同級生オトコが同級生オンナを口説こうとしたことがあった。
口説こうとしたというとおり、
同級生オトコはあえなく玉砕。
同級生オンナが断った理由は
「めんどくせえ」だった。
という話がある。
いろんな要因はあるにしろ、「めんどくせえ」というからげ方。
コイツなかなかやるゼと、おれはおもった。
というわけで、
「めんどくさい」について、考えてみる。
このエントリーは、そのメモのようなもの。
なので、まとまりは、ない。
(「同級生オトコ」と「同級生オンナ」は架空の人物であり、
口説く、玉砕などということは断じてフィクションとしておく。
政治的に、いちおう)
*
前提として、メンタルのもんだいなんである
もうなんかはりきっちゃって、小見出しとか付けてみちゃう。
まず、ごくアタリマエなんだけど前提の確認。
「めんどくさい」は心のありようデアル。
フィジカルではなく、メンタルな負荷。
たとえば
「完成まで1週間かかる料理」
はめんどくさくないが、
「ちょっとそこの塩とって」
はクソめんどくさかったりする。
「ジョーダマチャンネーからの長い長いメールを読む」
はめんどくさくないが、
「どうでもいいヤツからの『ひさしぶり、元気? 飲もうよ』」
はクソめんどくさかったりする。
といったぐあいに、モロ主観。
*
長い長いメールも合理的なんである
コトバの意味。
「めんどくさい」の反意語は「合理的」
らしい。
つまり「めんどくさい」は合理性が低い。goo辞書によると、
ごうり‐せい〔ガフリ‐〕【合理性】とある。
1 道理にかなった性質。論理の法則にかなった性質。
2 むだなく能率的に行われるような物事の性質。
ジョーダマチャンネーからの長い長いメールのほうが
どうでもいいヤツからの短いメールよか
自分にとって理に適っており、ムダがなく、能率的である。
ということになる。
心のありようとして。
確かにそうだ。
*
精神的な手間が少なければめんどくさくないんである
“価値を認められないモノゴトに手間をかけなければならないとき”
ボクたち、アタシたちは「めんどくさい」と感じる。
らしい。
ただの使役である「ちょっとそこの塩とって」は
「そんなもん、自分でとりやがれ」だし、
社交辞令以上の「ひさしぶり、元気? 飲もうよ」は
「うるせえ、おれさまに話しかけんじゃねえ」だが、
「完成まで1週間かかる料理」は
「おいしいって言ってくれるかしら、ウフフ」だし、
「ジョーダマチャンネーからの長い長いメール」は
「ウヒョーッ!」だ。
「価値を認め」るかどうかという、
まさに心のありよう。
めんどくさいはトゥーマッチ感なんである
かたや。
“価値を認められないモノゴトに手間をかけなければならないとき”
だけでなく、
“価値を認められるモノゴトに手間をかけるとき”
さえ、ボクたちアタシたちは「めんどくさい」と感じる。
なんでかというと、
手間の量や質があまりにも多すぎるから。
トゥーマッチ感が行き着いちゃったから。
●量や質があまりにも多すぎるケース●
・そもそも絶対量が多い。
・与えられた期間に対してこなすべき量が多い。
・期間が多い(長い)。
・手続きが多い。
・窓口が多い。
・難易度が多い(高い)。ナド。
いくら価値が高いっても
最終的には、感覚的な手間の多寡に拠っちゃう。
「応用研究や臨床研究は、大切だし成果が見えやすいからめんどくさくない」
「基礎研究もおなじくらい大切だけど、地道な積み重ねだし成果が見えにくいからめんどくさい」
みたいな。あるいは
「基礎研究は地味だし成果が見えにくいし金も集まりにくいけど、好きなことができるからめんどくさくない」
みたいな。
やっぱりきわめて主観的な合理性に帰結する
わけですな。
*
心理面っていうスタート地点に戻ってみるんである
手間の量や質といったメンタルの負荷ではない、
心理的な要因も考えてみる。
というかそもそも「主観」だけに、
「めんどくさい」っていうのは直感(≒心理的な要因そのもの)なんだケド。
●心理的要因その1 おもしろくない(楽しくない)ケース●
・そもそもつまらない。
・興味がわかない。
・うんざりする。
「ウタゲの、メンツがつまらない」とか、
「ウタゲで、映画やサッカーの話が盛り上がる」とか、
「ウタゲではいつも、部長の自慢話ばっかり」とかなら、
あらかじめ分かりきっていながら臨むなんて、クソめんどくさい。
という、バース、掛布、岡田のウタゲスクリーン3連発。。。
*
●心理的要因その2 自信がない、の照れ隠しケース●もある。
・実力不足。
・度胸不足。
スポーツとかプレゼンとか応募とか面接とか。
ビビる、たりい、と同義でつかわれることもある。
あと、こんなのもある。
この項の最初で「直感(≒心理的な要因そのもの)」と言ったように、
枝葉に分類すべきではないケド、まあいい。いちおう挙げておく。
●心理的要因その3 生理的嫌悪ケース●
・対人的な直感。
・対物的な直感。
・対事象的な直感。
*
めんどくさいと言われてはりきっちゃうケースもあるんである
ここまでマイナス面ばかりの「めんどくさい」。
本来的にマイナスなコトバなので仕方ないのだが、
プラス面でつかわれることもある。
●心理的要因その1' おもしろい(楽しい)ケース●
・まわりくどい。
・話がぜんぜん進まない。
・二度と話が本筋に戻ってこない。
として。
漫才とかコントでよくある、アレ。
牛乳のCMに出る歌舞伎役者のコントでの加藤茶
みたいな、アレ。
「ったく、めんどくさいなあ」
でつかわれる
史上最高に好意的な「ったく」。
「んもう、しようがないわねえ」史上では、
ラブラブカップル部門に続いて2位
という「んもう」。
*
おれはこの「おもしろめんどくさい」が、大好きだ。
大好きであり、得意科目である。
ヨタ話をしていて、ふと
その展開に持ち込めそうな
キーワードに出くわすことがある。
そうするともう、ガゼンはりきっちゃって、
盲目的に隘路にカラダを突っ込む。
「ぎゃはは、めんどくさいなあ」
「話が進まねえだろ!」
という声を聴こえないフリして、
おもしろめんどい隘路をズンズン突き進む。
そうとうな独りよがりのはずなのになぜか、
そんなウタゲは、絶対うまくいく。
*
なんて、おもってるのは実はおれだけで、
みんな、こう(↓)苦々しく見てるのかも。
●おもしろくない(楽しくない)ケース●
・そもそもつまらない。
・興味がわかない。
・うんざりする。
●生理的嫌悪ケース●う~ん、なんだか眠くなってきたよ、カァチャン。
・対人的な直感。