亡くなってから2ヶ月近く経ついまさらだが、
箕島高校の元監督・尾藤公さんの追悼も込めて。
この動画は必見デスゾ。高校野球や野球の好き嫌いにかかわらず。
表題は動画にも出てきたが、阿久悠がこの試合を観て読んだ詩のタイトル。
「最高試合」たるゆえんは、箕島の尾藤監督、星稜の山下監督はじめ、
このVTRでほぼカンペキにまとめられているとおもう。
報道ステーションのくせに。。。
延長12回の嶋田宗彦の予告ホームラン、
宿舎に戻ってからの風呂場での星稜ナインによる校歌大合唱、
事後の尾藤監督と加藤選手(延長16回にファールフライを落とした星稜のファースト)との交流、
などなど、エピソードにはこと欠かない。
植草甚一の実況も、清原のときほど奇をてらってなくていい。
試合後の審判と星稜の堅田投手とのやりとりなんて、
たまらなく好きだ。
うーん、おれのこの、上すべり感と他人事感。。。
思い入れをもう一歩踏み込んで語れないのは理由がある。
この試合がおこなわれたのは、1979(昭和54)年。
まだ5歳だったから、おそらくリアルタイムで観ていない。
観ていたとしても、記憶がない。
勝手な持論なんだが、
スポーツ、とりわけ高校野球というのは、
リアルタイムじゃないと十分に語れない、と考えている。
試合を肌で感じながら抱いたワクワク感、ヒリヒリ感や、
その試合のころ何をしていたかとか、当時の自分と重ね合わせてこそ、
くさるほどある名シーン、名試合を伝説として
自分のなかでビカンビカン輝かせられるんではないか、とおもうのだ。
だから、いくら箕島×星稜を阿久悠が最高試合と言おうが、
おれにとってはあくまで歴史上のできごとに過ぎない。
試合に興奮して筆を執らずにいられなかった阿久悠とかと
同じ同時性をもって語ることは
不可能だし、おこがましい。
じゃあ、そんなおれにとっての「最高試合」は。。。
ヤバい。
長くなりそうなので、ここでいったんやめ。
つづく。
ただ、箕島×星稜という「最高試合」をとおして、
尾藤監督はもちろん、山下監督の偉大さも人間臭さも、
十分には知ることができないかもしれないケド、
十分に感じ取ることはできる。