キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

プロ野球のレベルはずっとおんなじ説

「全盛期の王選手をいま連れてきたら、どんくらいホームラン打てるか?」
みたいなハナシがある。とする。

「通用するわけないじゃん。だって当時は球場狭いでしょ、変化球も少ないでしょ、圧縮バットでしょ」
という説がある。とする。

「だって、どんなスポーツもどんどん記録上がってんじゃん。たとえば100m競走とか」
という論拠がある。とする。

たとえば、王選手が55本のホームランを放った1964年。
陸上男子100mの世界記録はボブ・ヘイズの10秒06。
いまの世界記録はボルトの9秒58。

10秒06ったら、いまじゃ世界大会で決勝にも残れない。
ましてや日本の高校生よりも、遅い。
桐生クンが「日本の高校生」としては傑出しすぎてる、としても。

体操だって、たまにむかしニッポンが無敵だったころの映像が流れると、
金メダルの演技だって、拍子抜けするもんだったりする。



かたや、「日本のプロ野球のレベルは、(少なくとも超一流クラスは)むかしから変わってない」
という説がある。

おれは論拠を含め、この説が大好きだ。
なにしろ、どこかしらロマンがある。

ふう、「続きを読む」まで長かったぜ。。。



「日本のプロ野球のレベルは、(少なくとも超一流クラスは)むかしから変わってない」説。

道具が進化し、変化球が増え、スポーツ医学が進歩したのは確か。
全体的なレベルはすごく上がったんだろう。

高校野球でピッチャーの球速ひとつみても、
いまじゃみんなアタリマエのように140キロ台を投げてたりする。
四半世紀ぐらい前、おれがいちばん高校野球を熱心に観てたころ、
140キロなんか投げたら、「スゲー」だったのに。

たまたま記憶にあるのは、1989年センバツ。
大会を通じての最速は尽誠学園の宮地クン。
プロでバッターに転向して西武で活躍した宮地選手ね、
の139km/hだった。

どうしても宮地って言いたかった、だけ。
早く本題に入りやがれ。だな。



本題に入る。
「レベルが変わってない」のロンキョ。
キーワードは、時代における傑出。

全体のレベルは上がったのかもしれないが、措く。



この説に出会ったのは、2002年。
ジャイアンツの桑田選手が最優秀防御率のタイトルを獲ったとき。
1987年にも獲ったことあるので、15年ぶり2度目。

「そういうふうにたどってくと、傑出した人物のレベルは草創期からそう変わってないことになる。
同一人物の技量がいきなり超人的にアップすることはない、という前提でね」と。

出どころは、忘れた。



ほほう、おもろいことを言うなとおもったままだったが、
ピッチャーベースで軽く調べてみた。



最近からさかのぼってゆく。
多少のアラやブランクはごカンベン方面で。
途中からジャイアンツ偏重ぎみなのも、ごカンベン方向で。



今年無双してる田中マーくんからスタート!

2013年(7/4現在)
田中将大 11勝0敗 防1.35 ※日本最終年?

2011年
田中将大 19勝5敗 防1.27
ダル 18勝6敗 防1.44 ※日本最終年

2006年
ダル 12勝5敗 防2.89 ※2年目。ただし5/30からはシーズン終了まで10連勝と無双のはじまり。
松坂大輔 17勝5敗 防2.13 ※日本最終年

注)こっからいきなり大雑把に!

1999年
松坂大輔 16勝5敗 防2.60 ※ルーキーイヤー。
2002年
桑田真澄 12勝6敗 防2.22 ※トミージョンから奇跡の復活。

1987年
桑田真澄 15勝6敗 防2.17 ※2年目で大ブレーク。
江川卓 13勝6敗 防3.51 ※現役最終年。

1981年
江川卓 20勝6敗 防2.29 ※全盛期。
1978年
ほりう値 12勝9敗 防3.54 ※最後の2ケタ。83年まで現役だからダブってるじゃんということで、いちおう。

1967年
ほりう値 12勝2敗 防2.17 ※2年目。ここまでで通算28勝4敗とか!
カネヤン 16勝5敗 防2.28 ※69年まで現役ということでいちおう。

1952年
カネヤン 24勝25敗 防3.17 ※前年から17年連続20勝とかいう梅酒。
別所毅彦 33勝13敗 防1.94 ※通算310勝。まゆ毛&ガハハハ。 沢村からアドバイス受けたとか、すげえ。

1949年
別所毅彦 14勝9敗 防1.87 ※「別所引き抜き事件」の翌年で2ヶ月の出場停止明け。2年前に47完投だってさ。
スタルヒン 27勝17敗 防2.61 ※通算303勝。草創期からのエース。

1937年春
スタルヒン 13勝4敗 防1.07 ※前年にプロ野球スタート。39年に42勝。よ、42勝って。
沢村栄治 24勝4敗 防0.81 ※レジェンド・オブ・レジェンズ。翌年から断続的に徴兵。。。



いや、何を言いたいかっていうと、
どうせ妄想するなら、ロマンがあるほうが楽しくっていいじゃん、ということ。



さんざん調べてから気づいたけど、
ムリヤリ同年で合わせようとしないでよかったのにね。

横山光輝の戦国武将のマンガの巻末付録みたいに、
こういう書き方(↓)のほうがわかりやすかったのかも。

江川1979←→1987
桑田    1986←    →2007
松坂       1999←→2006(07年からメジャー)

スマホとかでどう表示されるのかは、知らんが。。。