キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

誰だって矛盾を抱えながら生きてんだぜ-2010つくばマラソン

きょうはレースにあたって気をつけたことをつらつら述べる。

月並みなんだが、3つ。
マナー、コンディション、自意識過剰。

優先順位もこのとおり。順に触れていこう。 ====
【マナー】
オレ1人でやってんじゃねんだぞ、という心意気。
ふだんそう礼儀正しくもないのに、
スタッフとかボランティアにはすべて感謝の気持ちで臨んだ。

走る前にネットとかを見たら、
給水所、エイドステーションでボランティアの人に悪態をつくパカタリがいる
ということがわかった。

だから、というわけでもないが、
給水所、荷物預け所、記録証配布所
すべて「ありがとうございます!」「よろしくお願いします!」
とするようにした。

ん? なんか説教くせえな。
ただ、オレは幸いパカタリは目撃していない。

後述するが、
沿道で「おにいさん、おねえさん、がんばれー」と
大きな声を張り上げ続ける少女、

ロッキーのテーマを大音量で流し続けるオジサン、

(たぶん)自腹で飴とか用意して、ランナーにくばってくれている人たち、

彼らには、心の中でお礼を言い続けた。
調子に乗って声張り上げてもよかったんだが、
初マラソン、そこまで余裕はなかった。

でも涙が出るほどうれしかったし、ファイトもわいてきた。

来年、もしまたつくばマラソンに出て、彼ら彼女らがいたら、
今度はちゃんとお礼を言おうとおもう。

。。。

あと、給水所の紙コップ。
どんなにペースが乱されようと、絶対にゴミ箱に捨てるようにした。
でも、路上には悲しいくらい散乱している。
あぶないったらない。

ジョグ関連のSNSを見ると
「ゴミ箱が小さい」という意見もあったけど、それは理由になんないとおもう。
ノデアール。

コンディション
「42.195km走った結果疲れるんだから、いま疲れてないのはアタリマエ」
と途上、ずっと自分に言い聞かせていた。
中間点では半分未満の疲れ、30kmでは3/4未満の疲れでトーゼン。
まあ厳密にはそんな机上の空論は通用しないんだけど、
考え方としてはそんな感じだ。

あ、コンディションというのは、走っている最中のこと。

だいたい、数km走るとその日の調子がわかるもの。
あるいは、走るということに体が順応してきて、
「もうちょっとがんばれるんじゃね」
という気持ちになる。

つくばマラソン当日も、5kmぐらいで
「あ、オレきょう絶好調かも」
と自覚した。

でも自制をした。
むしろ、突っ走りたい自分をドードーする自制との戦い。
初マラソンに臨むにあたってオレは
マラソンというものはそういうものだと解釈していた。

ペースが上がらないように具体的にどうしたかというと、
腕振りの位置を極端に下げておく。

これが走り方として正しいのかは知らんが、
そうすれば必然的にペースは上がらない。

逆に、腕振りが大きいor強くなってるなと自覚したら
それはつまり無意識にペースを上げちゃってるということだから、
そのバロメーターとして大いに役立った。

あと腕振りを低く、緩くすることによって、
「腕は肩甲骨で振る」を意識できた。

肩甲骨が意識できればしぜん、丹田、股関節と意識がつながる。
そうやってどこまで極力脚をつかわず行けるか
を考えていた。

まあ自制といっても、
28kmぐらいでできなくなっちゃったんだけどね。

30kmか35kmから行けたら行く
というもくろみが、2km前倒しになっちった。
それが成功か失敗かはわからん。

しょせん自分につごうのいい解釈しかしないので、
「体がペースアップを求めてるので、それに従っただけ」
などと、自分を納得させる。

自意識過剰
オレが主役だぜ、みんなオレにメロメロだぜ
と、いつにも増しておもい込むようにした。

上記の腕振りもそうで、
「オレって全然よゆうあるし」
を周りに誇示する心意気。

これは走る前からそうで、
ヨソモノぽく、「ちょっと脇をスミマセン」なんてしないで、
ど真ん中で体操とかしていた。

なぜなら、オレが主役でみんなオレにメロメロなはずだから。

後半、疲れてくると
しぜん「すべての応援を自分のものだとおもうようにする」のは、走ったことある人ならわかるとおもう。

でも、最初からそうおもっておく。
沿道のかわいいチャンネーは実は
主役たるオレに声援を届けたくてしようがないんだ
みたいな。

いや、あれじゃないすか。
なんかヨソモノぽく萎縮してると、トイレに行きたくなるでしょ。
ただでさえ緊張してるし。

尿意だって吹っ飛ぶ堂々ぐあい、という心意気。

マナーとか何とかいって、
みんなに「ありがとうございます!」だのいいながら、
「お、アンパンか。よかろう」などと独りごちる。

人間、誰だって矛盾を抱えて生きている。
オレだって例外じゃあない。

おっと、もうとっくにレースは終わっているんだな。。。

きょうはいつにも増してとりとめがなさすぎるので、強引にまとめる。

初マラソン、知らない土地、知らない人々。
そんなものに囲まれながら、どうやって楽しもうか、
それだけを考えていた。
ノデアル。

つづく。