プロレス最強説
キン肉マン、あいかわらずおもしろい。
きのう出た46巻では、悪魔六騎士が登場
ジャンクマンがペインマンと戦いはじめる。
ペインマンは
あらゆる痛みを感じないという
パーフェクト超人。
ジャンクマンとはまったく対称的
ということになる。
新刊が出たばっかだケドもう
はやく、つづきが読みてえ。
*
さて。
プロレスって最強だとおもうんである。
世の中のエンターテインメントはぜーんぶ
プロレスしてる
とおもうんである。
*
なんだケド
プロレスにはまったくキョーミない。
スイーツ真壁のブログがチョーおもろくて
まいんちチェックしてたりもするケド
さいきん、どういう団体があって
どんなスター選手がいて
とか、まったく知らない。
ぐらい、キョーミない。
*
それでも。
プロレスは呼吸だ。
プロレスはお約束だ。
プロレスはハッタリだ。
とおもうんである。
いいとものグランドフィナーレ。
タモリとさんまが喋っているところに
「長い」と
ダウンタウンとウッチャンナンチャンが乱入し
松本の挑発に応えて
とんねるずと爆笑問題が乱入し
「順番抜かし」と
ナインティナインが乱入した伝説のシーン。
タモリが「これ、プロレス?」とつぶやく。
8:07ぐらい。
タモリがいうんだから、間違いない。
コレ、プロレス。
だってタモリのいうことって、いつもだいたい本質じゃんか。
*
話がそれるが、このシーン。
最初の印象は
「やっぱダウンタウンの2人と石橋って、格が違うなあ」
だった。
「岡村いらねえ」「木梨、何なの?」
だった。
でも何度もくり返しみるうち、わかった。
クドくくり返される岡村の「タモさん、おつかれした」は
ちゃんとコントのブリッジ的な役割を果たしてるし
無軌道にひとをステージに上げる憲武は
出オチ以外はあえて一歩引く石橋の「ザ・秩序」に対して、
とんねるずにおける無秩序役をしっかり果たしてる。
のではないか、と。
*
なんでおれさまちゃんごときが
大御所たちに上からっぽいのかは、知らん。
*
そんな感じで。
スポーツも文学も戦争も政治も
プロレスだ。
対立構造を楽しみ
結果より戦いそのものを、楽しむ。
茶番だの八百長だのいうのなんてヤボってもん、という空気。
選挙なんか、まさに茶番。
悪い意味での、プロレス。
悪目立ちしてバカをうまく煽れりゃ、万事OKっしょ。
みたいな。
おっとっと。
つまらないことがらをおもしろくしたいなら
ぜんぶプロレスにしてしまえば、てっとり早い。
*
キン肉マンは全方位的にプロレス。
いい意味での、プロレス。
ずいしょでドヤ顔で披露されるトンデモ理論。
ご都合主義博覧会のようなストーリー展開。
電子版で連載してるいまのシリーズも
ファーストシリーズ(?)の伏線を
うまく回収しながら進めているように見えるが
ゆでたまご的ご都合主義は健在。
どころかますます磨きがかかってる。
*
しようがねえよ、だってゆでだもん。
と、そこらへんも込みで楽しむ読者。
「おいおいおいおい」
と、口角をあげて楽しむ読者。
誰も目くじら立てて「つじつまが合わない」とは、言わない。
「そりゃねえだろ」とは、言わない。
出来レース的なものも、楽しむ。
担当編集者、すげえ。
*
キン肉マンが楽しまれるかぎり
プロレス的なものが受容されてるかぎり
この国はまだまだダイジョブ。
おれはそうおもうわけですよ。
オチが強引なくせに弱いな、相変わらず。