Garmin620Jがすげえ
Garmin ForeAthleteの620日本版
買っちった。心拍計とセットのやつ。
こりゃなかなかスゲエ、というオハナシ。
*
買っちったのはなんと、発売日。
それがどんくらいの快挙かというと
1。
そもそも、ITとか機械にまったくキョーミない。
クルマは「動きさえすりゃいい」。
家のテレビはいまだにブラウン管だし
予約録画なんてめっそうもない。
2。
iPhoneだのドラクエだの村上春樹の新刊だのの発売日に
行列しちゃったりなんかして
ゴー、ヨン、サンなどとカウントダウンしてるのなんて、
いつも冷ややかな視線を送ってる。
いち早く手に入れたい、という気持ちがわからない。
そんなに急いでも、敵さんは逃げやしねえ。
イベントみたいにみんなでワイワイやる、という気持ちもわからない。
安い連帯意識、社会性なんてまっぴら、だ。
3。
しかも、並んで待つなど、と。
もひとつ加えて、
4。
610を持ってて、ふだん使いにまったく不自由してない。
ぐらい。
*
まあ、今回はネット通販なので
ちょっとニュアンスが違うんだが。
にしても快挙。
*
というのは、620。
ケイデンスセンサーもないのに
ピッチだの上下動だの接地時間だのが測れちゃったりする。
心拍計ひとつで。
ときあたかも
いまのおれの最大の関心事は、ピッチと上下動とジョーダマなチャンネー。
「この商品、ターゲットをおれだけに絞りこみやがったな」
ネットのニュースで見て知ってもう
ウヒョーってなった。
*
はじめてスマホにしたとき。
それまでさんざん
「ガラケーでこと足りる。必要ねえ」
といきがってたのに
アズ・スーン・アズ気になりはじめるやいなや
もうコイツのことしか考えられなくなった。
と、ニアリイコール。
*
「ガーミンヌ620がどういうのか書いてあるとおもったら、コレかよ!」
わかってますって。
*
届いたのは発売日の翌日。日曜の午後。
ハーフマラソンから帰宅したら届いてた。
本来、液晶がカラーであることなどどーでもいいんだがそこは
ラブ・イズ・ブラインド。
「さすが!」
などと独りごちる。
GPS捕捉画面。
左端の仮装大賞の点数板みたいのが、捕捉状況。
610よりぜんぜん速い。気がする。
上のアイコンは左から
GPS、Bluetooth、心拍計。
捕捉中は点滅、認識すると点灯、する。
*
で、きょう、ゆっくり20kmちょい走ってみた。
多摩川の河川敷を狛江でスタート、
登戸の多摩水道橋を渡り、丸子橋を渡るという周回。
気持ちのいいお天気だったので
途中でTシャツを脱ぎ、半裸に。
*
むかしのジャイアンツの多摩川グラウンドらへんで
高校生がボランティア清掃をしてた。
1学年だか全校だか。
彼らをかきわけるように進むと
ところどころからものすごい笑い声。
キャーだかヒャーだかエーッだか、
叫び声をあげる女子高生もいる。
ほどなくソレらはすべて、
おれに向けられているんだろうということがわかった。
心拍計。
なにやらわけのわからない裸のおじさんが
ムズカシイ顔をしてジョギングしてる。
胸にはビーチクを隠すかのように、黒いベルト。
ブ、ブラジャー!?
彼らにしてみりゃ、そんな驚きだったんだろう。
最初は年甲斐もなく
「ずいぶんとおれさまちゃんのことを
バカにしてくれてるようだが、いずれ
おのれの無知を知ることであろう。
これはジャーブラなどではない。心拍計、だ。
そしてむろん、私は変態オジサンではない」
などと、マジで半分あきれつつ恥じらいをおぼえつつ
心のなかで独りごちる。
でもフシギなもんで。
好奇のまなざしや、キャーだかヒャーだかエーッだか叫ばれることがやがて
だんだんと快感になってくんだよねえ。
悪くない。
曇ってたとはいえ日焼けしたもんだから
背中のあとがブラヒモっぽくて
ちょっとムラムラしたりも、する。
帰宅後のフロにて、鏡の向こうのじぶんをながめて。
*
上記のとおり、リアルタイムで心拍数はもちろん
ピッチや上下動がわかる620。
コレはPCのガーミンコネクトの画面(↓)。
「数値とかテキトーなんじゃねーの?」と
たまにピッチを落とし、
わざとピョンピョン跳ねて走ってもみた。
それにもちゃんと、それっぽく反応する。
リアルタイムで。
帰宅してからPCで確認したら、グラフに反映されてる。
すげえ。
*
610と大きく違うところは2つある。
1つは走り終わったあと
「保存」をタップしてはじめて、履歴が残る。
610はそんな操作はなかったので、走る前
トリセツにざっと目をとおしたとき
「ちゃんと保存しないと履歴が消えちゃうのか?」
とおののいた。実際、まったく大したことではない。
保存すると、釣果が表示される(↓)。
もう1つは、データをスマホアプリに無線で送信できるところ。
スマホアプリってことはしぜん、
ガーミンコネクトにも転送されることになる。
いやコレ、いままでの
帰宅して→PCにUSBメモリーみたいの接続して→無線通信する
という手順を踏まなくていいので
かなりベンリ。
スマホとガーミンヌともに
BluetoothをONにしてスマホから操作する。
スマホアプリに登録されてれば、
走り終わって保存すると
自然に同期をはじめる。
あっ、モチロンなんだろうが
スマホとガーミンヌは近くになきゃならない。
*
にしても、ビデオの予約録画すらできないので
Bluetoothなんて宇宙語は知らなかった。
画像の加工がきわめて雑、かつ
「著作権やばくね」はともかくとして
てっきり、こういうこと
あるいはこういうことかと。
*
ほかにもいろいろ機能がある。
610とおなじく、
走ってる途中に設定タイムとギャップがわかる
「バーチャルパートナー」もあるし
インターバルの緩走と急走みたいな
ややこしい設定もできる。
*
いい忘れたが、
610が72g、バッテリー駆動時間が8hに対して
43.6g、10hとすごく進化してる。
軽すぎてショージキ、最初に腕にはめたとき
「ちゃっちくね?」
とおもった。ぐらい。
*
機能でいうと、ビビったのは
vo2max(最大酸素摂取量)が測定できるとこ。
トリセツには
「10分以上走ると測定できる」
「最初のうちは精度が低いが、くり返すとよりリアルに近い数値が出る」
とのこと。
うーむ。
説明がざっくりすぎて、よくわからない。
10分以上走るったって、ゆっくり走ったって意味ないだろ?
たぶん最大心拍とかのデータが要るんだろーが、そんなもん知らねえぞ?
と。
*
で、走り終わったあと、ためしにみてみた。
きょうのジョグはLSDともなんともいえない
ペースを気にしないテキトーきわまるもの。
とりあえず、コウある(↓)。
「予想タイム」をタップしてみると
おおっ。近からずともあんがい遠からず。
なんなんだ? 現代科学って。
*
おまけに最後、走り終わったあとに
「リカバリーアドバイザー」ってのをみてみた。
ジョグ後、どれくらいのレストを要するか
を示してくれるらしい。
うげえ!
負荷をかけるでもなく気楽に走った。
というかむしろ、
新しいツールにウキウキして
試す口実で走った、みたいなものなのにぃ。
*
おまけのおまけ。
610のときもそうだったんだのだが
夢のような機能がいっぱい搭載されてる。
だからこそよけい
取捨選択が大切なのかな、と。
きょう走ってて
たびたび懸念のピッチ数や上下動に目をやった。
確かにそれらを向上したいんだケド、それらはあくまで
中長期、意識しつづけての結果のハナシ。
データとして蓄積しておけばいいことで
逐一ウオッチとにらめっこするたぐいのハナシじゃ、ない。
な、と。
*
まあ、ブラヒモみたいな日焼けを背中に刻んだオッサンが
新しいオモチャ手に入れて、
テンション上がっちゃったんだよねえ、というだけのエントリー。
もし気が向いたら今後、使い方とか
もっと役立つていで書いていきたい。
といって、この種、一度たりとも気が向いたこと
ねえんだがな。。。