そのうれしい42.195kmのことを、一杯飲りながら語りましょう!」
ってなる。なにより
共有できること自体たまらなく、うれしい。
そんなとこに
「おれは3時間台だし」みたいな
安い優越感は、発生するわけない。
「おれもあんたもクロート」だし
「おれもあんたもしょせん、シロート」だ。
オトナになってからたった4年ぽっち
気楽にジョグしてるおれなんか
しょせんニワカ、だ。
それで、いい。
フル走ったことなくったって、
ハーフでも、10kでも、もっというと
「これから走ってみようかなとおもってるんです」
というひととでも、共有できる。
その奥深さこそがジョグの醍醐味、だとおもう。
*
というのが、わりと正直な心情吐露。
まあ、考えかたはひとそれぞれなんだろうケド。