キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

ウタゲ

いわゆる「お酒を飲むこと」にどういう言葉を用いるかなんだが、
なかなか悩ましい。

ちなみにオレは
飲み会
という表現はあまり好きではない。
あくまで感覚のハナシなんだが
なんつうか、シロートくさい。

いやべつにオレがクロートだとか、
ぶりたいとかいうんでなく。
ではなんていうかというと、
いちばん頻度が高いのは「飲み」。
学生のときに身についた悪しき(?)言いまわしではあるが、
使い勝手がいい。

動詞としては「飲る」。ヤルと読む。
パソコンでは「飲む」と打ってから「む」を消し、「る」を加える。
なんつうメンドーを加えるに価する
ハンパないホンバン感が漂う言葉。
当然のように単語登録してある。

「飲る」。
なんかワクワクするではないか。

喋り言葉、誘い文句としてとりたてて挙げるようなことはない。
「かる~く」「一杯だけ」、
あるいはストレートに「飲みますか」「行こうぜ」。

符牒的に「どうよ?」なんてのもあったな。
(答えはもちろん「おうよ!」しかない)

。。。

そんななか。
10年ぐらい前のことだが。
のちの奥さんの部屋でまったりしていると、
隣の部屋からのちの義弟がデンワをしている声が漏れ聞こえてくる。

「明日の宴(ウタゲ)なんだけどよ~」

ウ、宴~!
なんて艶っぽい言葉。
ワクワク度も「飲み」の比ではない。

ただのやさぐれた「お酒を飲むこと」が
「芸者でもあげてパーッと」のごとく、
夢が果てしなく広がる感じ。

当然のようにパクらせてもらった。