キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

プラスアルファてなんじゃらほい



いい意味での連帯責任(2012/05/15)で、「つづく」って言っちゃったのでつづけるが、なんかおれごときがダメを出してもしようがないし、だいいち誰もおもしろくないだろう、と一週間ぐらい逡巡している。
逡巡してるうち、モチベーションもすっかり下がっちゃった。

そんなわけで、
たぶんにつまらないエントリーになりそうだぜ、
とあらかじめエクスキューズ。
本人がつまらながってんだから、間違いない。

「読まなくてもいいっすよ」と
思春期的にでもなく、ツンデレ的にでもなく。

もひとつエクスキューズしとくと、
「今回のエントリー、ぜんぜん本気出してないっす」

能書きはもういいから、早く本編に入りやがれ。
というコビトたちの声。。。



冒頭の本にかんするイチャモン的読書感想文。

ジツは、ひととおりいろいろ書いたんだが、
それもけっこうくそ長く書いたんだが、
ほんとうに誰も得しないしので、泣く泣く削除。



ひとつだけ。
まずはもくじをみてほしい。こんな感じ(↓)。
カッコ内はおれ加筆。著者との関係。
第1章 失敗はない。経験は必ず後から生きてくる 桑田真澄(2コ上)
第2章 自分の“姿勢”を見せないと人には何も言えない 宮本慎也(1コ下)
第3章 大切なのは、運を引き寄せるために何をするか 立浪和義(同級生。幼稚園時代から)
第4章 夢は逃げない。自分が夢から逃げるだけ 清原和博(2コ上)
第5章 必死に取り組めば何かが見えてくる 木戸克彦(9コ上)
第6章 神経を張りめぐらせれば相手の気持ちがわかる 金石昭人(9コ上)
第7章 野球を通じて人間性が鍛えられた 吉村禎章(6コ上)
第8章 心の部分がしっかりしていれば技術は伸びる 片岡篤史(同級生)
第9章 勝利と敗北の差を知ってチームが強くなった 野村弘樹(同級生)
第10章 大事なのはハート。意欲と目標を持っているか 中村順司(監督)
第11章 「桑田二世」にふさわしい実力をつけたい 前田健太(19コ下)

ひとつ。
この並び順の意図がさーっぱり、わからない。

ひとつ。
章題はいったいなんなのか?

まず、本のテーマに対するその人なりの解答、でもないし、
自分がPLで学んだこと、だけでもないし、
座右の銘的なこと、だけでもないし、
いまの目標、だけでもない。

つまり、提示されたテーマに対して、読み進めようがないんである。



並び順に話を戻す。
おれはこの順で読んだ。

<キモ>
第1章 桑田真澄(2コ上)
第4章 清原和博(2コ上)
第10章 中村順司(監督)
第3章 立浪和義(同級生。幼稚園時代から)

<とりあえず>
第5章 木戸克彦(9コ上)
第6章 金石昭人(9コ上)
第7章 吉村禎章(6コ上)

<同じ釜の飯>
第2章 宮本慎也(1コ下)
第8章 片岡篤史(同級生)
第9章 野村弘樹(同級生)

<現役バリバリもいちおうね>
第11章 前田健太(19コ下)

流れはこんな感じ(↓)。

<キモ>
まずは「1年のときの3年」という直接的なリスペクトの対象として、KK。

これらの登場人物を串刺しにするキーパーソンとして、中村監督は押さえておかねばなるまい。

幼なじみ&同級生の最ビッグネーム、立浪。

<とりあえず>
大先輩だから登場させてるっぽい、木戸金石吉村。

<同じ釜の飯>
春夏連覇にからんでるし、後輩の宮本慎也。

ここに登場する同級生では一番遠い、片岡。

岩崎とともに3本柱を組んでいた盟友、野村。

<現役バリバリもいちおうね>
おまけ、マエケン。



この一連のエントリーというか、
この本の主題に対する解答として、期待していたことがある。

前のエントリーでも触れたんだけど、
隠されたるジジツ、とかノウハウ、のたぐい。

いってることは
前のエントリーの後半部とおんなじっす。ウッス。



たとえば。
PLとは何の関係もないドシロートのおれだったら、
ありきたりだけど、歴代の一世を風靡した強豪校と比較する。



たぶん、だけど、
一世を風靡するほどの強豪校が、一世を風靡するほどの強豪校たりえた条件は、
下の4つプラスアルファでまとめられるとおもう。

○絶対的な力を持ったタレントの存在。
○監督。
○練習法。戦法。
○時代性。そのときどきの「圧倒的な強豪校」というネームバリュー。
○プラスアルファ。

誰もがいちばん知りたいのは、まさにこのプラスアルファ部分。
4つめの「時代性」は、まあそのとおりなので、割愛。
圧倒的な強豪校ゆえタレントが集まるとか、相手が勝手にビビるとか、そういうこと。



箕島高校だったら
○石井、嶋田っていう圧倒的なバッテリーがいて、
○尾藤監督がいて、
○徹底的なスクイズなどの小技を武器にする。
じゃあ、星稜戦の神懸かり的な同点ホームランを生んだ、その神懸かりの背景には何があるのよ。
というプラスアルファ。

池田高校だったら
○畠山、水野っていう絶対的エースがいて、
○蔦監督がいて、
○金属バットの特性を活かすべく、時代に先駆けて筋トレを導入して打ちまくる。
じゃあ、どうして山びこ打線をつくろうとしたのよ。
というプラスアルファ。

ことほどさように、帝京だって天理だって横浜だって駒苫だって、物語れる。



この本は、他校との比較とはなしに、PLのみにフォーカスしてる。
そして、「寮生活」「教団の教え、心持ち」というキーワードまででてきている。

寮生活してんのは、PLだけじゃない。
宗教を背景にしてるのは、PLだけじゃない。

じゃあ、なんで?
そこがプラスアルファにほかならない。

あまつさえ、ただ「高校野球の強豪校であることの秘けつ」じゃなくて、
もっと先の「きわだって多くの出身者がプロで活躍してる秘けつ」が
この本のテーマのはずなんである。
なのに、ヒントを垣間見ただけで終わっちゃったんである。

ひょっとしたら、著者が当事者すぎるから。
なのかもしれない。



いや、あらためてフォローするわけじゃないケド、
テーマに対する、著者なりの見解なり分析にちゃんとページを割けば、
ものすごい本になるかもしれないんだけどなあ、もったいないなあ。
という。

ケツロンまで、前のエントリーの末尾とかぶっちゃったなあ。
という。