キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

敬語とタメグチ

「アタシ、じぶんというものをもってますんで」
とは、対極にある。

で、おなじみのおれなんだが、
オトモダチ、身内、同期、後輩以外には敬語。
ということだけは、気を付けてる。

敬語ったって、「~ッスよね」などと。
ある意味、ていねいなタメ語より相手を不快にさせる言葉の使い手。
であることは、さておいて。




こないだ、
経験があるからって年度初めに手を挙げて
最初の集いにいったら、くじ引きで委員長になっちまって、おおわらわ。
しかも、くじ引きを提案したのはおれなんだがな、
しかも、それはおれの誕生日だったんだがな、な

PTAの広報委員のみなさんでウタゲをした。

「経験があるからって」から
「な、な」までの3行は、はぶいてもさしつかえない。



ウタゲは、要約すっと、
「おれ以外のオトナはみんな女性」。

「女性」のルビは「ママさん」で。
まあ、へヴィーなハーレム状態。
うひょーって言っときゃ、みんな丸く収まりますよね。

ですよねっ!


要約になってねえうえに、
「『女性』の」
から
「ビックリクラメーションマーク」までは、
はぶいてもさしつかえない。。。

ノリだけで悪意はまったくないのに、
はぶいてもさしつかえない部分、
悪意のカタマリにしか見えねえな。。。



みんないい感じでいい気分になったころ、
あるレディーが、
「どうしてキクチさんは、いつまでも敬語なの?」と。

あえてレディーと言い換え。は、
はぶいてもさしつかえない。

あるいは「女性」のルビが、
もともと「レディー」。



おれは酩酊の淵をさまよいながら、冒頭のような答えをかえした。
じぶんにとって、当然のこととして。

そして同時に、その「じぶんにとって当然のこと」に、
疑問符をつけてみた。



そもそもどうして、オトモダチと~以外は敬語なのかっていうと、
仕事でかかわる人たちに対して線引きをするため。

この仕事は、
っていうほど、おれのしている仕事に限定されたことがらではないんだケド、
キホン、外のいろんな人たちといっしょにコトを進めてく。

もう何年もいっしょにやっててプライベートでも仲良くさせてもらってる人もいる。
ずっと齢下なライターさんやデザイナーさん、イラストレーターさんや編集さんも、いる。

いるというより、だんだんそっちが多数派になってきた。
サッコン。



でもキホン、敬語。
「オトモダチじゃねえんだよ」
と、むしろじぶんにたいする線引き。

逆にいえば、
変にオトモダチみたいなことになったら、
言うべきことを言えなくなったり、
なあなあで済ましたりしちゃうかもしれない。

それは総合トータル包括的にみて、ヤバいじゃん。
という、むしろじぶんにたいする線引き。

あるいは齢下の人とか、これからの人に対して、
齢は下だけど、「仕事のパートナー」という意味では、対等でしょ。
齢という1点だけをロンキョに対等関係崩すのは、アンフェアでしょ。
という、じぶんにたいするイマシメ。

実際、年齢にかかわらず、おれより優秀な人はゴマンといるし。



ところが。
と、本筋に戻す。

そのママさんレディーの言うことも、一理ある。
線を引くということは、距離を縮めまいとかたくなになってる
というようにも映る。

かもしれない。



たしかに。
今年は、期せずして親戚と会う機会が多かった。

ひさびさに会った伯父伯母にあいさつをすると、
「元気ですか?」
「ヒロシさん、立派になりましたね」
と言われることがあった。

子どものころは、よゆうで
「ヒロシくん、大きくなったねえ」だったのに、
いきなりよそよそしく
「ヒロシさん、立派になりましたね」
と、さん付けなうえに、ですます。

大いに戸惑った。

伯父伯母に悪気がないのは承知のうえで、
子どものころの、あの遠い日の花火な感じが、
真っ向からなかったことにされちゃったような、
さびしい気持ちになったりもした。

それと似たような感じ。
なのかもしれない。



あ、前提を言うの忘れた。

おれはそういうような考えでタメグチを利かないが、
タメグチを利かれる、にかんしては、さほど抵抗はない。

さすがに
「(先方が)テンパると、とたんにタメグチを利きだしやがる」ケースは、
別にオメエとはオトモダチじゃねえし、って言うケド。

もちろん、心のなかで。ダケド。



あまつさえ、PTA。
そもそも、仕事じゃねえ。
「地元の人たちと仲よくなろうじゃねえか」なんだから、
線を引く必然性はたぶん、ない。

たしかに。



でも、1回飲んだからっていきなりタメグチになったらそれこそ、
「ナンナンダオマエハ!」、だ。

もしくは、
禁断の、「モシカシテアタシニ気ガアンノ? at PTA」だ。

はたまた、
「1回やった(飲った)ぐらいで、じぶんのオンナ扱いしないでくれる?」だ。

妄想天国が炸裂、だ。



線を引く「タメグチは利かない」もあれば、
距離を縮める「タメグチを利く」も、ある。

線を引かない「タメグチを利く」もあれば、
ひつよう以上に距離を縮めない「タメグチを利かない」も、たぶんある。

なにも考えず「敬語かタメグチか、認識すらしてない」だって、きっとあっていい。



妄想しすぎて力尽きちゃった。
結論が、か弱いゼ!