キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

ロストテクノロジー的なもの

「じぶんの世代ではアタリマエだったのに、
子ども世代にはなくなってることってあんがいあるよね」
みたいな話になった。どこかで。

というわけで、
テクノロジーかどうかなんて度外視。
多少のノスタルジーを帯びつつ、ノープランで走り出す。




電話に出る

この話のホッタン。
「うちの子って、生まれてからまだ一度も電話に出たことないかも」と。

ケータイが普及して、イエデンの出番が
クニのじいちゃんばあちゃんからかキャッチセールスぐらいになり
子どもが電話に出る機会がなくなった。
という背景なんだケド。

もし。
近未来、ムスメが社会に出て中堅社員に
「これだからゆとりはよお」的に
「イマドキの若者は、満足に電話も出られねえ」
とか言われたと聞いたら、
アズ・スーン・アズ・聞くやいなや
「夏休みに裏山や崖下に防空壕さがしのひとつも行ったこともねえコッパがナマ言ってんじゃねえゴルァ」
なんて、句読点も改行も忘れて
銃剣たずさえて会社に凸して、
キチガイジジイとして連行されちゃうね。



名札をしない

おれの時代は、
「何かあったとき身元がわかるよう、名札をつける」
いまは、
「名札で情報がばれて、何かあったらだからつけない」

解釈がまったく逆で、オモロイ。
いつ切り替わったんだろう。


昼飯どきやアフター5、
首からぶら下げたのを忘れて、あるいは放置して
外出してるひとをみると、
なんかちょっと安心する。

にしてもあの首からぶら下げるの、
フィギュアとしてくそださくね。
まず、なんでヒモがかならず青いの?
からなにから。
えっ、ケータイもぶら下げるんすか!
からなにから。

とおもってるバカはたぶん、おれだけだ。



親戚づき合い

親世代は戦前戦中戦後ぐらいで、おじおば、大おじおばだらけ。
子世代は団塊ジュニアジュニアで、少子化まっただなか。
としては。

じぶん階層では
つき合ってたり知ってたりする親戚が
子ども階層ではすでに遠すぎて
赤の他人になっちゃってる。
というケースもそう珍しくあるまい。

逆に。
もし中途半端につき合いがつづいて重荷になる
としたら、なんかヒニクだ。

たまたま意気投合したひとが、
実は血のつながりがあって、しかも
親の代まではわりと交流があった。

とか、
ちょっとロマンがあり、切なさもある。

お、ロストテクノロジーっぽい。



ほか、こまごまと。
「おれだけかもしれないケド部門」
大いに含む。



○防空壕さがし
既出。
戦争体験者がまだまわりにゴロゴロいた。
話も身近なこととしてよく訊けた。

でいて、戦争なんて遠いむかしのこと
だとおもってるから、
キャッキャ言いながらさがしてた。

いまはもうないんだろうなあ。防空壕。



○なーんーとーかーちゃーん、あーそーぼー!
アポなしで訪れ、玄関先でこう叫ぶ。
家にあがりこみ、おやつなんかもらったりもする。
アタリマエのように。

いまは、総アポあり。
夕方、親が迎えに来たりする。

いや、ムスメは学童に行ってるので、
平日の昼間はおともだちと
家を行き来することがないゆえ。
というだけかもしれない。



○テレビの比重の高さ
情報量が絶対的に少なかったこともあり
テレビの君臨度が高かった。
「いまより君臨度が高かったよね」
ってだけのハナシ。

関係ないけどテレビつながりで、チャンネルを「まわす」も。



○夢いっぱいの未来
社会派的なことをいうつもりはビタ一文、ない。
「30年前から予想した21世紀の社会」
みたいなこと。

よくわかんないけど、いまの子どもに
「21世紀は、
みんな宇宙服みたいの着てて
道がチューブみたいになってて
クルマが宙に浮いてて
カロリーメイトみたいのが主食」

に当てはまるのって、あるんだろうか?



ほうら、だんだん尻すぼみに。
絶滅危惧種も含んじゃう。

○公園の砂場
○ちょっとへんな近所のおじさん
○鍵穴から見える家のなか
○「あんたは橋の下から拾ってきた」
○「残すとお百姓さんが泣く」
○あるいは「目がつぶれる」
○「そんなになんとかちゃんちがいいなら、なんとかちゃんちの子になっちゃいな!」
○校門の外で何か売ってるひと
○オトナのカンロクやイゲン
○タバコを吸ってるオトナ
○エロを入手する困難さ
○(局地的に)ダーマト、ポジ袋、ポラ
○色校正
○団地妻
○二宮金次郎の像