キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

「2人ともシンドかった」

小林繁が亡くなったのを知ったのは、きのうの夕方。
それから1日、頭の中でぼんやり、ずっと考えていた。

オレは「空白の一日」のころ、まだ物心がついてなかった。
だから、物心ついてから漠然と
「どうしてオトナは江川のことを嫌っているんだろう」
ぐらいにしかおもっていなかった。

そんなわけで、小林繁の現役時代はリアルタイムで見ていない。
『たかされ』を読んでいなければ、どういう人かも知らなかっただろう。



小林繁の男らしさは、上の動画で一目瞭然。
「“2人とも”シンドかった」がすべてをあらわしている。
「オレは、キミは」じゃなくて
「オレも、キミも」。



小林繁はおとといまでふつうに仕事をして、きのうも朝ふつうに起きたのに、11時すぎに逝ってしまったんだという。
持病があったかどうかは知らないが、ふつうに起きて、数時間でいきなり亡くなる。

考えたのは、
事件や事故に巻き込まれることも含め、
そんなことはわりとありうることなんだ、ということ。
身近にそういう人がいるわけでもないが。

そんないきなり死ぬなんて、いまでもはんぶんは他人事だが、心がけとして、
「数分後とか数時間後に自分が死んでしまうとしても、あるていど納得できる死に方ができるようにしておくって大事だよね」
とおもった。



観念的な物言いがつづくが、つくづく「死に方」って「生き方」だ。
自分が死ぬときに、すべて納得ずくで死ねるなんて
つごうよくは考えてないし、現実的にきわめて難しいだろう。

ただ、生きざまを他人にみせることによって、おのれの存在を納得させることはできる。
小林繁の男っぷりはまさにそんな感じ。

やることなすこと、筋が一本とおっていて、必ずしもラクな道だけではなく、正しいとおもう道を選ぶ。
そして、ベラベラと喋りすぎない。

オレも小林繁みたいな人になりたい。
つくづく、合掌。