キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

ピッチのハナシ序

かすみがうらマラソンまで10日あまり。
本番レースが近くなると、新しいことを試したくなる。
フシギなことに。

校了3日前ぐらいに、すべてをくつがえす
「コリャぜってーおもしれえぜ」
って企画をおもいつく、みたいな。




先週末、トイレで
ジャック・ダニエルズの
『ランニング・フォーミュラ』

をパラパラめくってたら、
ピッチにかんするコラムがあった。



ピッチったって
サッカーのグラウンドのこと、ではない。
あれは、英国英語らしいね。
米国英語で、フィールド。
英国英語で、ピッチ。

どうでもいい。しゃらくせえ。
自転車ツーキニスト、ぐらい。
もうそんなの遣うやつ、いねえか。



いわく
エリート長距離選手のほとんどは(女子も男子も)、同じぐらいのピッチで走る傾向にあり、1分間におよそ180回以上である。
(↑)ほう、1秒に3回か。けっこう多いんだな。
初心者のピッチはエリート選手とかなり差がある。新入生に自分のピッチを数えさせると、1分間に180回のピッチを刻める者はごくわずかだ。実際、なかには160回の者もいるくらいだ。
(↑)あ、これおれ。
脚の回転が遅いとよくないのは、ピッチが遅い分、滞空時間と空中移動距離が長くなり、体重の上下移動や接地の衝撃が大きくなることである。ランニング障害の多くが接地時の衝撃に起因することを考えると、ベテランランナーのほうが初心者より脚の回転が速いというのもうなずける。
(↑)百理ある。ような。気がする。
ピッチとエネルギー消費量の関係については先行研究が数例あり、それによると、ベテランランナーは最も効率のよいピッチで走っており、その走りよりもストライド長が大きくなるか、または小さくなると、エネルギー消費量が増すことがわかっている。しかし、経験の浅いランナーを対象とした研究では、脚の回転の遅いランナーにピッチを上げさせると、ランニングの経済性が向上することがわかった。
(↑)「おれ程度の草ジョガーなんて経験浅い、に決まってんだぜ」
と考えると、向上すんじゃね。
経済性、とやら。

原文ママ。太字部はおれの恣意。



トイレで産みの苦しみを味わいながら
「そうだよね、ピッチだよね」
っておもっちゃったんで、ある。



走りはじめて4年弱。
まだまだPBを更新したい
という気持ちはあるものの。

2年目、3年目のころのように
走るたびに飛躍的にタイムを縮める
なんてことはムツカしくなってきてる。

かといってトレーニングで
いきなりいままでより
爆発的に走行距離を伸ばすことも
爆発的にペースをあげることも
現実的ではない。

そんなん、カラダの負担がデカすぎるし
なにより、走るのがやんなっちゃったら
本末転倒だ。

まあ、地道に漸進してくしかない。



なにを言いたいかというと
「おれ、まだここに余地あるじゃん」
という新しい視点を見つけたいんである。
まだまだ年甲斐もなくトキメいてたい、んである。

そんなタイミングで飛び込んできた魔法の合言葉。
「やればできる」
もとい、ピッチ。



いちおう、ごくアタリマエを確認しとく。
走る速さを決めるのは
「ストライド×ピッチ」の積だ。

おれのピッチ数は身長(173cm)とだいたいおんなじ。
170ちょい。

2年ぐらい前からほぼ、変わらず。
意識もそんなにしてこなかった。
ごぼう抜き祭りと230オンナ 2012かすみがうらマラソン(2012/04/21)

170ちょいったって、これは
「30km以降のごぼう抜きまつりで
ペースをあげた」
けっこうがんばってるとき。

測ったことないケドたぶん
ふだんは160ぐらいなんだろう。

上記ダニエルズ本の引用などに照らすと
まあ遅い部類。
つごうよくいえば、ストライド走法。



するってえと、たんじゅんに
180が標準だとして
あと20増やして標準になればそれだけで
180/160ぶん、速くなる。
112.5%のおれになる。

じゃあ、あーりませんか、と。



ピッチというのはおれにとって、
春の恋わずらい、みたいなもん。
ジツは去年の春もおんなじことを考えてた。

でも、すぐに挫折した。
意識して脚を速く動かすって、あんがい疲れる。



今年もおんなじ時期に
おんなじようなことを
さも、おれを夢の国へ導く蜘蛛の糸よろしく
大発見のごとく、試そうとしてる。

性懲りもなく。



ピッチを意識するにあたって
今年は「マラソン ピッチ」などでググり
浅学をうすーく積み重ねた。

斜め読みするかぎりよく見られたのが
「じぶんの走りやすいピッチで走るのがけっきょく、いちばんいいんじゃね」
「ピッチという一面にだけフォーカスするのはよくなくね」

意訳すっと、こんな感じ。



はい、正論。
おれも正しいとおもいまーす。



いやね。
それはそれで、いい。

それでナットクするひともいるだろう。

ただ
○いろいろ一周したあげく(したつもりになってて)
○ピッチというキーワードに着目して。
○具体的な練習法があったらラッキー。
○メリットデメリットの一般論も、いちおう押さえるケドね。
という局面だったらどうだろう。

より具体を求めてるところに
そもそも論やご高説は、いらん。
問いと答えが成り立たん。

さしあたり、いまの、おれ、には。



やっと本題に入るですよ。



で、とりあえずおととい
ピッチを意識して走ってみた。
キョリはハーフていど。
ペースは「速いジョグ、控えめなレースペース」
ぐらいを想定して。

参考までに、その日のJogNote。
http://www.jognote.com/days/20701458



まあ、ろくに何も積んでないやつにかぎって
1回試したぐらいでこう、
披露したがるんだよね。

の典型。
ジャスト・コレ・ズバリ。



ピッチのことを意識するのは
すぐ挫折した去年につづいて。

とはいえ
「今年はもっとマジになってガマン強く続ける」
「そして何としてもモノにしてやるっ」

などと根性論を前面に出すほど
若さもガッツもみずみずしさも
無反省も、持ち合わせてない。



じゃあ、どうすりゃいいのか
を、とぼしい経験と浅い知識をもとに
足りない脳ミソから湯気を出して考えた。



おっと。
ちょっときょうはここで終わらす。

もったいぶってるわけじゃなく
1回で強引にまとめるとたぶん、
かならずやグダグダになるので。

グダグダになる絶対的な自信
ありますっ。



大ざっぱに、キーワードだけ挙げとく。
こんな感じで、おのれの浅さをさらすショゾン。

○「経済性」の解釈の仕方
○フォームに対する考え方

というわけで、つづきます。
ピッチのハナシつづき(2014/04/09)