キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

きょうの試合は一生忘れないぞ


W杯サッカー、日本×パラグアイを観ていて、
延長ぐらいからずっと、『キャプテン』で再三行われた
墨谷二中×青葉学院の死闘とダブった。

ああいうの観てると、勝ち負けなんかもうどうでもよくなってくるのだが、
やってる側としては、一瞬でもそんな気持ちになっちゃったとたん、
負けるんだろうな。

あー、傍観者でよかった。
『プレイボール』は、乱暴に言えば『キャプテン』の高校版。
『キャプテン』の最初の主人公、谷口タカオを中心に描かれてる。

夏の高校野球が始まる前の、今ぐらいに毎年なんとなしに読み直す。

谷口が入学した墨谷高校の野球部は、1回戦敗退の常連校。
それが、谷口が入ることによって3回戦に進出する。

相手は東都実業(東実高)。
専用グラウンドを持ち、「都予選の決勝にもちょくちょく顔を出す」強豪だ。

墨高は東実高相手に死闘を演じる。
結果、惜敗してしまうのだが、
きょうの表題は、試合が終わった直後、
キャプテン、田所キャッチャーの言葉。

田所からすれば、
高校で野球が楽しみたいから野球部に入り、
大して強くはないけど、それはそれでよし。
あまつさえ、ジャンケンで決まったキャプテン。
高3だし、進路のことも頭をかすめはじめる。

そこに入ってきた訳のわからない1年坊主。
ほのぼの野球部はさんざんかきまわされ、衝突をくり返すが、
やがて1年坊主のひたむきな姿勢にみんなが影響を受けてゆく。

けっきょく、野球が好きなんだし、
うまくなればうれしいし、勝てばもっとうれしい。
負けてしまったけど、表題のようなことを言えちゃう。

36歳のオレには、もう眩しいばかりの青春の1コマなんである。

『プレイボール』は谷口が高3の夏の大会前までの話だが、
なぜかオレは、高1のときのエピソードに強く魅かれる。

どうして強く魅かれちゃうのかを考えると、
やはりどうしても、田所のこの
あまりにもちばあきお的なセリフに帰結してしまうのだ。