キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

めんどくさい考

何年か前、
同級生オトコが同級生オンナを口説こうとしたことがあった。
口説こうとしたというとおり、
同級生オトコはあえなく玉砕。

同級生オンナが断った理由は
「めんどくせえ」だった。
という話がある。

いろんな要因はあるにしろ、「めんどくせえ」というからげ方。
コイツなかなかやるゼと、おれはおもった。

というわけで、
「めんどくさい」について、考えてみる。
このエントリーは、そのメモのようなもの。
なので、まとまりは、ない。

(「同級生オトコ」と「同級生オンナ」は架空の人物であり、
口説く、玉砕などということは断じてフィクションとしておく。
政治的に、いちおう)



前提として、メンタルのもんだいなんである

もうなんかはりきっちゃって、小見出しとか付けてみちゃう。
まず、ごくアタリマエなんだけど前提の確認。

「めんどくさい」は心のありようデアル。
フィジカルではなく、メンタルな負荷。

たとえば
「完成まで1週間かかる料理」
はめんどくさくないが、
「ちょっとそこの塩とって」
はクソめんどくさかったりする。

「ジョーダマチャンネーからの長い長いメールを読む」
はめんどくさくないが、
「どうでもいいヤツからの『ひさしぶり、元気? 飲もうよ』」
はクソめんどくさかったりする。

といったぐあいに、モロ主観。



長い長いメールも合理的なんである

コトバの意味。
「めんどくさい」の反意語は「合理的」
らしい。

つまり「めんどくさい」は合理性が低い。goo辞書によると、
ごうり‐せい〔ガフリ‐〕【合理性】
1 道理にかなった性質。論理の法則にかなった性質。
2 むだなく能率的に行われるような物事の性質。
とある。

ジョーダマチャンネーからの長い長いメールのほうが
どうでもいいヤツからの短いメールよか
自分にとって理に適っており、ムダがなく、能率的である。

ということになる。
心のありようとして。

確かにそうだ。



精神的な手間が少なければめんどくさくないんである

“価値を認められないモノゴトに手間をかけなければならないとき”
ボクたち、アタシたちは「めんどくさい」と感じる。
らしい。

ただの使役である「ちょっとそこの塩とって」は
「そんなもん、自分でとりやがれ」だし、

社交辞令以上の「ひさしぶり、元気? 飲もうよ」は
「うるせえ、おれさまに話しかけんじゃねえ」だが、

「完成まで1週間かかる料理」は
「おいしいって言ってくれるかしら、ウフフ」だし、

「ジョーダマチャンネーからの長い長いメール」は
「ウヒョーッ!」だ。

「価値を認め」るかどうかという、
まさに心のありよう。

めんどくさいはトゥーマッチ感なんである

かたや。
“価値を認められないモノゴトに手間をかけなければならないとき”
だけでなく、
“価値を認められるモノゴトに手間をかけるとき”
さえ、ボクたちアタシたちは「めんどくさい」と感じる。

なんでかというと、
手間の量や質があまりにも多すぎるから。
トゥーマッチ感が行き着いちゃったから。

●量や質があまりにも多すぎるケース●
・そもそも絶対量が多い。
・与えられた期間に対してこなすべき量が多い。
・期間が多い(長い)。
・手続きが多い。
・窓口が多い。
・難易度が多い(高い)。ナド。

いくら価値が高いっても
最終的には、感覚的な手間の多寡に拠っちゃう。

「応用研究や臨床研究は、大切だし成果が見えやすいからめんどくさくない」
「基礎研究もおなじくらい大切だけど、地道な積み重ねだし成果が見えにくいからめんどくさい」
みたいな。あるいは
「基礎研究は地味だし成果が見えにくいし金も集まりにくいけど、好きなことができるからめんどくさくない」
みたいな。

やっぱりきわめて主観的な合理性に帰結する
わけですな。



心理面っていうスタート地点に戻ってみるんである

手間の量や質といったメンタルの負荷ではない、
心理的な要因も考えてみる。

というかそもそも「主観」だけに、
「めんどくさい」っていうのは直感(≒心理的な要因そのもの)なんだケド。

●心理的要因その1 おもしろくない(楽しくない)ケース●
・そもそもつまらない。
・興味がわかない。
・うんざりする。

「ウタゲの、メンツがつまらない」とか、
「ウタゲで、映画やサッカーの話が盛り上がる」とか、
「ウタゲではいつも、部長の自慢話ばっかり」とかなら、

あらかじめ分かりきっていながら臨むなんて、クソめんどくさい。
という、バース、掛布、岡田のウタゲスクリーン3連発。。。



●心理的要因その2 自信がない、の照れ隠しケース●もある。
・実力不足。
・度胸不足。

スポーツとかプレゼンとか応募とか面接とか。
ビビる、たりい、と同義でつかわれることもある。

あと、こんなのもある。
この項の最初で「直感(≒心理的な要因そのもの)」と言ったように、
枝葉に分類すべきではないケド、まあいい。いちおう挙げておく。

●心理的要因その3 生理的嫌悪ケース●
・対人的な直感。
・対物的な直感。
・対事象的な直感。



めんどくさいと言われてはりきっちゃうケースもあるんである

ここまでマイナス面ばかりの「めんどくさい」。
本来的にマイナスなコトバなので仕方ないのだが、
プラス面でつかわれることもある。

●心理的要因その1' おもしろい(楽しい)ケース●
・まわりくどい。
・話がぜんぜん進まない。
・二度と話が本筋に戻ってこない。
として。

漫才とかコントでよくある、アレ。
牛乳のCMに出る歌舞伎役者のコントでの加藤茶
みたいな、アレ。

「ったく、めんどくさいなあ」
でつかわれる
史上最高に好意的な「ったく」。

「んもう、しようがないわねえ」史上では、
ラブラブカップル部門に続いて2位
という「んもう」。



おれはこの「おもしろめんどくさい」が、大好きだ。
大好きであり、得意科目である。

ヨタ話をしていて、ふと
その展開に持ち込めそうな
キーワードに出くわすことがある。

そうするともう、ガゼンはりきっちゃって、
盲目的に隘路にカラダを突っ込む。

「ぎゃはは、めんどくさいなあ」
「話が進まねえだろ!」
という声を聴こえないフリして、
おもしろめんどい隘路をズンズン突き進む。

そうとうな独りよがりのはずなのになぜか、
そんなウタゲは、絶対うまくいく。



なんて、おもってるのは実はおれだけで、
みんな、こう(↓)苦々しく見てるのかも。
●おもしろくない(楽しくない)ケース●
・そもそもつまらない。
・興味がわかない。
・うんざりする。
●生理的嫌悪ケース●
・対人的な直感。
う~ん、なんだか眠くなってきたよ、カァチャン。