というハナシ。
朝、飯を食ってると、ムスメが腹が痛いと言い出した。
おれは、いわくいいがたいイワカン。
「あれ? 先週の金曜も腹イタイっつってたよね」
と、口には出さねども。
*
ピキーンと、
「プールがあるからじゃね」
の神が降りてきた。
とくに本人からキライだと聞いたことはないが、
先週も今週も、金曜の1、2時間目はプール。
降りてきた。
ピキーンと。
*
その旨をニョーボにとメール。
「きょうも腹痛で休む。。。」と。
ニョーボは日々、ムスメを起こして早めに仕事に出てしまう。
帰りも遅いし、ふだんなら別に報告するひつようはない。
でも今夜は、
ニョーボ、ムスメは2人で焼肉屋に行くことになってた。
ムスメたっての希望で。
ゆえ。
「ちょっとちょっと、こんな仮病が出てまっせ」
の報告も兼ねて。
ゆえ。
*
ときを置かず、ニョーボからデンワ。
が、表題。
ムスメと話したあと、おれにデンワをかわる。
認識を共有したことはないが、
ニョーボも「ムスメはプールの授業に後ろ向き」
は、重々承知してまっせ前提だった。
ナナちゃんには、「本人に見せる」が、ポイントだな。
「プールは見学でいいから学校に行こう」と言った。
ダンナは“見学します”って連絡帳に書いて
本人に見せてやって。
そうすれば、安心して学校に行くとおもう。
くやしいけど、すべてカンペキだ。
*
きょうのムスメの選択肢は、
学校に行く→プールに入らなくちゃいけないけど、焼肉に行ける。
学校を休む→プールに入らなくて済むけど、焼肉に行けない。
しかなかった。おれの時点で。
学校に行く→プールを見学する。
という選択肢は、踏みつぶしてある。
「仮病じゃないよな!」を、言わずに伝える前提で。
*
ことほどさように、おれは
ムスメがプールから逃げることを許さない
スタンスで行った。
通用したという前例ができたら、
将来、「プール」がほかの言葉に置き換わって同じことが起きる。
それは、本人のためによくない。
と、考えた。
*
というとなんか、
「ムスメをおもえばこそ風」であるが、
「ミエミエのサボろうとしてる感に釈然としてない」が
そうとう含まれてるってのが、ショージキなところ。
*
おれは、
「逃げるという行為を許さない」
「サボろう感に釈然としてない」
を前面に出した。
対して、ニョーボは、
「逃げを許す」
を前面に出してきた。
ムスメの「腹イタイ」は、ホントかウソかはわからない。
プール原因だとすれば、
まったくの仮病かもしれないし、
「プールやだな」がつのって、ほんとうに痛くなっちゃったのかもしれない。
でも、ホントかウソかは、
今回のもんだいの本質とは、関係ない。
*
デンワを切ってからやや間を置いて、
こんなメールをよこしてきた。
ナナちゃんはプールに相当、苦手意識があるみたい。語尾がたわけてる。
秋冬のうちに少しでも温水プールの教室か何かを探し、
自信をつけさせたいと思いますにゃー☆
が、それも今回のもんだいの本質とは、関係ない。
逃げを許す(プール入らなくていい)うえに
直面してる問題点を除去する(きょう、とりあえずちゃんと学校に行かす)。
加えて、
自信をつけさせて完全解決(短期の水泳教室に行かせるもくろみ)。
デンワで話した時点で、
「なかなかやるな。これはおれの負けかな」
とうすうす感じたのに、こんなメール。
ダメ押し、ですな。
もとい、
ダメ押し、ですにゃー☆