義弟(奥さんの弟)がコーチをしてる学校がきょう大一番だというので、
家族で駒沢公園に試合を観に行った。
関東高校アメフト決勝。
早大学院×駒場学園。
高校アメフトの仕組みはなんだかややこしいんだが、
関東(&北海道、東北)と関西(&東海以西)がトーナメントを戦い、
それぞれのチャンピオンが日本一をかけてクリスマスに戦う。
クリスマスボウル。今年は神戸だかでおこなわれるらしい。
略してクリボー。
プーン。
マリオがジャンプするていで。
言いたかっただけ。。。
きょうの試合は要するに、クリボー進出決定戦。
上記したように関東の決勝でもあるんだが、
全国大会のベスト4ともいう。
ことほどさように関東の準決勝は全国大会のベスト8でもあるんだが、
そこらへんの表現が統一されていないので、よくわからん。
。。。
にしてもアメフトを生観戦するなんて、ずいぶん久しぶり。
前にもちょっと触れたのだが、
スポーツは基本的に、テレビ観戦がベストだとおもっている。
VIPなアングルで、おいしいところをアップで観られるから。
あるプレーがあったとして、
そのなにがすばらしいかを解説付きで味わうことができる。
ただやっぱり、どんなスポーツであれ、
1年に1、2回でいいとおもうんだけど、生観戦したほうがいい。
理由は2つ。
あるプレーがあったとして、
そのなにがすばらしいかを広い視野で味わうことができるから、
というのが1つ。
えてして、マークの外し方とか伏線のはり方とか守備体系とか、
ボールを持ってないプレイヤーの動きこそが大事だったりする。
それが一目瞭然なのはうれしい。
もう1つは、うまく言えないんだが、
人間がやってるということを実感できるから。
テレビの映像というのは
どうも「向こうの世界のできごと」に感じられる。
戦術も、あたかも定規で線を引いたように、
メカニカルなものであるようにおもえたりする。
生観戦すると、定規で引かれた線は、実は
生身の人間一人ひとりの点が連なったものであることがわかる。
あと、ふつうにおこなわれているプレーにこそ、度肝を抜かれる。
ということもある。
野球の送球のコントロールの正確さ。
バレーボールのブロックの間を抜くスパイクの緻密さ。
フィギュアスケートの「ふつうの滑り」のえらいスピード感。
アメフトのディフェンスラインの圧倒的な重圧感。
マラソン選手の足音の静かさ。
とか。
そういうものを理解できると、
グラウンドレベル(やる人)と観客席(みることしかできない人)との間にある、
才能とか努力とかフィジカルの違いとかいう決定的なモノが理解できる。
それが理解できるとしぜん、
スポーツそのもの選手そのものをリスペクトできる。
どんなスポーツであれ。
おっと。試合のことを言い忘れた。
東京1位の早大学院(早高院)と東京2位の駒場学園。
オレはそんなしがらみで駒場学園を応援してたんだが、
正直、早高院が圧勝すんじゃないかとおもっていた。
ところが、フタを開けてみれば、
早高院がおおむね押していたものの得点差は開かず。
4Q残り19秒、14-17早高院リードから、
駒場学園がフィールドゴールを決め、17-17の同点に追いつく。
その前のプレー、駒場QBのタッチダウンを狙ったパスが惜しくもインコンプリート(失敗)になった。
そのパスが成功してれば、野球でいえば逆転サヨナラホームラン。
一瞬、成功したようにも見え、観客席がすごく湧いた。
おもわず、奥さんと抱きあって喜んじゃう、ぐらい。
パスは失敗。
エア夫婦もエア抱擁。
ともあれ、そーゆー臨場感が生観戦のいちばんの醍醐味なんだけどね。
という、後出しジャンケン。
結局、タイブレークの1回目、
駒場学園が無得点だったいっぽう、
早高院がタッチダウンを奪い、勝利。
同時にオレの「今年のクリスマスは神戸だっぺー」も霧消したんであった。