キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

ソウルソング

帰宅してTVをつけたら、なぜかBS2になってて
流れてたのがこの唄。


父が生きていたころ、いっしょに飲みに行くのは
必ずカラオケがある店だった。

そしてかならず歌うのが、美空ひばりの種々の唄と
丸山明宏(美輪明宏)の「ヨイトマケの唄」だった。
物心ついた時分から、父の喉をつうじて数えきれないほど聴かされていた。
いわばソウルフードならぬ、ある種のソウルソングなんである。

数年前に閉店してしまった近所の居酒屋では、
父がヨイトマケを唄いはじめると、
店の大ママが着席して涙を流しながら聴いてくれていた。

大ママは北海道の出身で、
若き日はずいぶんと苦労をなさったらしい。
ヨイトマケを耳にすると、ありし日のことをおもい出す
とかいっていた。

きょうはおもわぬ不意打ちを食らったが、
いまも美空ひばりとヨイトマケはまともに聴くことができない。
けしてクヨクヨしているわけではないけど、
父のことがむき出しになっておもい出されるには、
まだまだ時の経過が足らぬらしい。

なんてな。